シリコンバッグ豊胸の痛みはいつまで続く?術後3日間のピークと筋肉痛のような痛みの経過

シリコンバッグ豊胸の痛みはいつまで続く?術後3日間のピークと筋肉痛のような痛みの経過

シリコンバッグ豊胸術後の痛みは、当日から3日目が最大の山場となります。手術直後の鋭い痛みは、身体が組織を修復しようとする正常な炎症反応の現れです。

このピークを越えると、徐々に強い筋肉痛のような感覚へと変わります。1週間を過ぎる頃には大きな不快感は和らぎ、日常生活がスムーズに送れるようになります。

バストアップを叶えるための大切な一歩として、この経過を正しく理解し、適切なケアを行うことが安心感に繋がります。本記事では、痛みの推移や乗り越え方、注意すべきサインまで詳しく丁寧に解説します。理想の姿へ向かう道のりを、より楽なものにしていきましょう。

目次

術直後から3日間が痛みのピークとなる具体的な理由

シリコンバッグ豊胸手術で最も痛みが強いのは、麻酔が切れる直後から術後3日間にかけてです。身体が組織の損傷を修復しようと強い炎症反応を起こすことが主な原因です。

この期間は無理に動かず、薬を服用しながら安静に過ごすことが回復への近道となります。焦らずに身体を休める時間を優先しましょう。

麻酔が切れた後の身体の変化

手術中は全身麻酔や静脈麻酔を使用するため無痛ですが、数時間が経過して麻酔の効果が薄れてくると、じわじわとした痛みを感じ始めます。切開した皮膚や剥離した内部組織が刺激を受け、脳に痛みの信号を送るためです。

初期段階は身体が受けたダメージに対して、最も敏感に反応する時期といえます。術後当日は特に重苦しい圧迫感を伴うことが多く、呼吸を深くするだけで胸に響くような感覚を覚える人も少なくありません。

こうした感覚は、傷ついた組織を身体が一生懸命に治そうとしている証拠でもあります。痛みの性質を知っておくことで、突然の不快感に驚かずに済むはずです。

皮膚や大胸筋が引き伸ばされる影響

シリコンバッグを挿入すると、これまでになかった体積が内部に加わるため、周囲の皮膚や大胸筋が物理的に引き伸ばされます。

急激な拡張に対して組織の柔軟性が追いつかないため、強い突っ張り感や鋭い痛みが生じます。この緊張状態は数日間続きますが、時間とともに組織がバッグに馴染んでいきます。

特に大胸筋の下にバッグを配置する術式では、筋肉そのものを剥離して持ち上げるため、筋肉が引き裂かれるような強い痛みを感じる傾向にあります。

組織が新しい異物に適応するまでには一定の時間が必要です。バッグの重みと圧迫感は、数日経つと少しずつ自分の身体の一部として馴染み始め、和らいでいきます。

術後3日間の痛みレベルと状態の推移

経過時間痛みの強さ主な症状
術直後〜当晩最大激しい圧迫感、呼吸時の響き
術後1日目非常に強いズキズキした拍動、動作時の痛み
術後2〜3日目強い重い筋肉痛、皮膚の突っ張り

内出血や腫れが神経を刺激する仕組み

手術に伴う内出血や組織の腫れも、痛みを増長させる大きな要因です。炎症によって血管から水分が漏れ出し、胸部全体がパンパンに張る状態が作られます。

その結果、周囲を通る細かい末梢神経が圧迫を受けます。これがチクチクとした痛みや、ズキズキとする拍動性の痛みを引き起こすのです。術後2日から3日が腫れのピークとなるため、この時期は胸を適度に冷やすなどの対応が重要です。

腫れが引くにつれて神経への圧迫も解消され、不快な痛みも落ち着きを見せ始めます。身体の循環が整うにつれて、炎症物質が排出され、痛みも段階的に軽減していくのが一般的な流れです。

