2カップ以上のサイズアップが可能な豊胸手術は?施術法による大きさの限界とボリューム比較

2カップ以上のサイズアップが可能な豊胸手術は?施術法による大きさの限界とボリューム比較

2カップ以上の確実なサイズアップを目指す場合、シリコンバッグ豊胸が最も確実性の高い選択肢となります。

自身の脂肪を利用する脂肪注入法は自然な仕上がりが魅力ですが、一度の手術でのサイズアップには限界があり、大幅なボリュームアップには複数回の施術が必要です。

また、両者の利点を組み合わせたハイブリッド豊胸は、バッグによるボリューム確保と脂肪による自然な感触を両立できるため、痩せ型の方でも大幅なサイズアップを実現できる有力な手段です。

それぞれの施術法におけるサイズアップの限界と特徴を正しく理解し、理想のバストを手に入れましょう。

目次

豊胸手術の種類と2カップアップの現実性

2カップ以上の大幅なバストアップを実現するためには、物理的にボリュームを稼ぐことができる施術法の選定が不可欠です。

豊胸手術には主に「シリコンバッグ挿入」「脂肪注入」「ヒアルロン酸注入」の3つのアプローチが存在しますが、それぞれ一度の手術で達成可能なサイズ限界は異なります。

特に2カップ以上の変化は見た目にも明らかな違いを生むため、皮膚の伸びや体型に応じた適切な方法を選ぶことが重要です。

シリコンバッグ豊胸の確実性とボリューム確保

シリコンバッグ豊胸は、希望するサイズの人工乳腺(バッグ)を挿入することで、最も確実に2カップ以上のサイズアップを実現できる方法です。

バッグのサイズは数種類の規格から選定でき、200ccから300cc以上のボリュームを一度に付加することが可能です。

自身の体型や脂肪量に依存せず、物理的な体積をバストに追加するため、痩せ型の方であっても目標とするカップ数へ到達しやすい特徴があります。

さらに、経年によるボリューム減少がないため、長期的に大きさを維持したいと考える場合に適しています。

脂肪注入法の限界と定着率の壁

脂肪注入法は、自身の太ももや腹部から採取した脂肪をバストに移植する方法ですが、一度の手術で2カップ以上のサイズアップを保証することは困難な場合があります。

これは「定着率」という壁が存在するためです。注入した脂肪のすべてがバストに残るわけではなく、一般的には注入量の40%から60%程度が定着し、残りは体内に吸収されます。

したがって、一度に大量の脂肪を注入しても、組織内の内圧が高まり血流障害を起こすことで、かえって定着率が下がったり、しこりの原因になったりするリスクがあります。

1回の手術で期待できるサイズアップは1カップから1.5カップ程度が目安となります。2カップ以上のサイズアップを脂肪注入単独で目指す場合は、半年以上の期間を空けて2回以上の手術を行う計画が必要です。

施術法ごとの2カップアップ達成度と特徴比較

施術方法2カップUPの達成度特徴と注意点
シリコンバッグ豊胸高い(確実性あり)一度の手術で希望サイズを実現しやすい。体型を選ばず大幅な増量が可能。
脂肪注入豊胸低い(1回では困難)1回で1〜1.5カップが限界。2カップ以上には複数回の手術が必要。
ハイブリッド豊胸非常に高いバッグで容量を稼ぎ、脂肪で質感を補うため、大きさと自然さを両立できる。

ヒアルロン酸注入の一時性と大量注入のリスク

ヒアルロン酸注入は手軽さが魅力ですが、2カップ以上の大幅なサイズアップには不向きな側面があります。

理論上は大量に注入すればサイズを大きくすることは可能ですが、ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されるため、維持するには定期的な追加注入が必要です。

また、大量に注入するとヒアルロン酸の重みでバストが下垂したり、皮膚が伸びてしまったりするリスクも高まります。

さらに、大量注入はしこりの形成や石灰化のリスクを高めるため、推奨しない医師も多く存在します。コストパフォーマンスの面でも、長期的な維持を考えると非常に高額になる傾向があります。

