胸にしこりや嚢胞(のうほう)があっても豊胸手術はできる?良性腫瘍の判断と同時摘出

胸にしこりや嚢胞(のうほう)があっても豊胸手術はできる?良性腫瘍の判断と同時摘出

胸にしこりや嚢胞を抱えながら豊胸を検討する際、手術の可否は最大の懸念事項です。結論として、事前の精密検査で良性と診断すれば、多くのケースで豊胸手術を行えます。

豊胸手術の切開口を利用してしこりを同時に摘出する手法も普及しており、身体への負担を抑えつつ不安を解消できる点が大きな利点です。専門知識に基づき総合的に判断します。

この記事では良性腫瘍の判断基準や嚢胞への具体的な対応、術前の検査体制から術後のケアまで詳しく解説します。安全に配慮した選択肢を理解し、納得感のある豊胸を実現しましょう。

目次

しこりや嚢胞がある場合の豊胸手術の可否

胸にしこりや嚢胞が確認できる場合でも、良性の組織であれば豊胸手術を断念する必要はありません。専門医が超音波(エコー)検査などで組織の性質を正確に診断し、適切な手術を計画します。

重要な事柄は、現状を正しく把握し、将来的な健康リスクを排除した上で美しさを追求する姿勢です。画像診断を用いて、豊胸素材の挿入に支障がないかを慎重に判断することが大切です。

診察と精密検査の重要性

豊胸を検討する全ての女性にとって、手術前の乳腺検診は自分自身の身体を守るために重要です。自己検診で見つかる小さなしこりの多くは良性ですが、稀に悪性の可能性を否定できない場合もあります。

カウンセリング時に医師が丁寧な触診を行い、さらに高度な画像診断を組み合わせることで、手術の適応を冷静に見極めます。万が一、悪性の疑いがある場合は、まず乳腺外科での治療を優先すべきです。

美容外科医もその医学的判断を尊重し、健康を第一に考えた提案を行います。無理に手術を進めるのではなく、確かな安心を得た上で臨むことが、術後の満足度を高める鍵となります。

種類による対応の違い

一口にしこりと言っても、その内容は多岐にわたります。乳腺の中に水分が溜まった嚢胞や、若い女性に多い線維腺腫など、組織の種類によって豊胸手術への影響力は異なるのが特徴です。

嚢胞が小さい場合や、線維腺腫が安定したサイズである場合は、そのまま豊胸を行う選択肢もあります。反対に、サイズが大きく術後の触診に影響が出そうな場合は、手術前の対応を慎重に協議します。

こうした判断を事前に行うことで、術後に「このしこりは手術の影響か、それとも元々のものか」と悩むリスクを回避できます。医師と情報を共有し、一人ひとりの状態に合わせた計画を立てましょう。

同時摘出が可能なケース

豊胸手術と同時にしこりを摘出する処置は、患者様の身体的・精神的な負担を軽減するために有効な手段です。特にシリコンバッグ豊胸を検討している場合に、この手法は大きなメリットを発揮します。

バッグを挿入するための切開口からアプローチすることで、新しい傷跡を増やさずにしこりを取り除けます。この手法を選択すると、術後の乳がん検診における視認性を高める効果も期待できるでしょう。

医師が摘出の難易度と豊胸の仕上がりを総合的に判断し、適切な手術計画を提案します。しこりを取り除くことで、将来的な不安を解消しながら理想のプロポーションを手に入れられます。

しこりの性質と対応の指針

種類主な特徴豊胸への影響
嚢胞袋の中に水が溜まったもの小さいものはそのまま手術可能
線維腺腫代表的な良性腫瘍サイズにより同時摘出を推奨
乳腺症ホルモン変化による硬化全体の状態を見て判断

嚢胞(のうほう)の正体と豊胸への影響

嚢胞は乳管の一部が拡張し、その中に液体が貯留した袋状の構造物であり、そのほとんどは良性の変化です。多くの場合、健康に害を及ぼさないため、手術を阻害する直接的な要因にはなりません。

しかし、巨大な嚢胞が存在する場合、豊胸後のバストの形に左右差を生じさせたり、外部からの圧迫によって痛みを感じたりする可能性があります。そのため、医師は術前に適切な処置を検討します。