術後3日目から1週間までの痛みと回復のサイン

手術から3日が経過すると、炎症のピークを過ぎて痛みの性質が変化し始めます。鋭い痛みから重い筋肉痛のような鈍い痛みへと移行するのが一般的な経過です。

この時期は回復のサインが随所に見られるようになり、身体が新しいバストの状態に適応し始めていることを実感できるはずです。焦らず前向きに過ごしましょう。

鋭い痛みから鈍い筋肉痛への変化

術後すぐのような、動くたびにビクッとするような鋭い痛みは、4日目以降には落ち着いてきます。代わりに胸全体が重く、使いすぎた筋肉が張っているような感覚が強くなります。これは傷口の直接的な炎症が沈静化し、筋肉や筋膜の緊張が主症状になったことを意味します。

腕を動かした時にズーンと重く響く感じは残りますが、安静にしていれば耐えられるレベルに落ち着く人がほとんどです。精神的にも少し余裕が出てくる時期と言えます。

この重苦しさは、組織がバッグを包み込む「カプセル」を形成し始める過程で起こる、自然な身体の防衛反応のひとつです。

回復期に見られる身体の変化

  • 痛みの種類が拍動性から鈍痛へ変わる
  • 呼吸が楽になり深く息を吸えるようになる
  • 脇や腕のしびれ感が解消し始める

腕を動かせる範囲の拡大

術後3日間は腕を上げることも困難ですが、4日目から1週間にかけて、少しずつ可動域が広がっていきます。食事をしたり、顔を洗ったりといった基本的な動作がスムーズに行えるようになるのもこの時期です。

ただし、肩より上に腕を上げる動作は、依然として胸に強い突っ張りを感じさせます。無理なストレッチは禁物ですが、日常生活の中で自然に腕を動かすことが、周囲の筋肉の固まりを防ぐことに繋がります。

血行を促し、組織の柔軟性を保つことは、結果として痛みの解消を早めます。少しずつ「できること」が増えていく過程は、精神的な回復にも大きなプラスとなるでしょう。

むくみの減少と皮膚の突っ張り感

術後1週間が近づくと、胸だけでなく脇の下や腹部の方まで広がっていたむくみが徐々に引いていきます。腫れが引くことで皮膚の極端なパツパツ感が和らぎ、バストの形が少しずつ自然なラインに近づきます。

まだバッグの存在感は強く、自分の体ではないような違和感は残るものです。しかし、組織がバッグを包み込み、馴染もうとする反応は着実に進んでいます。この時期の痛みの軽減は、手術のダメージから身体が順調に回復している確かな証拠です。

腫れが引いた後の皮膚の緩みや感触の変化も、今後の仕上がりの良さを示唆するポジティブな変化として捉えてください。

筋肉痛のような痛みと日常生活への影響

術後しばらく続く筋肉痛のような痛みは、日常生活の何気ない動作に影響を及ぼします。特に上半身の筋肉を使う動きは、想像以上に胸に響くため、コツを掴んで動くことが大切です。

この痛みがどのように生活を制限し、いつ頃緩和するのかを具体的に把握しておきましょう。事前の知識があれば、術後の生活もスムーズになります。

起き上がりや動作時の注意点

最も痛みを感じやすい瞬間の一つが、寝ている状態から起き上がる時です。腹筋や胸筋に力が入ると大胸筋が収縮してシリコンバッグを圧迫し、強い痛みを生じさせます。

朝起きた際、自分の胸に大きな石が乗っているような感覚を覚える人も少なくありません。これは筋肉が一時的に硬くなっているためです。

起き上がる際は、腕の力だけで体を支えようとせず、周囲の支えを利用したり家族にサポートを依頼したり工夫が必要です。横向きからゆっくりと肘をついて起き上がる動作を心がけると、胸への負担を最小限に抑えられます。

こうした少しの工夫が、術後数日間の快適さを大きく左右するポイントとなります。

日常生活の動作と痛みへの対策

動作内容痛みの感じ方推奨される対策
寝返り強い突っ張り抱き枕を使い仰向けを維持
ドアの開閉腕の付け根の痛み体全体を使ってゆっくり開ける
家事全般全体的な倦怠感1週間は高い所の作業を避ける

