もし元の胸に戻したくなったら?豊胸手術の抜去・修正の難易度と可逆性を比較

もし元の胸に戻したくなったら?豊胸手術の抜去・修正の難易度と可逆性を比較

豊胸手術を決断する際、理想のバストを手に入れる期待と同時に、万が一の際「元の胸に戻せるのか」という不安を抱くのは自然なことです。

手術方法によって元の状態に戻せる度合いや修正の難易度は大きく異なります。シリコンバッグは物理的な取り出しが可能ですが、脂肪やヒアルロン酸は組織との馴染み方が異なります。

将来的な不安を解消するために、各術式の抜去・修正の仕組みとリスクを詳しく解説し、納得のいく選択を支援します。

目次

豊胸手術の可逆性と抜去を検討する理由

自分の体と向き合う中で、手術の特性が可逆性にどう影響するかを把握することが納得のいく選択を支えます。

豊胸手術後の状態をリセットしたいと考える背景には、体調の変化や心理的な違和感、あるいは時間の経過によるデザインの好みの変化など、多岐にわたる理由が存在します。

抜去や修正のしやすさは、注入した物質が体組織とどのように関わっているかに左右されます。まずはご自身の手術形式が持つ特性を正しく理解することが重要です。

手術をやり直したい、あるいは元に戻したいと願う方の多くは、単なる見た目の問題だけでなく、将来的な健康維持やメンテナンスの負担を考慮しています。

例えば、数十年後の自分を想像した際に、異物が体に入っていることへの心理的負担が大きくなるケースや、加齢による皮膚のたるみとバッグの形の乖離が気になり始めるケースです。

こうした変化に対応するためには、各手術がどの程度の可逆性を持っているかを知る必要があります。自分の理想と現実のギャップを埋めるための知識を深めましょう。

異物感や体調への不安による心理的影響

体内に異物を入れることへの抵抗感は、手術直後よりも数年経ってから強く感じることがあります。

特にシリコンバッグの場合、破損や劣化のリスクをゼロにすることは難しく、定期的な検査を継続する負担が心理的な重荷になるケースも少なくありません。

自分の体の一部ではないという感覚がストレスとなり、最終的に抜去を選択する方は一定数存在します。精神的な平穏を取り戻すための選択として抜去は有効な手段です。

経年変化によるバストデザインのズレ

人間の体は年齢とともに変化し、バストの皮膚や脂肪の厚みも変わります。手術当時は理想的だったボリュームも、加齢による変化で不自然に見える場合があります。

下垂や痩身によってバッグの輪郭が浮き出て見えたり、不自然な段差が生じたりすることがあります。

こうした変化を修正するために、一度リセットする相談が増えています。脂肪注入に切り替えるなどの方法も、現在の主流となっています。

健康意識の高まりとメンテナンスの負担

近年、美容医療に対する考え方が変化し、よりナチュラルで健康的な美しさを求める傾向が強まっています。

豊胸手術後、長期間にわたって定期的なエコー検査やMRI検査を受ける必要があることに負担を感じる方が増えています。メンテナンスが不要な状態に戻したいという希望は切実です。

健康診断や乳がん検診をよりスムーズに受けたいという動機も、抜去を検討する大きな要因です。将来の自分の健康を第一に考えた時、抜去という選択肢が現実味を帯びてきます。

抜去を検討する際に整理すべき背景

どのような理由で修正を考えているのかを明確にすることで、医師との相談がスムーズに進みます。

  • 物理的なトラブル
  • 美容的な不満足
  • 心理的な変化
  • 健康管理の優先

こうした項目を自分の中で整理しておくことが、後悔しない修正手術への第一歩となります。一つひとつの項目について、現状の不満と将来の希望を照らし合わせてみてください。