嚢胞ができる背景

乳腺は女性ホルモンの影響を強く受けており、周期的な変化を繰り返しています。この過程で乳管が詰まったり、分泌液が過剰になったりすることで、小さな嚢胞が発生するのが一般的な現象です。

これは病気というよりも、生理的な変化の一環として捉えるべき現象です。30代から50代の女性に多く見られますが、最近では20代の方の事前検診でも発見される機会が増えています。

嚢胞自体の存在は決して珍しいことではなく、過度に不安を感じる必要はありません。大切なのは、その嚢胞が現在どのような状態にあるかを専門医に正しく診断してもらうことです。

手術計画への影響

嚢胞が存在する場合の豊胸手術では、その位置とサイズを精密に測定します。その情報を元に、注入する脂肪や挿入するバッグの配置を調整し、周囲の組織へ与える影響を最小限に留める工夫を施します。

例えば乳腺直下に大きな嚢胞がある場合、そこにボリュームを追加すると嚢胞を圧迫し、不快感の原因になる場合があります。医師は超音波画像を元に、嚢胞を避けるように層を選んで豊胸を行います。

場合によっては手術前に内容液を穿刺して吸引し、平坦な状態にしてから手術に臨む手順を採用することもあります。この準備を整えることで、術後のトラブルを防ぎ、美しい仕上がりを維持できます。

術後の経過観察

豊胸手術が終わった後も、嚢胞の状態を定期的にチェックする習慣が大切です。脂肪注入豊胸を行った場合、注入脂肪が定着する過程で作られる変化と、元々あった嚢胞を混同しないように管理します。

術後1ヶ月、3ヶ月、半年といった節目でエコー検査を行い、嚢胞のサイズに変化がないかを確認します。新しい病変が隠れていないかを継続的に追うことで、バストの美しさと健康を両立できます。

定期的な検診は、自分自身の身体に対する意識を高める良い機会にもなります。豊胸をきっかけにバストの健康管理を習慣化することで、長期にわたる安心感を手に入れることが可能となります。

嚢胞への対応における重要ポイント

  • 画像診断による正確なサイズと位置の把握
  • 内容液の吸引処置が必要かどうかの事前判断
  • 豊胸素材の配置位置をミリ単位で慎重に選定

良性腫瘍(線維腺腫など)の判断基準

胸にしこりがある場合、それが良性であるという確証を得ることが豊胸手術へ進むための第一条件です。線維腺腫は20代から30代に多く見られる代表的な良性腫瘍であり、輪郭がはっきりしています。

医師は視診や触診に加え、高度な画像診断装置を駆使して、腫瘍が周囲の組織を破壊していないかを確かめます。増殖のスピードといった情報を収集し、良性判定を確定させた上で手術を計画します。

精密検査の内容

最初のステップとして超音波検査を行います。超音波は身体への負担がなく、乳腺の発達した日本人女性の胸に適した検査方法です。腫瘍の形状、境界、内部の状況を詳細に映し出し、種類を区別します。

もし画像診断だけで判断が難しい場合は、細い針を刺して組織の一部を採取する針生検を実施します。これによって、細胞レベルでの確定診断が可能となり、患者様も確かな安心感を持って手術を決断できます。

生検の結果が出るまでは数日を要しますが、この確認作業を惜しまないことが安全な美容医療の基本です。医学的根拠に基づいた進め方を選択する姿勢が、将来の満足度に大きく影響します。

悪性との判別方法

良性腫瘍は一般に境界が明瞭で、形が整った楕円形や円形を呈しています。対して悪性腫瘍、つまり乳がんは、境界がギザギザしており、周囲の組織に浸潤していく特徴を持ちます。

また、内部の血流の豊富さや組織の硬さも重要な判断材料となります。専門医はこれらの特徴を多角的に分析し、少しでも疑わしい点があれば安易に豊胸を行わず、連携する専門施設での精査を依頼します。

安全を最優先するこのステップが、将来的な健康被害を防ぐ防波堤となります。患者様にとっても、自分のしこりの正体を明確に知ることは、その後の人生における大きな安心材料へと繋がるはずです。

経過観察の重要性

しこりが非常に小さく、現時点で切除の必要がないと判断した場合でも、長期的な視点での経過観察を推奨します。豊胸によってバストに厚みが加わると、しこりの変化に気づきにくくなる恐れがあるからです。