ハイブリッド豊胸が切り開く新たな可能性

近年注目を集めているハイブリッド豊胸は、シリコンバッグの「確実なボリューム」と脂肪注入の「自然な触感と柔らかさ」を組み合わせた手法です。

この方法であれば、2カップ以上のサイズアップをシリコンバッグで確保しつつ、バッグの縁やデコルテ部分に脂肪を注入することで、人工的な不自然さを解消できます。

特に、皮下脂肪が薄くバッグの輪郭が浮き出やすい痩せ型の方にとって、2カップアップと自然な仕上がりを両立できる有効な選択肢となります。

シリコンバッグ豊胸で実現するボリュームとデザイン

シリコンバッグ豊胸を選択する場合、単に大きなバッグを入れれば良いというわけではありません。

2カップ以上のサイズアップを目指す際には、元のバストの容量(cc)と希望するカップ数を照らし合わせ、適切なサイズのバッグを選定する必要があります。

また、皮膚の伸展性や骨格に合わせて、バッグの種類や挿入位置を細かく調整することが、美しい仕上がりには必要です。

バッグのサイズ(cc)とカップ数の換算目安

一般的に、バストの1カップサイズアップには約100ccから150ccのボリューム増が必要と言われています。

つまり、2カップのサイズアップを目指すのであれば、最低でも200ccから300cc程度の容量を持つシリコンバッグを選択する必要があります。

例えば、現在Aカップの方がCカップを目指す場合と、Cカップの方がEカップを目指す場合では、必要なベースの直径や高さ(プロファイル)が異なります。

サイズアップ量と推奨されるシリコンバッグ容量の目安

目標サイズアップ必要なバッグ容量(目安)仕上がりのイメージ
1.5カップUP150cc 〜 200cc自然な膨らみが増し、デコルテにハリが出る。周囲にバレにくい変化。
2.0カップUP200cc 〜 280cc明確なボリュームアップ。谷間が形成されやすく、下着のサイズが変わる。
2.5カップ以上UP300cc 〜グラマラスなバスト。皮膚への負担が増すため、医師による判断が必要。

日本人の体型においては、あまりに巨大なバッグ(400cc以上など)を挿入すると、不自然な球体感が出たり、皮膚が耐えきれずにトラブルを起こしたりする可能性があります。

医師と相談し、自身の胸郭の幅(B.W.)に収まる範囲で最大限のボリュームを出せるバッグを選定することが大切です。

皮膚の伸びとバッグの大きさのバランス

2カップ以上の大幅なサイズアップを行う際、最も懸念されるのが皮膚の伸展性です。急激に体積が増えるため、皮膚が突っ張った状態になりやすく、特に授乳経験のない方や皮膚が硬い方は注意が必要です。

無理に大きなバッグを入れると、皮膚が薄くなり、バッグの波打ち(リッピング)が表面に見えてしまう原因となります。

皮膚に余裕がない場合は、皮膚を徐々に伸ばすためのプレ手術(ティッシュエキスパンダーの使用など)は通常行われませんが、スムーズタイプなどの表面性状を選んだり、挿入層を工夫したりすることでリスクを軽減します。

皮膚の厚みと弾力性を正確に診断できる医師の判断が重要です。

挿入位置による見た目の違いとボリューム感

シリコンバッグを挿入する層には、「大胸筋下法」と「乳腺下法」の大きく2つがあります。2カップ以上のサイズアップを目指す場合、どちらの層を選ぶかによって見た目のボリューム感と触感が変わります。

