産後の豊胸手術はいつから可能?断乳後の期間と母乳が完全に止まってからの待機目安

産後の豊胸手術はいつから可能?断乳後の期間と母乳が完全に止まってからの待機目安

産後の豊胸手術は、断乳から少なくとも半年以上が経過し、母乳の分泌が完全に止まっている状態で行うのが基本です。まずはこの待機期間を厳守することが重要です。

妊娠や授乳によって変化した乳腺組織が元の状態に落ち着き、ホルモンバランスが安定するのを待つことが、安全性と美しい仕上がりを左右する決定的な要因となります。

この記事では、産後の女性が豊胸手術を検討できる具体的な目安や注意点を詳しく解説します。回復を見極め、後悔のないボディラインを取り戻すための指針としてください。

目次

産後の豊胸手術を開始できる時期の基準

産後の豊胸手術を安全に行うための基準は、断乳から最低でも半年が経過し、かつ乳汁の分泌が完全に停止していることです。この目安を守ることは感染症予防の観点からも大切です。

この待機期間を確保する背景には、発達した乳腺組織を十分に退縮させ、手術に伴うリスクを排除する狙いがあります。体が元の状態に戻るための回復期間を設けることは必須です。

焦って手術を急ぐと、体への負担が増すだけでなく、せっかくの美しい仕上がりを損なう原因にもなりかねません。将来的な美しさを保つためにも、焦らず慎重に検討を始めましょう。

断乳から半年以上の経過を推奨する理由

授乳を終えた直後のバストは、乳腺が依然として活動を続けている場合が多く、すぐには元の状態に戻りません。乳腺の退縮には数ヶ月単位の時間が必要であることを理解しましょう。

断乳から半年という歳月は、組織が自然に萎縮し、バストの軟部組織が安定するために必要な最小限の猶予時間です。この時間を設けることで、より正確なボディデザインが可能になります。

待機期間を無視して手術を強行すると、手術の刺激が引き金となり、再び母乳が作られる恐れがあります。また、乳腺が張った不均一な状態では、術後の左右差も起きやすくなります。

母乳が完全に止まることが重要な背景

手術の安全性を担保する上で、母乳が1滴も漏れ出さない状態を確認することは、極めて重要な判断材料となります。たとえ微量であっても、分泌物があるうちは手術を見合わせるべきです。

母乳は非常に栄養価が高いため、万が一術中に乳管から漏れると、細菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。これが原因で深刻な炎症や感染症を引き起こすリスクが高まります。

特にインプラントを用いる場合、細菌が付着するとバストが硬くなる被膜拘縮を招く恐れがあります。そのため医師は、分泌物がないことを慎重に確かめ、手術の可否を判断しています。

ホルモンバランスが安定するまでの期間

産後の女性の体内では、プロラクチンなどのホルモンが活発に分泌され、全身に影響を与えています。これらの数値が正常に戻るまでは、体が手術に適した状態とは言えません。

生理周期が規則正しく再開することは、傷の治りを早める自己治癒力を高める上でも重要です。生理が数回安定して巡るようになれば、手術によるストレスにも十分に耐えられるでしょう。

内面的な回復を待つ余裕を持つことが、最終的に満足度の高い豊胸手術を実現するための土台となります。ホルモンが安定し、体調が万全になったタイミングでの手術が理想的です。

手術可否を判断する時期の目安

産後の状況待機期間判断のポイント
授乳継続中実施不可乳腺が活動しており感染リスク大
断乳〜3ヶ月経過観察乳腺が急速に変化している不安定期
断乳6ヶ月後検討開始分泌物がなく生理が安定している

断乳後の乳腺組織と乳房の変化

断乳後の乳房は、授乳期の張りから一転して、内部組織の密度が急激に低下するダイナミックな変化を遂げていきます。中身が急激に減ることで、バストの外観は大きく変化します。

肥大していた乳腺が小さくなる速度に皮膚の収縮が追いつかず、バストの形状が一時的に不安定になりやすい時期です。この変化が落ち着くまでは、手術の適期ではありません。

ご自身のバストがどのような変化の過程にあるかを理解しておくことで、最適な手術タイミングをより正確に見極められます。まずは落ち着いて、自分の体の声を聞くことから始めましょう。