そのため、手術を機に自分の胸のパーソナルデータを作成し、定期的な検診をライフスタイルに組み込むことが重要です。美しさを手に入れることは、自分の身体をより深く知り、慈しむきっかけとなります。

画像データをクリニックで保管しておけば、数年後の検診時に比較対象として活用できます。この継続的な管理体制があるからこそ、豊胸後も安心して毎日を過ごせるようになります。

良性腫瘍の主な検査指標

検査項目良性の兆候悪性の兆候
形状境界がくっきりしている境界が曖昧で不整形
可動性指で押すとよく動く固定されており動かない
増殖速度変化が緩やか短期間で大きくなる

豊胸手術と腫瘍摘出を同時に行うメリット

豊胸手術を希望する際、既にしこりの存在を知っている方や、事前検査で見つかった方にとって同時摘出は合理的な選択肢です。別々に受ける場合に比べて、身体への負担を劇的に削減できるのが魅力です。

医師も豊胸のために開けたアプローチ部位を活用できるため、効率的かつ安全に腫瘍を取り除くことが可能です。術後の満足度が非常に高い手法として、多くのクリニックで推奨されている方法となります。

傷口を最小限にする工夫

豊胸手術と同時摘出を行う最大の技術的メリットは、傷跡の集約にあります。例えば、脇の下を切開してバッグを挿入する場合、その同じ切開口から専用の器具を挿入して腫瘍にアプローチします。

本来であればしこりを取り出すために直上を切開しなければなりませんが、豊胸の技術を応用することで、目立たない位置からの摘出が可能となります。バストの表面に余計な傷を残さないための配慮です。

滑らかな仕上がりを実現できるこの手法は、美容外科ならではの強みと言えます。健康を損なうことなく、かつ審美性も追求できる同時手術は、患者様にとって負担の少ない理想的な選択肢となります。

麻酔の負担軽減

全身麻酔や静脈麻酔を使用する手術は、身体にとって少なからず負担となります。豊胸としこり摘出を別々に行えば、二度の麻酔と二度の回復期間が必要となりますが、同時に行えば一度で済みます。

麻酔からの覚醒後の不快感や、術後の活動制限も一回にまとめられるため、忙しい方にとってスケジュール管理の面でも優位性が高いです。準備の手間も省けるため、心理的な余裕も生まれます。

手術に伴う絶食や術前検査などの準備も一度で済むことで、肉体的な消耗を最小限に抑えられます。リカバリーにかかる総時間を短縮できることは、日常生活への早期復帰を後押しする大きな助けになります。

心理的な安心感

胸の中にしこりがあるという事実は、たとえ良性であっても「いつか悪くなるのではないか」という心理的負担を生みます。豊胸手術で理想を叶えると同時に、不安の種を物理的に取り除くことが可能です。

術後はしこりのない、新しく美しい胸として自分に自信を持つことができ、前向きな気持ちで日常生活を楽しめます。長年抱えていた心のモヤモヤを一度に解消できるメリットは計り知れません。

バストの悩みを解消した喜びと、健康上の不安を拭い去った安堵感が重なり、精神的な充実度が向上します。内面からの輝きを引き出すためにも、この同時手術は非常に意義のある選択と言えるでしょう。

同時手術によるメリット

  • 一度の手術で美容と健康の悩みを一挙に解決
  • 手術回数を減らすことで麻酔や術後の痛みも一回のみ
  • 傷跡を目立たない一箇所に集約できる審美的な配慮

豊胸方法ごとのしこりへの配慮

豊胸手術にはシリコンバッグ、脂肪注入、ハイブリッドといった種類があり、それぞれしこりや嚢胞への配慮ポイントが異なります。選択する術式によって、既存のしこりをどう扱うか戦略を立てます。

医師は現在の胸の状態を診断した上で、将来の検診の受けやすさまで考慮した相応しい方法をアドバイスします。術式が持つ特性を理解し、自分のライフスタイルに合うものを選びましょう。

シリコンバッグの場合

シリコンバッグ豊胸は、大胸筋下などの特定の層にバッグを配置するため、既存のしこりとの位置関係が非常に明確です。しこりが乳腺内にある場合、バッグはその背後に位置することになります。