大胸筋下法は大胸筋の下にバッグを入れるため、痩せ型の方でもバッグの縁が目立ちにくく、自然なスロープを作りやすいメリットがあります。

しかし、筋肉の力でバッグが圧迫されるため、ややボリュームが控えめに見えることがあります。

一方、乳腺下法は乳腺のすぐ下にバッグを入れるため、ダイレクトにボリュームを出しやすく、バストの動きも出やすいのが特徴です。

ただし、皮下脂肪が薄いとバッグの形が浮き出やすくなります。2カップアップを目指す際は、元のバストの組織量に応じて最適な層を決定します。

脂肪注入豊胸でサイズアップを目指すための条件

脂肪注入のみで2カップアップを目指すのはハードルが高いですが、条件が整えば不可能なことではありません。

また、複数回の手術を前提とすることで、安全かつ段階的に大きなバストを形成することが可能です。

脂肪注入で最大限の効果を出すための前提条件や、定着率を高めるための要因について解説します。

採取可能な脂肪量の確保が第一条件

脂肪注入を行うためには、当然ながら「材料」となる脂肪が自身の体に十分にあることが必要です。

2カップアップを目指すための大量注入を行うには、太もも全周やお腹周りなど、広範囲から良質な脂肪を吸引する必要があります。

痩せ型(BMIが極端に低い)の方の場合、そもそも注入に必要な脂肪量を確保できず、この方法が適応できないことがあります。

逆に、ある程度皮下脂肪がある方であれば、バストアップと同時に痩身効果も得られるため、ボディライン全体を整える意味で非常に満足度の高い手術となります。

注入脂肪の定着率を左右する要因

注入された脂肪がすべてバストとして残るわけではありません。定着率は採取した脂肪の純度や注入技術、そして術後の過ごし方に大きく影響されます。

不純物を除去したコンデンスリッチ脂肪注入や、幹細胞を付加する方法などは、従来の脂肪注入に比べて定着率を高める効果が期待できます。

脂肪注入で成功するためのチェックリスト

  • BMIが標準範囲内、または脂肪吸引できる部位(太もも・腹部)に十分な脂肪があること
  • 1回の手術で完結させず、必要であれば2回以上の手術を許容できること
  • 術後の圧迫固定や安静期間を守り、喫煙などの定着を妨げる行為を避けられること
  • 良質な脂肪を精製する機器(コンデンスリッチなど)を使用しているクリニックを選ぶこと

また、一度に大量に詰め込みすぎると、中心部の脂肪に酸素や栄養が行き渡らず壊死(オイルシストや石灰化)する原因となります。

2カップアップを目指す場合でも、組織の許容量を見極め、適切な層に細かく分散して注入する技術を持つ医師を選ぶことが大切です。

複数回手術による段階的なサイズアップ戦略

脂肪注入で安全に2カップ以上のサイズアップを実現する最も確実な方法は、手術を2回または3回に分けることです。

1回目の手術で皮膚を伸ばし、組織の土台を作った上で、半年から1年後に2回目の注入を行うことで、さらにボリュームを積み上げることができます。

この方法は時間と費用がかかりますが、シリコンバッグを使わずに、完全に自分の組織だけで大きなバストを作りたいと強く望む方には適した戦略です。

2カップ以上を目指すハイブリッド豊胸のメリット

ハイブリッド豊胸は、2カップ以上のサイズアップを望む患者にとって、現在考えうる最も理にかなった選択肢の一つです。

シリコンバッグのボリューム保持力と、脂肪注入のカバー力を併用することで、それぞれの欠点を補い合います。

特に、「大きくしたいけれど、触り心地や見た目の自然さも妥協したくない」という高い要求に応えることができます。

バッグのボリュームと脂肪の柔らかさの融合

シリコンバッグ単体では、体位変換時(寝た時など)にバッグの形が浮き出たり、触れた時に異物感を感じたりすることがあります。

特に2カップ以上大きくするために大きめのバッグを入れると、その傾向は強まります。

ハイブリッド豊胸では、バッグの上に自身の脂肪を厚く被せるように注入するため、表面の感触は脂肪そのものの柔らかさになります。

その結果、深部でしっかりとボリュームを稼ぎつつ、表面は本物のバストに近い触り心地を実現できます。

デコルテラインの自然な形成と谷間メイク

大きなシリコンバッグを入れると、デコルテ(鎖骨下)部分が急激に盛り上がり、いわゆる「お椀型」の不自然なバストになりがちです。

ハイブリッド豊胸では、デコルテ部分からバスト上部にかけてなだらかな傾斜ができるように脂肪を注入し、デザインを調整することが可能です。

ハイブリッド豊胸と単独手術の比較評価

評価項目ハイブリッド豊胸シリコンバッグ単独脂肪注入単独
最大サイズアップ可能(2カップ以上)可能(2カップ以上)限定的(1.5カップ)
触り心地・自然さ非常に良いバッグの種類による非常に良い
痩せ型への適応適しているバッグの縁が出やすい脂肪確保が困難