重いものを持つタイミングの目安

荷物を持つ際も胸の筋肉を使用するため、痛みが強い時期は避ける必要があります。買い物袋や重い鞄、小さなお子様の抱っこなどは、術後2週間程度は控えるのが賢明です。

どうしても持たなければならない場合は、胸から離して持たず、なるべく体に密着させて脇を締めるように持つと痛みが軽減されます。1ヶ月を過ぎる頃には筋肉痛のような痛みもほぼ消失し、通常の重さの荷物であれば問題なく持てるようになります。

術後は身体の声を聴きながら段階的に負荷を増やしていくことが重要です。無理をすると再出血や腫れの再燃を招く恐れがあるため、自分のペースを守る勇気を持って過ごしてください。

就寝時の姿勢と痛みの緩和方法

寝ている間の姿勢も、翌朝の痛みの強さに直結します。術後2週間ほどは仰向けで寝ることが基本です。横向きやうつ伏せはシリコンバッグが左右に流れたり圧迫されたりして、痛みだけでなく形崩れの原因にもなります。安定した姿勢を保つことが、美しい仕上がりへの近道です。

完全に平らに寝るよりも、背中にクッションや枕を数枚重ねて、上半身を少し高く保った状態で眠ると不快感が緩和されやすくなります。

こうした姿勢は心臓への負担を減らし、炎症の引きを早める効果も期待できます。眠りが浅くなりがちな時期ですが、リラックスできる環境を整えて、質の高い休息を心がけましょう。

術後の痛みを和らげるための具体的なケア方法

術後の痛みを完全にゼロにすることは難しいですが、適切なアフターケアによってその強さを抑え、回復を早めることは可能です。

医療機関から提供される指示を守ることはもちろん、自分自身で行えるセルフケアの知識を持っておくことが不安の解消に繋がります。正しいケアは、痛みだけでなく心の平穏も守ります。

処方された鎮痛剤の正しい服用

痛みを我慢しすぎることは、ストレスを高め血圧を上昇させるため、かえって回復を遅らせる要因になります。

クリニックから処方される鎮痛剤は、指示された時間を守って定期的に服用しましょう。痛くなってから飲むのではなく、痛みの波が来る前に服用することが、安定した快適さを維持するコツです。

また、胃が荒れるのを防ぐために、必ず多めの水で服用し、必要に応じて胃薬を併用してください。

薬によるコントロールが効いている間に、しっかりと栄養を摂り休息することが大切です。痛みという不快な刺激を脳に定着させないことが、長期的な経過を良好にする鍵となります。

痛みを抑えるためのケアスケジュール

期間ケアの重点項目期待できる効果
当日〜3日処方薬服用と冷却炎症の抑制と除痛
4日〜7日安静と圧迫継続組織の癒着促進と浮腫解消
1週〜2週軽い動作の開始拘縮予防と血行改善

クーリングによる炎症の抑制

術後3日間は、保冷剤やアイシングパックを使用して胸を冷やすことが非常に有効です。冷却によって血管が収縮し、炎症物質の広がりを抑えるとともに、神経の感覚を一時的に鈍らせる麻痺効果が得られます。熱っぽさを感じるときは、積極的に冷やすことで不快感が軽減されます。

ただし、シリコンバッグを直接冷やしすぎるのは避け、タオルに包んだ保冷剤を脇の下や胸の上部に当てるようにしてください。1回の冷却は15分から20分程度とし、皮膚が冷たくなりすぎないよう注意します。

適切な冷却は、その後の腫れの程度を大きく左右し、結果として痛みの総量を減らすことに寄与します。

圧迫固定の役割と適切な装着

手術直後に装着される医療用の圧迫下着やバンテージは、痛みの軽減に重要な役割を果たします。これらはバッグの移動を防ぐだけでなく、組織を適度に圧迫することで内出血や腫れを最小限に抑えます。

しっかり固定されている感覚は、動いた時の胸の揺れを防ぐため、精神的な安心感にも繋がります。自己判断で緩めたり外したりせず、指定された期間は正しく装着し続けてください。