シリコンバッグ豊胸の抜去における難易度と注意点

バッグの物理的な除去は比較的容易ですが、被膜の処理や抜去後の皮膚の調整が仕上がりを決定づけます。

シリコンバッグを用いた豊胸手術はバッグをそのまま取り出すことができるため、物理的な可逆性は比較的高い部類に入ります。

しかし、長期間挿入していたバッグを抜去する際には、周囲に形成された被膜の処理が手術の難易度や仕上がりの美しさを左右します。慎重な判断が必要です。

バッグを抜くだけであれば手術自体は短時間で終わりますが、問題は抜去後のバストの形状です。皮膚が引き伸ばされていた影響を考慮しなければなりません。

長期間大きなバッグで皮膚が引き伸ばされていた場合、中身が無くなることで皮膚が余り、しぼんだような印象やたるみが生じるリスクがあります。

このリスクを防ぐためには、抜去と同時に組織の収縮を促す処置や、必要に応じて少量の脂肪注入を併用するなどの工夫が求められます。医師の経験が問われる部分です。

被膜の処理と周囲組織への影響

シリコンバッグを挿入すると、体は異物を包み込もうとして周囲にカプセルと呼ばれる膜を作ります。

抜去の際、この膜が薄くて柔らかい場合はそのままでも自然に吸収されます。しかし、厚く硬くなっている場合は膜自体も切除しなければなりません。

被膜を取り残すと、後の違和感や体液の貯留の原因になることがあるため、医師の技術的な見極めが重要です。組織への侵襲を最小限に抑える技術が必要とされます。

バッグの入れ替えと完全抜去の選択肢

もし現状のバストに不満があるものの、ボリューム自体は維持したい場合は、古いバッグを抜去して新しいバッグに入れ替える選択肢があります。

一方で、完全に異物を無くしたい場合は完全抜去を選びます。その際はバストが元のサイズより少し小さく感じる可能性があることを理解しておく必要があります。

乳腺が圧迫されていた分、一時的にボリュームが減って見える現象です。こうした変化を事前に予測し、納得した上で手術に臨むことが大切です。

傷跡の最小化と術後のケア

抜去手術の際は、原則としてバッグを挿入した時と同じ切開線を活用します。これによって新しい傷を作ることを避け、体への負担を軽減します。

脇の下からのアプローチであれば傷跡は目立ちにくいですが、乳房下縁からの場合は、抜去後の皮膚の弛みによって傷の位置が多少ズレる可能性があります。

術後の固定やアフターケアを徹底することが大切です。傷跡の回復を早めるための処置や生活習慣の改善も、美しい仕上がりには欠かせない要素となります。

バッグの状態と抜去の難易度指標

現在のバッグの状態を把握することで、手術の規模や時間を予測することが可能になります。

バッグの状態難易度の評価手術時間の目安
破損のない通常状態比較的低い30分〜60分
被膜拘縮がある状態中程度60分〜90分
バッグが破損している高い90分〜120分