術後のマンモグラフィやエコーでもしこりの観察を継続しやすい利点があります。同時摘出を行う際も、バッグのポケットを作る手順の中で腫瘍に接近できるため、技術的な相性が非常に高い方法です。

ただし、しこりの位置によっては摘出に制限が出る場合もあるため、事前の精密な設計が重要となります。バッグの安定性と腫瘍の安全な除去を両立させるために、医師の経験値が問われる術式です。

脂肪注入の場合

自身の脂肪を注入するこの方法では、注入した脂肪が一部壊死して新しいしこりを作る可能性を考慮しなければなりません。そのため、元々あるしこりの正確な位置を記録しておく作業が大切です。

術後の検診で「以前からある良性腫瘍」と「脂肪注入による変化」を即座に判別できるようにするためです。

最近では高性能なエコーを導入し、既存のしこりを避けながら緻密に脂肪を注入しています。脂肪注入は触り心地が自然である反面、画像診断における知識が必要となります。

信頼できるクリニックであれば、術後の画像変化についても十分に説明を行い、将来の検診で困らないよう配慮してくれます。

ハイブリッド豊胸の場合

バッグのボリュームアップと脂肪注入の質感を組み合わせたハイブリッド豊胸では、最も複雑な管理を必要とします。既存のしこりを摘出しつつ、複数の処置を同時進行で行うためです。

この術式を選択する場合、特に乳腺外科の知識に精通した医師が在籍しているクリニックを選ぶのが賢明です。複数の要素が絡み合うからこそ、術前のシミュレーションを綿密に行う必要があります。

高度な技術が要求されますが、その分得られる結果の満足度も高いのが特徴です。しこりへの対応方針を明確に示すことで、複雑な術式であっても安全かつ美しく仕上げることが可能になります。

各術式の特徴と比較

術式しこり摘出との相性術後の視認性
シリコンバッグ非常に良い良好(層が分かれる)
脂肪注入可能だが慎重を要する判別技術が必要
ハイブリッド医師の熟練度による定期的な精査を推奨

術前のマンモグラフィとエコー検査の役割

安全な豊胸手術を実現するためには、術前の画像検査が大きな役割を担います。これらの検査は単にしこりの有無を確認するだけでなく、乳腺の厚みや脂肪の分布を把握するための貴重な情報源となります。

自分自身では気づかなかった微細な変化を事前に捉えることで、リスクを最小限に抑えたオーダーメイドの手術計画を策定できます。科学的な根拠に基づいた準備が、手術の成功率を大きく左右します。

隠れた病変の早期発見

豊胸手術を希望して来院される方の中には、数年間検診を受けていないというケースも珍しくありません。術前検査を行うことで、自覚症状のない極めて初期の病変を発見できる場合があります。

もし手術直前に疑わしい影が見つかったならば、それは豊胸手術が自分の健康を再確認するきっかけになったと言えます。医師は美容のプロであると同時に、患者様の健康を守る義務を負っています。

徹底した事前検査はその責任の表れであり、安全な施術を提供するための絶対条件です。万全の体制で臨むことで手術に対する不安を自信へと変え、晴れやかな気持ちで当日を迎えられるようになります。

乳腺下や大胸筋下の選択

エコー検査によって乳腺の厚みをmm単位で測定することは、バッグの挿入位置を決定する上で重要です。乳腺が十分に厚い場合は、乳腺下に挿入しても自然で柔らかい仕上がりになります。

一方で、乳腺が極端に薄い場合は、大胸筋下に挿入しなければバッグの縁が浮き出てしまう恐れがあります。また、嚢胞が多発している場合は、それらを刺激しないような深さを選ぶ必要があります。

画像診断に基づいた科学的な判断が、見た目の美しさと自然な触り心地を生み出す源泉となります。個人の解剖学的特徴を無視した手術は避け、データに基づいた術式選択を行うことが大切です。

術後検診への影響

手術前に本来の状態を撮影しておくことは、一生涯続く乳腺管理の基準点となります。豊胸後は、どんなに優れた技術で手術を行っても、画像上の見え方が術前とは少なからず変化するからです。

基準となる画像があれば、将来的に何か変化が起きた際、それが手術による影響なのか新しい病変なのかを迅速に比較診断できます。この安心を長く持続させるために、検査結果は適切に保管されます。