圧迫が強すぎて皮膚が痒くなったり、苦しすぎたりする場合は、速やかにクリニックへ相談し、調整を受けることが大切です。正しい装着状態を維持することが、痛みへの不安を物理的に取り除く唯一の方法です。

痛みの種類による挿入場所の違いと特徴

シリコンバッグをどの層に挿入するかによって、術後の痛みの感じ方や期間には明確な違いが現れます。

一般的に乳腺下法よりも大胸筋下法の方が痛みは強く、長引きやすい傾向にあります。これは操作する組織の深さとダメージの大きさが異なるためです。自分の術式の特性を知ることは大切です。

大胸筋下法における強い筋肉痛

大胸筋下法は、筋肉を一部剥がしてその下にバッグを設置するため、術後は激しい筋肉痛のような痛みが生じます。

大胸筋は腕を動かす際や力を入れる際に必ず使われる大きな筋肉であるため、日常のあらゆる動作が痛みに直結しやすいのが特徴です。初期の負担は大きいですが、その分メリットもあります。

筋肉が無理やり伸ばされている状態が続くため、最初の数日間は胸が締め付けられるような痛みを感じることもあります。

しかし、筋肉によってバッグが覆われるため、見た目が自然になりやすく、カプセル拘縮のリスクが低いという特徴があります。この術式を選んだ方は、痛みを乗り越える価値のある仕上がりを期待できます。

乳腺下法における皮膚の張り感

乳腺下法は大胸筋を傷つけずに乳腺と筋肉の間にバッグを挿入するため、大胸筋下法に比べると痛みのピークは低く、回復も早い傾向にあります。

筋肉へのダメージが少ないため、術後すぐに腕を動かしやすく、日常生活への復帰もスムーズです。身体への侵襲を抑えたい方に適した方法といえるでしょう。

主な痛みは、切開部位の傷口の痛みと、皮膚が引き伸ばされることによるパツパツ感が中心となります。ただし、痩せている人の場合は、バッグの縁が触れやすかったり、重みによる負担を感じやすかったりすることもあります。

それぞれの術式に一長一短があるため、痛みへの理解を深めておくことが納得感に繋がります。

術式による痛みの比較まとめ

比較項目大胸筋下法乳腺下法
痛みのピーク非常に強い中程度
痛みの性質激しい筋肉痛傷口と皮膚の張り
回復の速さややゆっくり比較的早い

痛みの個人差に影響するバッグのサイズ

挿入するシリコンバッグのサイズも、痛みの強さに比例します。自身の体格に対して大きすぎるバッグを選択した場合、組織への負担が増大し、痛みが強く出たり長引いたりする原因になります。特に皮膚の伸びが少ない方の場合は、術後の圧迫感は相当なものになります。

自分の許容量を知ることも重要です。カウンセリング時に医師と相談し、自分の組織の許容量に合ったサイズを選ぶことが、術後の痛みをコントロールする上で非常に重要です。

無理のないサイズ選択は、長期的な合併症の予防にも繋がります。美しい形と、日常生活の快適さのバランスを考慮した選択が、最終的な満足度を大きく左右する要因となるのです。

1ヶ月以上続く痛みや違和感がある場合の注意点

通常、術後1ヶ月を過ぎる頃には痛みはほぼ消失しますが、それ以降も強い痛みや違和感が続く場合は注意が必要です。正常な経過としての鈍痛ではなく、何らかのトラブルの予兆である可能性があるからです。

早期発見が早期治療に繋がり、せっかく入れたバッグを守ることにも直結します。小さな変化を見逃さないでください。

感染症の疑いがあるサイン

術後しばらくして、一度引いたはずの痛みが増したり、胸が赤く腫れて熱を持ったりする場合は、内部で細菌感染が起きている可能性があります。痛みとともに発熱を伴う場合は、緊急性が高いと考えられます。

こうした症状は放置せず、すぐに専門医の診察を受けるべき深刻な状況です。感染が進行すると、最悪の場合シリコンバッグを一度抜去しなければならなくなるため、異変を感じたらすぐに執刀医に連絡してください。