授乳期に肥大した乳腺が萎縮する仕組み

授乳という役割を終えた乳腺組織は、シグナルを受けて細胞レベルの縮小を始めます。これを退縮と呼びますが、この現象に伴ってバストのボリューム感は大幅に減少していきます。

退縮の進行具合には大きな個人差があり、数ヶ月単位で状況が変わります。萎縮が完全に終わる前の仮のサイズで手術計画を立ててしまうと、後からサイズが落ちてしまう懸念があります。

その結果として、インプラントが浮き出て見えたり、期待したボリュームに届かなかったりするトラブルを招くかもしれません。萎縮が完了し、サイズが固定されるのを待つことが肝要です。

脂肪組織の増減と皮膚の余りの関係

妊娠中から授乳期にかけて引き伸ばされた皮膚は、中身である組織が減ることで、行き場を失って余ってしまいます。この余剰な皮膚の存在は、バストにしわやしぼみをもたらします。

皮膚の弾力性が高い場合、ある程度の収縮は見込めますが、完全な復元は難しいのが一般的です。手術ではこの余った皮膚の中に、どの程度のボリュームを補填するかを計算します。

適切な量を充填することで、産後のしぼみ感を解消し、ハリのある美しいラインを再構築できます。皮膚の状態に合わせた術式を選択することが、自然な仕上がりへの近道となるでしょう。

断乳後の変化を確認する指標

  • 乳頭を強く圧迫しても分泌物が全く見られない
  • 断乳してから最低半年以上の日数が経過した
  • 数ヶ月間でバストのサイズ変化が完全に止まった
  • 生理が再開し規則的な周期が3回以上続いている

形状が定まるまでの待機時間の必要性

バストの形状が最終的に落ち着くには、乳腺だけでなく支持組織の状態も安定しなければなりません。クーパー靭帯などが本来の緊張感を取り戻すまでには、一定の時間が必要です。

早期に判断を下さずじっくりと待つことで、ご自身の体質に合わせた注入量やバッグのサイズを精査する余裕が生まれます。焦りは禁物であり、組織が柔らかくなった段階が適期です。

焦らず適切なタイミングで手術に臨むことが、手触りの良さにも直結します。バストの最終的な「完成形」を見極めた上で、信頼できる医師と入念に打ち合わせを行うようにしましょう。

術式による待機期間の違いと注意点

豊胸手術には複数のアプローチがありますが、産後の組織状態によって推奨される待機期間が異なります。それぞれの術式の特性を理解した上で、自身の状態に合うものを選びましょう。

特に乳腺の厚みや皮膚の伸び具合は、バッグのなじみや脂肪の定着率を左右する決定的な要素となります。これらが安定するのを待つことが、長期的な満足度につながります。

医師は診察を通じて、あなたのバストがどの術式に最も適した段階にあるかを慎重に評価します。医学的な視点からのアドバイスを参考に、無理のない手術プランを立ててください。

シリコンバッグ挿入法の場合

シリコンバッグ挿入法は、確実なボリュームを作れるため、皮膚に余裕のある産後の女性とは相性が良い方法です。皮膚の余りを逆手に取って、しっかりとサイズアップを叶えられます。

しかし、乳腺の活動が活発な時期にスペースを作ると、術後の炎症が強く出る傾向があります。また、授乳による下垂が進んでいる場合、配置をミリ単位で調整しなければなりません。

こうした繊細な調整を可能にするためにも、乳腺が十分に薄くなり、組織が静止している状態での手術が推奨されます。炎症リスクを避け、理想のポジションにバッグを収めましょう。

脂肪注入法における定着率への影響

自身の脂肪を用いる方法は、産後のしぼみを解消しつつ、自然な柔らかさを手に入れたい方に最適です。余分な脂肪を吸引し、胸に再配置することでボディライン全体が整います。

ただし、移植した脂肪が定着するためには、受け皿となる組織の環境が整っていなければなりません。プロラクチンが高い時期は代謝が不安定になり、定着率が下がる恐れがあります。