状態に応じた適切な術式を選択することで、合併症のリスクを抑えられます。まずは画像診断などで現在の内部状態を正確に診断してもらうことが重要です。

脂肪注入豊胸の修正と吸収の仕組み

定着した脂肪は体の一部となるため、完全に元の状態に戻すには高度な技術と段階的な処置が必要です。

脂肪注入豊胸は自分の組織を使用するため、馴染んだ後の感触は非常に自然です。しかし、一度定着した脂肪を完全にリセットすることは困難です。

定着した脂肪は体の一部として血流を持ち、通常の皮下脂肪と同様の性質を持ちます。物理的に取り出すという概念がバッグとは根本的に異なります。

もし脂肪注入後に大きすぎたと感じたり、しこりができてしまったりした場合は、脂肪吸引の技術を用いて修正を行います。周囲の組織とのバランスが鍵となります。

注入された脂肪は乳腺や筋肉の周囲に分散して定着しているため、周囲の組織を傷つけずに注入分だけを取り除くには熟練の技が必要です。

したがって、脂肪注入における可逆性は部分的、あるいは段階的な修正という捉え方が適切です。一度の手術で全てを解決しようとせず、丁寧な調整が求められます。

しこりや石灰化への対応

脂肪注入で最も多い修正依頼は、定着しなかった脂肪が塊となるしこりへの対応です。

小さなしこりであれば経過観察で問題ありませんが、硬さが気になる場合や大きくなった場合は、穿刺吸引や切開による除去を行います。

最近では、超音波を用いてしこりの位置を正確に把握し、最小限の侵襲で処理する方法も普及しています。早期の発見と適切な対処がバストの健康を守ります。

脂肪吸引箇所の再調整とバランス

豊胸のために脂肪を採取した部位の仕上がりに不満がある場合も、修正の対象となります。

採取部位が凸凹になったり、左右差が出たりした場合は、再度脂肪を注入して整えたり、残った脂肪を微調整したりする手順が必要です。

バストだけでなく、全身のボディラインをトータルで考慮した修正計画が求められます。採取部位の傷跡や皮膚の質感も含めた、総合的な美しさを追求しましょう。

生着後の可逆性の限界と付き合い方

注入から数ヶ月が経過し、血液循環が確立して定着した脂肪は、ダイエットなどでサイズダウンすることはあっても、完全に消えることはありません。

これはメリットでもありますが、もし元のサイズに100%戻したいと願う可能性があるなら、脂肪注入は慎重に検討すべき術式と言えます。

自然な変化を受け入れ、長期的な美しさを育む意識が大切です。定着した脂肪を慈しみ、自分の体の一部として管理していく姿勢が、満足度を長く維持する秘訣です。

脂肪注入後の主な修正内容

気になる症状に合わせた修正方法を選択することで、より自然なバストラインを取り戻せます。

修正が必要な症状主な原因対処方法
しこり・石灰化脂肪の未定着吸引除去・摘出
ボリューム過多過剰な生着脂肪吸引による調整
左右の非対称生着率の差追加注入・微吸引

症状に応じたアプローチを組み合わせることで、違和感のない仕上がりを目指せます。経過を見守りながら、最適なタイミングで処置を受けることが大切です。

ヒアルロン酸豊胸の溶解と持続期間の考え方

ヒアルロニダーゼという酵素によって短時間で溶解できるため、最も可逆性と柔軟性に優れた方法です。ヒアルロン酸注入による豊胸は、今回比較する術式の中で最も可逆性が高い方法です。

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する物質であり、時間の経過とともに自然に吸収される性質を持っています。この特性が安心感に繋がっています。

さらに、ヒアルロニダーゼという溶解酵素を注入することで、短期間で意図的に溶かして元の状態に戻すことが可能です。数日で元のバストに戻せます。

この手軽さが最大の利点ですが、逆を言えば、放っておいても元の胸に戻ってしまうという側面もあります。維持するには継続的な配慮が必要です。

もし手術後に思っていたのと違うと感じた場合、注射一本でリセットできる点は大きな強みです。初めて豊胸を受ける方にとっての心理的ハードルを下げてくれます。

溶解注射の効果と期待できる時間

ヒアルロニダーゼを注入すると、ヒアルロン酸の分子結合が速やかに分解されます。分解された成分は速やかに体外へ排出される仕組みです。

処置直後からバストのボリュームが減り始め、多くの場合、24時間から48時間以内には明らかな変化を実感できます。即効性が非常に高い処置です。

手術で切開する必要がないため、ダウンタイムもほとんどなく、日常生活への影響を最小限に抑えながら元の状態に戻すことができます。急な予定にも対応可能です。

注入後の硬化や広がりへの修正

ヒアルロン酸が一部で硬くなったり、本来のバストの範囲を超えて流れてしまったりした場合も、溶解注射による微調整が有効です。

全ての成分を消し去るのではなく、気になる部分だけをピンポイントで溶かして形を整えることで、理想のラインに近づけることができます。修正の自由度が高いです。

このように、仕上がりを後から細かくコントロールできる柔軟性が特徴です。自分の好みの変化に合わせて、柔軟にボリュームを調整することが可能です。

一時的な処置としてのメリットと限界

ヒアルロン酸はお試しでバストアップを体験したい方や、特定のイベントのためにボリュームを出したい方に適しています。期間限定の美しさを楽しむ方法です。

しかし、長期間維持するためには繰り返しの注入が必要です。そのたびに組織にわずかな負担がかかる可能性も否定できません。長期計画には不向きな面もあります。

将来的にバッグや脂肪注入への切り替えを検討している場合は、一旦全て溶解してから次の手術へ移行するのが一般的です。リセットのしやすさを最大限に活用しましょう。

ヒアルロン酸修正のポイント

溶解処置を行う際に考慮すべき要素を整理しました。これらを念頭に置くことでスムーズなリセットが可能です。

  • 溶解酵素の即効性
  • 処置後の皮膚の馴染み
  • 再注入までの待機期間
  • 製剤の純度による差異

適切な知識を持つことで、ヒアルロン酸の可逆性を最大限に活かすことができます。迷いがある場合は、まず溶解という選択肢があることを思い出してください。

手術方法によるダウンタイムと体への負担の違い

元の状態に戻す手術は新規挿入より負担が軽い場合が多いですが、術式ごとの休息期間の確保は必要です。抜去や修正を行う際、気になるのが術後の痛みや腫れ、そして社会復帰までの期間です。