また、左右のバストを中央に寄せるように脂肪を注入することで、バッグ単体では作りにくい「狭いY字の谷間」を形成しやすくなります。このデザインの自由度の高さが、ハイブリッド豊胸の大きな強みです。

痩せ型でも可能な大幅サイズアップ

本来、痩せ型の方が大きなバッグを入れることは、皮膚の薄さゆえにリスクが高いとされてきました。

しかし、ハイブリッド豊胸であれば、薄い皮膚の下に脂肪のクッション層を作ることができるため、痩せ型の方でも比較的大きなバッグを挿入することが可能になります。

脂肪吸引で太ももなどを細くしつつ、バストを大きくできるため、全身のスタイルバランスを劇的に改善することができます。

施術法別のダウンタイムとリスクの比較

2カップ以上のサイズアップを行う手術は、身体への変化が大きい分、ダウンタイムやリスクについても正しく理解しておくことが大切です。

大きな異物を入れる、あるいは大量の脂肪を移動させるという行為に伴う身体反応は避けられません。術後の生活や仕事への復帰計画を立てるためにも、各施術法に伴う負担の違いを把握しておきましょう。

大きなバッグ挿入時の身体への負担と被膜拘縮

シリコンバッグ豊胸のダウンタイムは、主に胸部の筋肉痛のような痛みと圧迫感が中心です。

特に2カップ以上アップさせる大きなバッグを入れた場合、皮膚や筋肉が急激に伸ばされるため、術後数日間は強い痛みを感じることがあります。

腕を上げにくくなるため、洗髪や着替えに介助が必要になる場合もあります。

また、長期的なリスクとして「被膜拘縮(カプセル拘縮)」があります。これは異物であるバッグを体が膜で包み込み、その膜が厚く硬くなってバッグを締め付けてしまう現象です。

バッグが大きければ大きいほど、組織への圧迫が強くなりリスクへの配慮が必要です。マッサージや内服薬で予防を行いますが、体質によっては再手術が必要になることもあります。

大量脂肪吸引に伴うリスクとダウンタイム

脂肪注入豊胸の場合、バスト側のダウンタイムよりも、脂肪を採取した部位(太ももやお腹)のダウンタイムの方が重くなる傾向があります。

2カップアップを目指すために大量の脂肪を吸引すると、吸引部の筋肉痛、内出血、むくみが強く出ます。

術後はガードルによる圧迫固定が必要であり、動きにくさが1週間から2週間程度続くことがあります。

バスト側に関しては、無理な注入による「しこり(脂肪壊死)」のリスクがあります。欲張って一度に大量に入れすぎると、中心部が壊死して硬いしこりとして残ってしまうため、適切な量の判断が重要です。

リップリングと位置ズレの可能性

大きなバッグを挿入した際に起こりやすいトラブルとして「リップリング」があります。これはバッグの表面の波打ちが皮膚表面に伝わり、凸凹して見える現象です。

特に前屈みになった時や、痩せ型の方に目立ちやすいです。また、バッグの重みで時間の経過とともに位置が下がったり、外側に流れたりするリスクもあります。

主要なリスクと回復期間の目安

症状・リスクピーク期間(目安)主な対策・注意点
術後の痛み(胸部)術後3日〜1週間痛み止めを服用する。重いものを持つ動作を避ける。
脂肪吸引部の痛み術後1週間〜2週間専用ガードルで圧迫固定。マッサージで拘縮を予防。
被膜拘縮(バッグ)術後数ヶ月〜数年予防薬の服用。違和感があれば早めに受診する。