その影響を避けるためにも、ホルモンバランスが正常化する半年という期間は重要な条件となります。万全のコンディションで手術を受けることが、脂肪をしっかり残すための鍵です。

各術式と産後の適応性

術式名主な特徴産後特有の利点
バッグ法大幅な増量が可能皮膚のたるみをハリに変えられる
脂肪注入質感も見た目も自然デコルテの削げを重点的に改善
複合豊胸両方の長所を融合大きな変化と自然さを両立できる

ハイブリッド豊胸におけるリスク管理

バッグで土台を作り、脂肪で質感を整えるハイブリッド豊胸は、産後のボリュームロスを徹底的に補いたい方に支持されています。高い満足度を得られる一方で、慎重な対応が必要です。

処置範囲が広いため、乳腺への刺激を最小限に抑える細心の注意が求められます。過去に乳腺炎を患ったことがある方は、内部に炎症の火種が残っていないか事前調査が必須です。

エコー検査などで乳腺の状態を可視化し、安全を確認した段階でプランを立てることが長期的な安心につながります。自身の状態に合わせた丁寧な管理が、成功への唯一の道です。

授乳後の豊胸手術がもたらすメリット

授乳という仕事を終えた後のバストは、組織が柔らかくなっており、実は手術の結果を出しやすい好条件が揃っています。皮膚の伸びやすさが、不自然さのない仕上がりを助けてくれます。

産後特有の悩みである削げや垂れを解消し、本来の美しさを取り戻すことができます。外見の変化は心にもポジティブな影響を与え、日々の生活に対する意欲を向上させてくれるでしょう。

自分自身をケアすることは、お母様としてだけでなく一人の女性としての自信を深めることに繋がります。前向きな変化が、あなたの毎日をより明るく彩ってくれるはずです。

下垂したバストの形状を補正する効果

授乳を経験すると、重力や組織の変化によってバストの位置が下がり、寂しい印象を与えることがあります。豊胸手術で上部に厚みを加えれば、バストトップの視覚的位置が上がります。

若々しい上向きのラインが復活することで、姿勢や佇まいの印象も変わります。特にバッグ挿入法では内部から適度な圧をかけるため、皮膚のたるみが引き締まる効果も期待できます。

ボリュームの配置を工夫するだけで、リフト手術を併用せずとも印象が劇的に変わるケースも多いです。下がり始めたラインを整えることは、見た目の若返りにおいて非常に有効です。

産後のボリュームロスを解消する手段

「デコルテに服の影が落ちるようになった」という悩みは、産後の典型的な変化です。脂肪注入法などを用いて必要な場所にボリュームを足せば、洋服を綺麗に着こなせるようになります。

自身の不要な箇所の脂肪を採取してバストに移動させれば、ボディ全体のメリハリを整えることも可能です。お腹周りを引き締めつつ胸にボリュームを戻す相乗効果は理想的です。

しぼんでしまった胸に再びハリを取り戻すことは、自信を底上げするための強力な手段となります。失ったボリュームを賢く補填し、本来のシルエットをアップデートしましょう。

豊胸手術がもたらす変化

具体的な悩み手術による解決方法心理的なメリット
デコルテの削げ上部への脂肪注入好きな服を自信を持って着られる
全体的な垂れバッグでの土台作り鏡を見るのが楽しくなる
左右のアンバランス注入量の微調整コンプレックスからの解放

育児が一段落した時期の自分へのご褒美

出産と育児に奔走した時間は、あなたにとってかけがえのないものですが、同時に体には多大な負荷がかかってきました。ご自身への労りとして美容医療を検討するのは自然なことです。

お子様の手が離れ、自分と向き合う時間ができた時期の手術は、心身のリフレッシュとして大きな意味を持ちます。自尊心を高めることは、家族に笑顔で接するエネルギーにもなります。

「母親」だけでなく「一人の女性」としての自分を大切にすることは素晴らしい決断です。前向きな自己投資が、あなたのこれからのライフステージをより輝かしいものにするでしょう。