一般的に、元の状態に戻すための手術は、新しくバストを作る手術に比べると体への負担は軽い傾向にあります。組織がすでにスペースを確保しているためです。

それでも術式に応じた適切な休養期間を確保しなければなりません。特にシリコンバッグの抜去は、挿入時と同様の麻酔を用いることが多いため注意が必要です。

一方、ヒアルロン酸の溶解は処置後の制限がほとんどありません。このように、元の状態に戻すための代償としての負担をあらかじめ把握しておくことが重要です。

無理のないスケジュール調整が可能になります。自分の生活スタイルに合わせた術後のプランを立てることで、ストレスなく回復に専念できる環境を整えましょう。

麻酔の影響と回復に必要な休息

抜去手術の内容が高度になるほど、麻酔の深さや時間は増します。体力の回復にはそれなりの時間が必要であることを忘れてはいけません。

手術直後はふらつきや眠気が残ることがあるため、当日は自宅で安静に過ごすことが重要です。特にバッグ抜去で被膜まで切除した場合は慎重さが必要です。

内部の組織が回復するまで数日間は無理な運動を控え、体が発するサインに耳を傾ける余裕を持つことが回復を早めます。焦りは禁物です。

術後の圧迫固定と内出血のケア

バッグの抜去後は、バッグがあったスペースに体液が溜まらないよう、専用のサポーターや包帯でバストを適度に圧迫固定します。

この固定を疎かにすると、腫れが長引いたり、仕上がりに影響したりすることがあります。指示された期間はしっかりと固定を継続しましょう。

内出血は1週間から2週間ほどで自然に消失します。その間のケアが将来的な皮膚の質感や形状の美しさを守る鍵となります。冷やしすぎず安静を保ちましょう。

日常生活への復帰目安と制限事項

デスクワークであれば、多くの手術で数日以内の復帰が可能です。仕事との両立も十分に現実的な範囲に収まります。

ただし、重い荷物を持つ、腕を激しく動かすといった動作は、傷口のトラブルを招く恐れがあるため、術後2週間程度は避けるのが賢明です。無理は禁物です。

入浴やシャワーの制限についても、指示を遵守することで感染症のリスクを抑えられます。スムーズな回復を実現するために、日常生活のルールを守りましょう。

術式別の平均的な回復過程

術後の経過を予測しておくことで精神的な不安を軽減し、適切な準備を行うことができます。

手術の内容腫れのピーク社会復帰の目安
バッグ完全抜去2日〜3日間3日〜5日後
しこり除去手術1日〜2日間翌日〜2日後
ヒアルロン酸溶解数時間〜1日当日から可能

これらの目安を参考に、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。個人の回復力によって前後はありますが、無理のないプランニングが成功の秘訣です。