自身のバストの歴史を記録しておくことは、将来の自分に対する最高のプレゼントになります。定期的な検診を欠かさないことで、いつまでも健康的で美しいバストを維持し続けましょう。

術前検査における必須チェック項目

  • 乳腺組織の厚みと密度の詳細な測定
  • 既存のしこり・嚢胞の正確な配置把握
  • 腋窩(わきの下)のリンパ節に異常がないか

術後にしこりが気になった時の対応

豊胸手術から数ヶ月、あるいは数年が経過した後に、バストの中に新しいしこりを感じる場合があります。これには脂肪壊死やカプセル拘縮など様々な原因が考えられますが、冷静な対応が必要です。

大切な事柄は一人で悩まずに速やかに専門医の診察を受けることです。多くの場合は適切な処置によって改善可能であり、早期対応がバストの美しさを維持し続けるための鍵となります。

豊胸後の自己検診

バストアップを叶えた後こそ、日々のセルフチェックを習慣化してください。入浴時などに石鹸をつけ、指の腹で滑らせるようにバスト全体を撫でて、左右の硬さに違いがないかを確かめます。

豊胸をすると自分の胸への関心が高まるため、小さな変化にも気づきやすくなる傾向があります。この気づきを大切にし、少しでも違和感があれば、確認のためだけでもクリニックに足を運んでください。

異常がなければそれで安心できますし、何かあっても早期なら軽微な処置で済みます。自分の身体を守る主役は自分自身であるという意識を持ち、定期的なセルフタッチを欠かさないようにしましょう。

専門医による再診

術後のしこりに対しては、手術を行った担当医が最も的確な診断を下せます。どのような手順で素材を配置したかを把握しているため、画像診断の結果を臨床的背景と照らし合わせて解釈できるからです。

もし別の主治医にかかる場合は、豊胸手術後の検診を受け入れている専門施設を探します。受診の際は、いつどのような術式で手術したかという情報を伝えることで、診察が非常にスムーズに進みます。

過去のデータと比較することで、現在のしこりが一時的なものかどうかの判断も容易になります。恥ずかしがらずに専門家の門を叩くことが、問題を早期に解決するための最短ルートと言えるでしょう。

適切な対処法

しこりの正体が判明すれば、それに応じた治療を選択します。脂肪注入による石灰化や小さな嚢胞であれば、特に治療を必要とせず経過観察で済むケースがほとんどですので心配はいりません。

カプセル拘縮による硬さであれば、マッサージや薬物療法、あるいはバッグの入れ替えを検討します。万が一、病的な腫瘍が見つかった場合でも、豊胸素材を除去せずに治療を継続できる場合があります。

現代の医療技術を信頼し、最善の選択肢を医師と共に選んでください。適切な対処によって、バストの美しさを損なうことなく健康を取り戻す道は、常に開かれているということを忘れないでください。

術後の不安を解消するためのステップ

ステップ具体的な行動期待できる結果
1.変化の確認自己検診で場所と大きさを把握冷静な現状把握
2.相談予約手術したクリニックに連絡専門的な初動対応
3.画像診断エコー等で内部を精査原因の特定と安心感

よくある質問

胸にしこりがあっても豊胸手術を受けられますか?

はい、受けられます。事前の超音波検査やマンモグラフィでそのしこりが良性であると診断すれば、手術に支障はありません。

しこりの位置や種類に合わせて、挿入場所を調整したり手術と同時にしこりを摘出したりといった柔軟な対応が可能です。

まずはカウンセリングで現在の状態を医師に詳しく伝えてください。精密な検査を行い、プランを一緒に考えていきましょう。

しこりを摘出しながら豊胸すると、形が悪くなりませんか?

同時摘出によって形が悪くなる心配はほとんどありません。むしろ大きなしこりがある場合は、それを除去してから豊胸を行います。

その結果、より滑らかで左右対称な美しいバストラインを作れます。豊胸手術の切開口を利用して摘出を行うため、傷も増えません。

表面に目立つ傷を残すことなく、仕上がりの質をさらに高められるため、安心して同時摘出を検討してください。

嚢胞(のうほう)がある場合、将来的に乳がんになりやすいですか?