手術前に確認すべきセルフチェック項目

手術を申し込む前に、自身の体が準備万端であるかどうかを冷静に判断することが大切です。まずは自宅でできる範囲のチェックを行い、現状の把握に努めるようにしましょう。

医師の診察が最終回答となりますが、日常の些細な変化に気を配ることで、適切な時期を確信を持って選べます。以下のポイントを参考に、ご自身のコンディションを確かめてください。

体調が万全でない時期に無理をすると、回復に時間がかかる場合もあります。焦らず、自分の体が「今だ」と告げるタイミングを見極めることが、成功のための重要なプロセスです。

乳汁分泌の有無を確認する方法

お風呂上がりなど、体が温まってリラックスしている時に、乳輪の周りを優しく押して分泌物が出ないか確認してください。あらゆる角度から確認を行い、完全に止まっているか見ます。

たとえ薄く透明な液体であっても、何らかの分泌が見られるうちは乳腺が活動を休止していません。この状態で手術を受けると感染リスクが高まるため、あと少し待機が必要です。

また、特定の時間帯に胸が張るような違和感がある場合も、ホルモンの影響が残っている可能性があります。数日間続けてチェックを行い、常に乾燥している状態であることを確かめましょう。

生理周期の安定と全身状態の把握

産後の生理が再開し、少なくとも3回程度、以前と同じような規則正しい周期で訪れているかを見返してください。周期の安定は、ホルモンバランスが正常化したことを示すバロメーターです。

周期が乱れている間はバストの容積が変動しやすく、正確なデザインを妨げる要因になります。さらに、慢性的な睡眠不足や疲労が溜まっていないか、客観的に評価することも大切です。

体が健やかな状態で手術に臨むことが、術後の痛みの軽減や、スムーズな傷口の治癒には欠かせません。体力に自信が持てる時期を選んで、スケジュールを組むのが賢明です。

セルフチェックリスト

  • 乳頭をどの角度から押しても全く分泌物が出ない
  • 断乳からカレンダー上で6ヶ月以上が経過している
  • 生理が予定通りに3回以上、安定して訪れた
  • 10kg程度の荷物を持ち上げても胸周りに違和感がない

育児環境と術後のダウンタイムの確保

手術後しばらくの間は、重いものを持ち上げたり腕を激しく動かしたりする動作に制限がかかります。特に術後数日間は、お子様の抱っこやお世話を誰かに頼れる環境が必要です。

家族の協力が得られる時期を選ぶことで、術後のトラブルを防ぎ、傷跡を綺麗に治すことに専念できます。事前に周囲と話し合い、協力体制を整えておくことが成功の秘訣となります。

精神的な安心感がある中で休養を取ることは、回復スピードにも好影響を与えます。育児の負担が一時的に軽減できるタイミングを計り、余裕を持った計画を立てるようにしましょう。

産後の豊胸手術に伴うリスクと回避策

豊胸手術のリスクを正しく知ることは、後悔しない選択をするために必要不可欠です。あらかじめ起こりうる事態とその対策を知っておけば、過度な不安を抱かずに手術に臨めます。

産後特有の身体的特徴を考慮に入れた対策を講じることで、多くのトラブルは未然に防げます。最新の医療技術と適切な体調管理を組み合わせ、高い安全性を確保することが可能です。

信頼できるクリニックと連携し、徹底した事前準備を行うことがリスク回避の最大の武器となります。懸念事項はカウンセリングですべて解消し、納得した上で一歩を踏み出しましょう。

乳腺炎の既往歴がある場合の注意点

過去に乳腺炎を患ったことがある方は、乳腺の内部に微細な組織の変化が残っていることがあります。その情報を医師と共有することは、術後のトラブルを防ぐために極めて重要です。

こうしたケースでは、手術の刺激が炎症の再燃を招かないよう、通常よりも慎重なアプローチが求められます。手術前に精度の高いエコー検査を受け、現在の組織の健全性を確認してください。

事前準備を怠らなければ、既往歴があっても安全に手術を受けられる道は十分に開かれています。専門医の診断に基づき、リスクをコントロールしながら理想の姿を目指しましょう。