抜去後に元の形を維持するためのポイント

皮膚の収縮を助けるケアや適切な下着の選択が、抜去後のバストラインを美しく再構築する鍵となります。

豊胸手術をリセットした後、最も懸念されるのが手術前よりも胸が垂れたり、形が悪くなったりしないかという点です。

特にボリュームのあるバッグを長年入れていた場合、皮膚が伸びているため、中身を抜いた後のケアがバストの美しさを左右します。放置はおすすめできません。

抜去直後は一時的に皮膚に余裕ができてしまいますが、人間の皮膚にはある程度の収縮能力が備わっています。この力を信じることが大切です。

自然な回復力を助けるために、適切な保湿や栄養摂取、そして下着によるサポートを組み合わせることが重要です。日々の積み重ねが結果を変えます。

抜去と同時に下垂修正を行うことで、手術前よりも若々しい印象のバストを再構築することも可能です。状況に合わせたプラスアルファの提案を検討しましょう。

たるみ防止の術式併用と工夫

バッグ抜去によって生じる皮膚の余りが顕著であると予想される場合、皮膚切除や引き締め手術の提案を検討することがあります。

中身を抜くだけでなく、外側の容器である皮膚のサイズも調整することで、引き締まったラインを取り戻せます。見た目の美しさを追求する上で有効な手段です。

自分の皮膚の状態に合わせて、これらの処置が必要かどうかを事前に話し合っておくことが大切です。納得のいく仕上がりを目指して、選択肢を広げましょう。

皮膚の収縮力と年齢による影響

皮膚の弾力性は、年齢や生活習慣によって個人差があります。若い方であれば抜去後数ヶ月で自然に引き締まることが多いですが、過信は禁物です。

40代以降や授乳経験がある方の場合は、回復に時間がかかる傾向があります。この期間、コラーゲンの生成を助ける食事やサプリメントを活用しましょう。

内側から皮膚のハリをサポートする意識を持つことで、より良好な結果を期待できます。自分の体の持つ力を最大限に引き出す努力が、美しさを支えます。

正しい下着選びと姿勢の重要性

抜去後のデリケートな時期は、バストを正しい位置で支え続けることが重要です。重力の影響を最小限に抑える工夫が必要です。

ワイヤー入りのブラジャーで無理に形を作るのではなく、適度なホールド感のある補正下着を活用し、下垂を防ぎます。着心地の良さも大切にしてください。

また、猫背になると胸の筋肉が緩み、形が崩れやすくなります。正しい姿勢を意識して胸を張る習慣が、抜去後の美しさを維持する土台となります。自信を持って立ちましょう。

術後の皮膚回復をサポートする要素

日常生活の中で意識できるポイントを抑えることで、抜去後の仕上がりをより良いものにできます。

サポート項目具体的な方法期待できる効果
皮膚の保湿クリーム等での塗布弾力性の維持
タンパク質の摂取食事やサプリ組織の修復促進
専用インナーナイトブラの着用形状維持の補助

これらを習慣化することで、時間はかかっても着実にバストは落ち着いてきます。焦らず、自分の体の変化を丁寧に見守っていくことが大切です。

長期的なバストケアと再手術のリスク管理

一度手術した組織は繊細な反応を示すため、定期的な検診と信頼できる医師との継続的な関係が安全を守ります。

豊胸手術の抜去や修正を終えた後も、バストの健康管理は一生涯続きます。手術後の状態を当たり前と思わず、細かな変化に気を配りましょう。

一度手術を経験した組織は、未手術の状態とは異なる反応を示すことがあります。定期的な自己検診と専門医によるチェックが欠かせません。

もし将来的にやはりまた豊胸したいと考えた場合、前回の修正の影響がどのように及ぶかを理解しておく必要があります。過去の履歴は非常に重要です。

修正手術を繰り返すことは、組織の血流低下を招くリスクがあるため、可能な限り一回の処置で納得のいく結果を得ることが理想です。慎重な検討が求められます。

目先の流行に惑わされず、10年後、20年後の自分の体がどうありたいかを基準に、長期的なライフプランを構築する視点が重要です。将来を見据えた選択をしましょう。

定期検診の役割と早期発見のメリット

抜去や修正の後も、年に一度程度の定期検診を推奨します。これは、内部の組織が正常に治癒しているかを確認するためだけでなく、自分自身の安心のためでもあります。

加齢による自然な変化をモニタリングすることも目的の一つです。万が一、組織の違和感が生じても、早期に発見できれば低侵襲な処置で解決できます。

健康管理のルーティンとして検診を取り入れることで、不安を感じることなく日々を過ごせます。専門家の目を借りて、自分の体を守り続けましょう。

再手術までの待機期間と組織の回復

抜去後に再び豊胸手術を希望する場合、最低でも半年から1年程度の待機期間を設けるのが一般的です。組織の土台を整えるために必要な時間です。

傷ついた組織が完全に修復され、血流が安定するのを待つことが、次の手術の成功率を高めます。焦って手術を行うと、思わぬトラブルの原因になります。

医師から許可が出るまでは、しっかりと組織を休ませることが最終的な成功への近道です。この待機期間も、理想のバストへの準備期間だと捉えましょう。

信頼できる医師とのパートナーシップ

美容医療は手術して終わりではありません。自分の体の特性や過去の手術歴を熟知している医師は、将来の変化に対しても適切な助言をくれる大切な存在です。

相談しやすい環境を整えているクリニックを選び、不安なことがあればいつでも話せる関係性を築いておくことが、最も確実なリスク管理です。孤独に悩まないでください。

精神的な安定も、美しさを維持するためには必要な要素です。信頼できるパートナーとともに、自分らしいバストケアの道を歩んでいきましょう。

継続的な管理スケジュール

手術後の経過に合わせたチェックポイントを知っておくことで、適切なタイミングでアクションを起こせます。

経過期間検診の目的確認すべき内容
術後1ヶ月まで初期治癒の確認炎症や感染の有無
術後1年まで形状の安定確認組織の定着と質感
以降、毎年長期的な健康管理乳がん検診との併用

スケジュールをカレンダーに入れておくなどして、忘れずに管理を続けましょう。自分の体への関心を持ち続けることが、長期的な満足度に繋がります。

よくある質問

豊胸バッグを抜去した後、胸が手術前より小さくなってしまうことはありますか?