一般的に、単なる嚢胞があることが直接的に乳がんの発症リスクを高めることはありません。安心して手術に臨んでいただけます。

嚢胞は乳腺内の分泌液が溜まった袋であり、がんとは成り立ちが根本的に異なります。そのため、過度な心配は不要です。

ただし嚢胞が多い乳腺は画像診断で他の病変が見えにくくなる場合があるため、術後も定期的な検診を継続することが推奨されます。

豊胸後にしこりができた場合、マンモグラフィは受けられますか?

はい、受けられます。ただし、シリコンバッグを挿入している場合は、バッグを保護しながら撮影する特別な技術が必要です。

また、脂肪注入によるしこりの場合も、経験豊富な技師がいれば正しく診断できますので、専門の施設を選びましょう。

検診施設に対して、事前に豊胸手術の内容を正確に伝えることが、精度の高い検査を受けるために何よりも大切です。

Reference

QIU, Mengxue, et al. Short-term safety and cosmetic outcomes of endoscopic direct-to-implant breast reconstruction and simultaneous contralateral breast augmentation for breast cancer: a prospective analysis of 33 patients. World journal of surgical oncology, 2023, 21.1: 201.

ARTZ, Jourdain D., et al. Can it be safe and aesthetic? An eight-year retrospective review of mastopexy with concurrent breast augmentation. Plastic and Reconstructive Surgery–Global Open, 2019, 7.6: e2272.

DZHUGANOVA, Viktoriia, et al. Removal of fibroadenoma of the breast augmentation and breast implants. Analysis of the possibility of simultaneous and delayed execution of these operations. Journal of Experimental and Clinical Surgery, 2021, 14.2: 140-146.

BYUN, Il Hwan, et al. Simultaneous augmentation mammoplasty and vacuum-assisted breast biopsy for enhanced cosmesis and efficacy. Aesthetic Plastic Surgery, 2020, 44.6: 2041-2047.

GROEN, Jan-Willem, et al. Autologous fat grafting in cosmetic breast augmentation: a systematic review on radiological safety, complications, volume retention, and patient/surgeon satisfaction. Aesthetic Surgery Journal, 2016, 36.9: 993-1007.

NOREÑA-RENGIFO, Brian D., et al. MRI for evaluation of complications of breast augmentation. Radiographics, 2022, 42.4: 929-946.

KHOURI, Roger K., et al. Brava and autologous fat transfer is a safe and effective breast augmentation alternative: results of a 6-year, 81-patient, prospective multicenter study. Plastic and reconstructive surgery, 2012, 129.5: 1173-1187.

MA, Irene T., et al. Outcomes of concurrent breast and gynecologic risk reduction surgery. Annals of surgical oncology, 2017, 24.1: 77-83.

BAHL, Manisha, et al. High-risk breast lesions: a machine learning model to predict pathologic upgrade and reduce unnecessary surgical excision. Radiology, 2018, 286.3: 810-818.

MUNHOZ, Alexandre Mendonça; DE AZEVEDO MARQUES NETO, Ary; MAXIMILIANO, João. Subfascial ergonomic axillary hybrid (SEAH) breast augmentation: A surgical approach combining the advantages of incision, pocket, silicone gel, and fat grafting in primary and revision breast augmentation surgery. Aesthetic Surgery Journal, 2021, 41.6: NP364-NP384.

豊胸手術の制限・条件に戻る

豊胸の基礎知識TOP

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Dr.本田マイケル 武史のアバター Dr.本田マイケル 武史 MYCLI 統括院長 / 医療法人史真会 理事長

【プロフィール】 1984年アメリカ・メリーランド州生まれ、島根県育ち。 大阪医科大学医学部卒業後、がん研有明病院形成外科にて、日本一の手術件数を誇る乳房再建など数多くの高難度手術に従事。その後、聖路加国際病院形成外科を経て、より自然で美しい仕上がりを追求するため美容外科領域へ。 大手クリニックにて脂肪吸引・注入技術の指導的役割を担った後、「一人ひとりのゲストにもっと寄り添った施術」を理念に掲げ、2022年にMYCLIを開院。 形成外科専門医としての解剖学的知識と繊細な技術をベースに、特に「自然な仕上がり」にこだわった脂肪豊胸やボディデザインを得意とする。現在は聖路加国際病院形成外科の非常勤も兼務し、臨床・学術の両面で活動を続けている。

【所属・資格】 日本形成外科学会 / 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会 Vaser Lipo 脂肪吸引認定医 / MIA認定医

目次