被膜拘縮や感染症の発生確率

産後は免疫力が繊細な時期でもあるため、感染症の予防には細心の注意を払うべきです。万が一母乳が残っている状態で手術を行うと、それが細菌の温床となる危険性があるからです。

こうした事態を回避するには、待機期間を遵守するとともに、術後の薬の服用などの指示を厳格に守ることが大切です。医師のアドバイスに従うことが、自分の身を守ることに直結します。

衛生管理を徹底しているクリニックを選ぶことも、リスク軽減に繋がります。術後のアフターケア体制が整っているかどうかも、事前にしっかりとチェックしておきたい重要項目です。

リスク管理のための確認事項

主なリスク起こりやすい原因未然に防ぐための対策
術後の感染母乳の残存や免疫力不足断乳後6ヶ月の待機を徹底する
しこりの形成脂肪注入の局所的な集中高度な技術を持つ専門医に依頼する
バストの硬化細菌感染や過度な刺激術後の処方薬を確実に服用する

仕上がりを左右するカウンセリングの重要性

産後のバストは左右でしぼみ方が違ったり、皮膚の質感が変化していたりと、一人ひとり個性が異なります。その個性に合わせたオーダーメイドのデザインが必要になります。

経験豊かな医師であれば、組織の厚みを詳細に確認し、将来の変化まで見据えた最適なプランを提案してくれます。診察を通じて、自身のバストの「伸びしろ」を知ることも大切です。

納得できるまで対話を重ね、小さな疑問もすべて解消してから臨む姿勢が最高の結果を引き寄せます。自分に最適な選択ができるよう、医師とのコミュニケーションを大切にしましょう。

医師とのカウンセリングで伝えるべき内容

カウンセリングは、理想のバストを手に入れるための設計図を医師と一緒に描く大切な時間です。情報を正確に伝えることが、手術の成功確率を一段と高めることに繋がります。

特に産後の豊胸では、過去の授乳経験や今後のライフプランが手術方針を決定するためのヒントになります。隠さずに共有することで、あなたの人生に馴染むバストデザインが可能です。

自分でも気づかなかった体の特徴を医師に指摘してもらうことで、より深い納得感が得られます。丁寧なヒアリングを行ってくれるクリニックで、有意義な対話を行いましょう。

最終授乳日と現在のバストの状態

断乳から具体的に何ヶ月が経過したのか、そして最後にお子様が乳首に触れたのはいつか、正確に伝えてください。これが待機期間を満たしているかを判断する基本データとなります。

また、生理のたびに胸が張るか、現在感じている不快感の有無なども医師には重要な材料になります。細かな変化を伝えることが、術後のトラブル回避に役立つ有益な情報となるからです。

授乳中に経験した些細な出来事でも、伝えておくことで万全のフォローアップが可能になります。情報を積み重ね、安全性を極限まで高めた状態での手術を目指すようにしてください。

今後の出産予定や家族計画について

将来的に再びお子様を授かる予定があるかどうかは、術式の選定において非常に大きな意味を持ちます。今後の変化を想定した上で、最適なインプラントの種類や配置を考えましょう。

一般的に手術後も授乳は可能ですが、将来の乳腺の変化を見越した設計を行うことが賢明です。自身のライフプランを素直に共有し、10年後も美しい状態を維持できる提案を受けてください。

一時の見た目だけでなく長期的な満足度を優先した選択ができるよう、家族とも話し合っておくべきです。自分の決断が今後の生活にどう影響するか、総合的に判断するのが重要です。

カウンセリング時の伝達推奨事項

確認する項目具体的な伝達内容情報共有が必要な理由
過去の授乳断乳時期と乳腺トラブル手術の安全性を確認するため
ライフプラン次回の出産予定の有無将来を見据えたデザインのため
ライフスタイル育児の負担や仕事内容休養期間の計画を立てるため

理想のサイズと生活スタイルの共有

ただ「大きくしたい」だけでなく、何をコンプレックスに感じているかを表現してみてください。具体的な要望を伝えることで、医師とのイメージの相違を最小限に抑えることができます。

「デコルテが開いたドレスを着たい」といった動機はデザインの指針になります。また、現在の育児の忙しさについても話しておくと、回復期間の過ごし方の助言が具体的になります。

毎日に自然と溶け込み、自信を底上げしてくれるような、最高のパートナーとなるバストを目指しましょう。あなたの価値観を尊重してくれる医師となら、理想の姿を実現できるはずです。

よくある質問

産後の豊胸手術をして、次の子の授乳に影響は出ませんか?