理論上は元のサイズに戻りますが、感覚的には以前より小さく、あるいはしぼんだように感じることがあります。

これは長年バッグの重みで乳腺組織が圧迫されて薄くなっていたり、加齢によって周囲の脂肪が減少していたりするためです。

また、バッグで引き延ばされていた皮膚が一時的に余ることで、ボリュームダウンした印象を強く受けることもありますが、数ヶ月かけてある程度は組織が落ち着いてきます。その間のケアで印象は変わります。

脂肪注入でできたしこりを放置しておくとどうなりますか?

多くのしこりは良性であり、健康に直接的な悪影響を及ぼすことは稀です。

しかし、放置することで石灰化が進み、触れた時に硬さを感じたり、乳がん検診のマンモグラフィで異常として指摘されやすくなったりするデメリットがあります。

また、稀に炎症を起こして痛みが出ることもあるため、形が変わったり違和感が増したりした場合は、早めに医師に相談して画像診断を受けることをお勧めします。適切な管理が将来の安心を生みます。

ヒアルロン酸を溶かした後、すぐに他の豊胸手術を受けることは可能ですか?

ヒアルロン酸を溶解した後、組織の状態が完全に落ち着くまでには最低でも2週間から1ヶ月程度の期間を空けるのが望ましいです。

溶解酵素の影響が残っている状態で新しい物質を注入すると、それらも分解されたり、注入層の判断が難しくなったりする恐れがあるからです。

理想的には、溶解後の腫れが完全に引き、組織が柔らかさを取り戻したことを医師が確認した上で、次の手術計画を立てるのが安全です。焦らず段階を踏みましょう。

抜去手術の傷跡は、以前の手術と同じ場所になりますか?

基本的には以前の切開線をそのまま利用して手術を行います。新しい場所に傷を作る必要がないため、傷跡の数が増える心配はありません。これによって体への負担も最小限に抑えられます。

ただし、被膜の除去が必要な場合や皮膚の弛みが大きい場合など、術式の都合上、わずかに切開線を延長したり、位置を微調整したりする可能性はあります。

カウンセリング時に、現在の傷跡をどのように活用するかを具体的に確認しておくと安心です。

抜去や修正手術の後に、激しい運動はいつから再開できますか?

ウォーキングなどの軽い運動は術後1週間程度から可能ですが、大胸筋を酷使するトレーニングや激しいスポーツ、サウナなどは、術後1ヶ月程度は控えるのが一般的です。

血流が過剰に促進されると、内部の治癒が遅れたり、腫れが再発したりするリスクがあるためです。

復帰のタイミングは回復状況によって個人差があるため、主観的な判断ではなく、必ず検診時の医師の許可を得てから段階的に再開してください。慎重なスタートが大切です。

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この記事を書いた人

Dr.本田マイケル 武史のアバター Dr.本田マイケル 武史 MYCLI 統括院長 / 医療法人史真会 理事長

【プロフィール】 1984年アメリカ・メリーランド州生まれ、島根県育ち。 大阪医科大学医学部卒業後、がん研有明病院形成外科にて、日本一の手術件数を誇る乳房再建など数多くの高難度手術に従事。その後、聖路加国際病院形成外科を経て、より自然で美しい仕上がりを追求するため美容外科領域へ。 大手クリニックにて脂肪吸引・注入技術の指導的役割を担った後、「一人ひとりのゲストにもっと寄り添った施術」を理念に掲げ、2022年にMYCLIを開院。 形成外科専門医としての解剖学的知識と繊細な技術をベースに、特に「自然な仕上がり」にこだわった脂肪豊胸やボディデザインを得意とする。現在は聖路加国際病院形成外科の非常勤も兼務し、臨床・学術の両面で活動を続けている。

【所属・資格】 日本形成外科学会 / 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会 Vaser Lipo 脂肪吸引認定医 / MIA認定医

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