早期であれば抗生物質の投与などで対処できる場合があります。清潔な状態を保ち、免疫力を下げない生活を送ることも大切ですが、身体が発する警告を無視しないことが何より重要です。

異常を知らせるチェック項目

  • 一度引いた痛みが再び強くなってきた
  • 片方の胸だけが異様に腫れている
  • 皮膚に赤みがあり、触ると熱い

被膜拘縮の前兆とセルフチェック

被膜拘縮とは、バッグの周囲にできた膜が厚く硬くなり、バッグを締め付けてしまう現象です。これが進むと、バストが不自然に硬くなり、鈍痛や圧迫感を伴うようになります。

1ヶ月を過ぎたあたりから、「以前より胸が硬くなった」と感じる場合は、拘縮が始まっているサインかもしれません。定期的に優しく触れてチェックし、硬さに変化がないかを確認してください。

左右で明らかに感触が異なる場合も注意が必要です。適切なマッサージや内服薬で進行を遅らせることが可能な場合もあります。美しい状態を長く保つためには、術後のアフターフォローに積極的に通い、専門家の目でチェックを受けることが大切です。

血腫が原因で起こる急な腫れ

術後数週間経ってから、突然片方の胸だけが大きく腫れ上がり、強い痛みが出ることがあります。これは内部で再出血が起き、血の塊が溜まっている状態かもしれません。

強い衝撃を受けたり、激しすぎる運動をしたりした後に起こりやすいトラブルのひとつです。早急な対応が求められる事態です。血腫を放置すると感染や拘縮の原因となるため、速やかに溜まった血液を排出する処置が必要です。

急激な左右差は異常事態の最もわかりやすい目印ですので、迷わず受診を選択してください。適切な処置を受ければ、バッグを維持したまま回復を目指すことが可能です。不安を感じたら、まずはプロに頼りましょう。

シリコンバッグ豊胸の経過をスムーズにする過ごし方

痛みを最小限に抑え、順調な経過を辿るためには、術後の生活習慣が大きく影響します。

何気ない行動が炎症を長引かせたり、血行を促進しすぎたりすることがあるため、回復を最優先に考えた選択を心がけましょう。自分の身体を労わる時間は、美しい結果を生むための投資です。

アルコールや入浴が痛みに与える影響

飲酒は血管を拡張させ血流を激しくするため、術後の腫れや内出血を悪化させる直接的な原因となります。

腫れが強まれば当然痛みも増すため、術後少なくとも1週間はアルコールを控えるのが理想です。我慢は必要ですが、それだけの価値がある結果を待っていると自分を励ましてください。

同様の理由で、長時間の入浴やサウナも避ける必要があります。術後数日はシャワーのみとし、傷口を濡らさないように注意しながら、身体を温めすぎないようにしてください。

炎症期に血行を促進しすぎることは、痛みのピークを長引かせることに他なりません。穏やかな温度でのシャワーが、清潔さと快適さを保つ鍵となります。

食事と栄養による回復の促進

組織の修復には多大なエネルギーと栄養素が必要です。特にタンパク質は皮膚や筋肉の原料となるため、積極的に摂取しましょう。こうした内側からのサポートが、外側の美しさを支える土台となります。

また、亜鉛やビタミンCも傷口の治癒を助ける重要な役割を担います。バランスの良い食生活を意識しましょう。

一方で、塩分の摂りすぎはむくみを助長し、胸の張りを強くするため注意が必要です。加工食品を避け、自然な味わいの食事を心がけると、身体の余分な水分が排出されやすくなります。

十分な水分補給も行い、代謝をスムーズに保つことで、炎症物質の排出を促してください。健康的な習慣は、痛みからの脱却を加速させます。

順調な回復のための生活ルール

項目制限期間の目安理由
飲酒1〜2週間禁止腫れ・内出血の悪化防止
激しい運動1ヶ月制限バッグのズレ・再出血予防
喫煙前後1ヶ月禁止血流障害による治癒遅延防止

メンタルケアと休息の重要性

痛みに対する感受性は、ストレスや不安によって増幅されます。術後は本当に痛みが引くのだろうかと不安になりがちですが、ストレスは血流を滞らせて回復を遅らせます。

自分を信じて、ゆったりとした気持ちで過ごすことが何よりの薬です。心身の連動を意識した休息をとりましょう。十分な睡眠を確保し、リラックスできる環境で過ごす時間を設けてください。