これらのリスクを最小限にするためには、適切なサイズの選定と、定期的な検診によるチェックが必要です。

理想のサイズを実現するための医師選びとカウンセリング

2カップ以上のサイズアップは、医師の技術力と美的センスが結果を大きく左右します。

単に大きくするだけなら誰でもできるかもしれませんが、「美しく、自然で、トラブルなく」大きくするためには、経験豊富な医師による綿密な計画が必要です。

カウンセリングでは、自分の希望を伝えるだけでなく、医師からの提案の根拠を確認することが大切です。

シミュレーションによるイメージ共有の徹底

「2カップアップ」といっても、患者がイメージする大きさと、医師が医学的に考える大きさにズレがあることは珍しくありません。

この認識のズレを防ぐために、3Dシミュレーションシステム(ベクトラなど)を導入しているクリニックを選ぶことをお勧めします。

術後の自分の姿を立体的に確認することで、「思ったより大きすぎる」「もう少し谷間が欲しい」といった具体的な調整が可能になります。

体型に合わせた無理のない提案を見極める

良い医師は、患者様の希望をすべてそのまま受け入れるわけではありません。

もし患者様が体型的に無理なサイズ(例えば皮膚が伸びないのに400cc入れたい等)を希望した場合、それに伴うリスクを正直に伝え、安全な範囲での代替案を提示してくれます。

カウンセリングで確認すべき重要事項

  • 希望するサイズ(cc数)を入れた場合の具体的なリスク説明があるか
  • 症例写真だけでなく、3Dシミュレーションや実際のバッグ確認が可能か
  • 万が一のトラブル(拘縮、破損、感染)発生時の保証内容と期間
  • 麻酔の管理体制と痛みのコントロール方法
  • 執刀医の豊胸手術における経験年数と専門性

逆に、リスクの説明をあいまいにし、「どんなサイズでも可能です」と安請け合いする医師には注意が必要です。

身体の解剖学的な限界を理解し、長期的な健康と美しさを優先してくれる医師を選ぶことが重要です。

アフターケア体制と保証制度の重要性

豊胸手術は受けて終わりではありません。特にシリコンバッグは長期間体内にあるものであり、定期的な検診が必要です。

万が一、カプセル拘縮や位置ズレ、感染などのトラブルが起きた際に、どのような対応をしてくれるのかを事前に確認しましょう。

再手術の保証制度があるか、検診費用は含まれているかなど、アフターケアの充実度はクリニック選びの重要な指標です。

費用対効果と長期間の維持について

豊胸手術は決して安い買い物ではありません。2カップ以上のサイズアップを目指す場合、初期費用だけでなく、長期的なメンテナンスや将来的な入れ替えの可能性も含めたトータルコストを考える必要があります。

それぞれの施術法のコストパフォーマンスを、時間軸とともに検討してみましょう。

施術ごとの初期費用と持続期間

シリコンバッグ豊胸は一般的に初期費用は高額ですが、破損やトラブルがない限り半永久的にそのサイズを維持できます。一度の手術で完了するため、追加の費用がかかりにくいのが特徴です。

脂肪注入豊胸はバッグに比べるとやや高額になることが多く、さらに2カップアップを目指して2回手術を行う場合は、費用が倍近くになることもあります。

しかし、一度定着した脂肪は自分の体の一部となるため、バッグのような破損や入れ替えのリスクがなく、一生モノの効果となります。

ヒアルロン酸注入は初期費用こそ安く見えますが、持続期間が1〜2年と短く、サイズを維持し続けるには定期的な注入が必要です。

数年単位で見ると、最もコストパフォーマンスが悪くなる可能性があります。

メンテナンスにかかるコストと手間

シリコンバッグの場合、10年に一度を目安に入れ替えを推奨するメーカーもありますが、近年は耐久性が向上しており、問題がなければ20年以上入れ替えなしで過ごす方も多くいます。

ただし、定期的なエコー検査やMRI検査を受けることが推奨され、これには検査費用がかかります。

脂肪注入の場合、術後のしこり予防のためのインディバ(高周波温熱療法)などに通う費用がかかる場合がありますが、定着してしまえば特別なメンテナンスは不要です。

体重の増減に合わせてバストサイズも変化するため、極端なダイエットをしないよう自己管理が必要です。

長期的な視点で見るコストパフォーマンス

「2カップ以上のサイズアップ」という目的において、最もコストパフォーマンスが良いのはシリコンバッグ豊胸と言えます。一回の出費で確実な成果が得られ、維持費も比較的かからないからです。