一般的に豊胸手術が将来の授乳に悪影響を及ぼすことはほとんどありません。乳腺の下や筋肉の下にバッグを挿入するため、母乳を運ぶ乳管を直接傷つけることがないからです。

脂肪注入も組織の周囲に行われるため、機能面への影響は限定的と言えます。ただし、乳輪周辺を切開する方法などは、稀に乳管の一部に影響する可能性があることは知っておきましょう。

授乳を最優先したい方は、脇からの切開など影響の少ない術式を医師と相談して決めることが重要です。事前に対策を講じておけば、将来の育児も安心してお迎えいただけます。

断乳後1年経っても少しだけ絞ると母乳のようなものが出ますが手術はできますか?

断乳から長期間経っても分泌物が見られる場合は、念のため乳腺外科などで高プロラクチン血症などの異常がないか確認を推奨します。まずはその原因を特定することから始めましょう。

微量の分泌であれば手術が可能なケースもありますが、安全を最優先するなら状態が落ち着くのを待つのが先決です。医師の診察を受け、医学的にリスクがないことを確かめてください。

カウンセリング時に実際に患部を見てもらい、安全性が確保できるかどうかを判断してもらいましょう。自己判断は避け、専門家の客観的な意見を取り入れることが大切です。

手術後のダウンタイム中、子供を抱っこしても大丈夫ですか?

術後3日間から1週間程度は、傷口の安静を守るため、重いお子様の抱っこは極力控えるのが理想的です。腕を動かす筋肉の動きが胸に直結し、無理をすると回復を遅らせてしまいます。

どうしても必要な時は、座った状態で膝の上に乗せるなど、自身の腕の力だけで支えないよう工夫してください。1ヶ月ほど経過すれば組織も安定し、以前と同じ活発な動作が行えます。

家族のサポートを借りながら無理せず過ごすことが、仕上がりを綺麗に保つための最短ルートです。静養期間をしっかり確保して、スムーズな回復を第一に考えるようにしましょう。

産後のしぼんだ胸には、脂肪注入とバッグどちらが向いていますか?

どちらが適しているかは、現在の皮膚の余り具合と、あなたが求める変化の幅によって異なります。それぞれの術式に得意分野があるため、診察での判断が最も確実な指標となります。

デコルテの削げが気になる場合は、自然な質感を作れる脂肪注入が非常に高い満足度を得られます。一方で、バスト全体の下垂が激しい場合は、バッグ挿入法で内側から支える方が綺麗です。

最近では両方の長所を組み合わせたハイブリッド豊胸も選ばれています。まずはカウンセリングで皮膚の弾力を測定してもらい、自分にぴったりのプランを提示してもらいましょう。

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この記事を書いた人

Dr.本田マイケル 武史のアバター Dr.本田マイケル 武史 MYCLI 統括院長 / 医療法人史真会 理事長

【プロフィール】 1984年アメリカ・メリーランド州生まれ、島根県育ち。 大阪医科大学医学部卒業後、がん研有明病院形成外科にて、日本一の手術件数を誇る乳房再建など数多くの高難度手術に従事。その後、聖路加国際病院形成外科を経て、より自然で美しい仕上がりを追求するため美容外科領域へ。 大手クリニックにて脂肪吸引・注入技術の指導的役割を担った後、「一人ひとりのゲストにもっと寄り添った施術」を理念に掲げ、2022年にMYCLIを開院。 形成外科専門医としての解剖学的知識と繊細な技術をベースに、特に「自然な仕上がり」にこだわった脂肪豊胸やボディデザインを得意とする。現在は聖路加国際病院形成外科の非常勤も兼務し、臨床・学術の両面で活動を続けている。

【所属・資格】 日本形成外科学会 / 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会 Vaser Lipo 脂肪吸引認定医 / MIA認定医

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