好きな音楽を聴いたり映画を観たりして、意識を痛みから逸らす工夫も有効です。周囲の協力を得て、家事や仕事を制限し、自分を労わる時間を十分に持ってください。

心が落ち着いていると、身体の回復スイッチも入りやすくなります。穏やかな時間が、痛みを癒してくれます。

Q&A

痛みが怖くて手術を迷っていますが耐えられるレベルでしょうか?

痛みの感じ方には個人差がありますが、クリニックでは強力な鎮痛剤を組み合わせて処方するため、生活が送れないほどの苦痛が続くことは稀です。

多くの方は、動くと痛いけれど、じっとしていれば耐えられるという状態で最初の数日間を過ごされます。術後3日間をピークに確実に痛みは引いていきますので、一時的な過程として捉えることで、多くの方が乗り越えています。

術後の痛みは仕事にどの程度影響しますか?

デスクワークであれば、術後3日から4日の休みを確保すれば復帰可能です。ただし、重いものを持ったり腕を大きく動かしたりする仕事の場合は、2週間程度の調整が必要になることもあります。

通勤時の満員電車などで胸を圧迫されるリスクも考慮し、可能であれば1週間程度はテレワークや短時間勤務を選択できると、身体への負担を軽減でき、回復もスムーズになります。

痛みが強い時にマッサージをしても良いですか?

自己判断でのマッサージは絶対に避けてください。術後すぐの組織は非常にデリケートであり、無理に動かすことで再出血や炎症の悪化を招く恐れがあります。

最近のシリコンバッグは、そもそもマッサージが不要なものが主流です。もしマッサージが必要な術式であっても、開始時期や方法は必ず医師の指示に従ってください。痛みが強い時期は、とにかく安静を保つことが最優先です。

痛み止めの薬が効かない場合はどうすればいいですか?

処方された薬を飲んでも痛みが全く治まらない、あるいは悪化していく場合は、速やかにクリニックへ連絡してください。

薬の種類を変更したり、追加の処置が必要だったりする可能性があります。我慢しすぎることは血圧を上げ、さらなる出血の原因にもなります。

クリニックは術後のフォロー体制を整えていますので、不安を感じた時点で遠慮なく相談することが、安全な回復への最短距離です。

生理周期と痛みの関係はありますか?

生理前や生理中はホルモンバランスの影響で乳腺が張りやすいため、通常時よりも痛みに敏感になったり、胸の圧迫感を強く感じたりすることがあります。

手術のタイミングが生理と重なっても医学的に大きな問題はありませんが、不安が強い方は生理後から排卵前までの体調が安定している時期に手術を計画すると、精神的にも肉体的にも楽に過ごせる場合があります。

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この記事を書いた人

Dr.本田マイケル 武史のアバター Dr.本田マイケル 武史 MYCLI 統括院長 / 医療法人史真会 理事長

【プロフィール】 1984年アメリカ・メリーランド州生まれ、島根県育ち。 大阪医科大学医学部卒業後、がん研有明病院形成外科にて、日本一の手術件数を誇る乳房再建など数多くの高難度手術に従事。その後、聖路加国際病院形成外科を経て、より自然で美しい仕上がりを追求するため美容外科領域へ。 大手クリニックにて脂肪吸引・注入技術の指導的役割を担った後、「一人ひとりのゲストにもっと寄り添った施術」を理念に掲げ、2022年にMYCLIを開院。 形成外科専門医としての解剖学的知識と繊細な技術をベースに、特に「自然な仕上がり」にこだわった脂肪豊胸やボディデザインを得意とする。現在は聖路加国際病院形成外科の非常勤も兼務し、臨床・学術の両面で活動を続けている。

【所属・資格】 日本形成外科学会 / 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会 Vaser Lipo 脂肪吸引認定医 / MIA認定医

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