一方、ハイブリッド豊胸は初期費用が最も高額になりますが、「大きさ」「自然さ」「痩身効果」のすべてを一度に手に入れられるため、満足度(Value)は非常に高いと言えます。

長期的なコスト比較シミュレーション

項目シリコンバッグ脂肪注入(2回想定)ヒアルロン酸
初期費用中〜高高(×回数分)低〜中
維持期間半永久(トラブル無)半永久(定着後)1〜2年(吸収)
10年後の総費用初期費用のみが基本初期費用のみが基本高額になる可能性

安さだけで選ぶのではなく、自分が何に価値を置くか(大きさ、触感、メンテナンスフリーなど)によって、適した投資先が変わります。

よくある質問

痩せ型でも2カップ以上のサイズアップは可能ですか?

はい、可能です。痩せ型の方の場合、脂肪注入では材料不足になることが多いため、シリコンバッグ豊胸が第一選択となります。

ただし、皮膚が薄いとバッグの形が浮き出る可能性があるため、大胸筋下に挿入する方法や、脂肪注入を併用するハイブリッド豊胸を選択することで、より自然な見た目で大幅なサイズアップを実現できます。

手術後の痛みのピークはいつまで続きますか?

シリコンバッグ豊胸の場合、筋肉が引き伸ばされるような鈍痛や圧迫感が術後3日ほどピークとして続き、1週間程度で徐々に落ち着いていきます。

デスクワーク程度なら術後3〜4日で復帰される方も多いですが、腕を使う重労働は2週間ほど控えることが望ましいです。

脂肪吸引を伴う場合は、吸引部位の筋肉痛が2週間程度続くことがあります。

授乳後のしぼんだバストでも綺麗に大きくなりますか?

はい、授乳後のバストはむしろ豊胸手術に適している場合があります。

授乳経験により皮膚がある程度伸びているため、大きめのバッグを入れても皮膚の突っ張り感が少なく、馴染みやすい傾向があります。

下垂してしまったバストでも、バッグや脂肪でボリュームを充填することで、ハリのある若々しい形を取り戻すことが期待できます。

シリコンバッグを入れると乳がん検診は受けられなくなりますか?

基本的には受けることが可能ですが、マンモグラフィー(挟んで撮影する検査)に関しては、バッグ破損のリスクを避けるために断られる医療機関もあります。

その場合は、エコー(超音波)検査で代用するか、豊胸術後の方の検診に対応している専門クリニックを探す必要があります。検診の際は必ず豊胸済みであることを申告してください。

将来バッグを抜去した場合、胸の形はどうなりますか?

長期間大きなバッグを入れていた後に抜去すると、引き伸ばされた皮膚が余ってしまい、バストがしぼんだり垂れたりする可能性があります。

元の状態に完全に戻るというよりは、ボリュームがなくなる分、皮膚のたるみが気になるケースが多いです。

抜去と同時に脂肪注入を行ったり、乳房吊り上げ術を行ったりすることで、見た目を整えることが可能です。

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この記事を書いた人

Dr.本田マイケル 武史のアバター Dr.本田マイケル 武史 MYCLI 統括院長 / 医療法人史真会 理事長

【プロフィール】 1984年アメリカ・メリーランド州生まれ、島根県育ち。 大阪医科大学医学部卒業後、がん研有明病院形成外科にて、日本一の手術件数を誇る乳房再建など数多くの高難度手術に従事。その後、聖路加国際病院形成外科を経て、より自然で美しい仕上がりを追求するため美容外科領域へ。 大手クリニックにて脂肪吸引・注入技術の指導的役割を担った後、「一人ひとりのゲストにもっと寄り添った施術」を理念に掲げ、2022年にMYCLIを開院。 形成外科専門医としての解剖学的知識と繊細な技術をベースに、特に「自然な仕上がり」にこだわった脂肪豊胸やボディデザインを得意とする。現在は聖路加国際病院形成外科の非常勤も兼務し、臨床・学術の両面で活動を続けている。

【所属・資格】 日本形成外科学会 / 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会 Vaser Lipo 脂肪吸引認定医 / MIA認定医

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