妊娠中の薄毛を食事で改善!赤ちゃんの成長を助けながら髪を守る必須栄養素

妊娠中の薄毛を食事で改善!赤ちゃんの成長を助けながら髪を守る必須栄養素

妊娠中に髪のボリュームが減ったり、抜け毛が増えたりする変化に戸惑う方は少なくありません。おなかの赤ちゃんへの影響を心配して、薬に頼りにくい時期だからこそ、毎日の食事から必要な栄養素を摂ることが大切です。

鉄分やタンパク質、亜鉛、ビタミンDなどの栄養素は、赤ちゃんの発育を支えると同時に、髪の成長サイクルを正常に保つ働きがあります。この記事では、妊娠中の薄毛を食事で改善するための具体的な方法と、とくに意識したい栄養素をわかりやすくお伝えします。

目次

妊娠中に髪が薄くなるのはなぜ?ホルモン変化と抜け毛の深い関係

妊娠中の抜け毛や薄毛は、エストロゲン(女性ホルモン)の急激な増減が髪の成長サイクルに影響を及ぼすことで起こります。妊娠期にはエストロゲンが大量に分泌され、本来抜けるはずの髪が頭皮にとどまります。しかし出産後にホルモンバランスが元に戻ると、一気に休止期脱毛(テロゲン・エフルビウム)として抜け落ちるのです。

エストロゲンの増減が髪の成長サイクルを揺さぶる

髪には「成長期→退行期→休止期」というサイクルがあります。妊娠中はエストロゲン濃度が非妊娠時の数十倍にまで上昇し、成長期が延長されるため、髪が抜けにくくなるでしょう。多くの妊婦さんが「妊娠中は髪の調子がいい」と感じるのはこのためです。

ところが妊娠後期から産後にかけてエストロゲンが急降下すると、成長期にとどまっていた髪が一斉に休止期へ移行します。産後2〜3か月で大量の抜け毛に悩まされるケースが多いのは、この仕組みによるものです。

妊娠中から始まる「隠れ栄養不足」が薄毛を加速させる

ホルモンの変化に加えて、おなかの赤ちゃんに栄養を優先的に届ける体の仕組みが、母体側の栄養不足を招くことがあります。とくに鉄分や亜鉛、タンパク質が不足すると、毛母細胞(髪を作る細胞)の分裂が鈍くなり、抜け毛が増えやすくなるでしょう。

つわりで食事量が極端に減った方や、偏食傾向のある方は要注意です。血液検査で貧血やフェリチン(貯蔵鉄の指標)低下を指摘された経験がある場合、髪への影響がすでに始まっている可能性があります。

妊娠中の薄毛に関わる主なホルモンと栄養素

要因髪への影響対策のポイント
エストロゲン低下成長期が短縮し休止期脱毛が増加産後の自然回復を待ちつつ栄養補給
鉄分不足毛母細胞への酸素供給が減少赤身肉・レバー・小松菜を積極的に
亜鉛不足髪のケラチン合成が低下牡蠣・牛肉・大豆製品を取り入れる
タンパク質不足髪の主成分が不足し細毛化肉・魚・卵・豆類をバランスよく

妊娠中の抜け毛はいつ頃おさまる?回復までの目安

多くの場合、産後6か月〜1年でホルモンバランスが安定し、髪のボリュームは徐々に戻ります。ただし栄養状態が悪いままだと回復が遅れたり、産後の薄毛が長引いたりすることもあるため、妊娠中から意識的に栄養を摂ることが回復を早めるカギとなります。

妊娠中の薄毛を防ぐために毎日の食事で摂りたい鉄分の底力

鉄分は毛母細胞に酸素を届ける赤血球のヘモグロビンを構成する栄養素であり、不足すると髪の成長が停滞します。妊娠中は胎児への血液供給量が増えるため、母体の鉄需要は通常時のおよそ2倍に跳ね上がります。

なぜ鉄分が足りないと髪が抜けやすくなるのか

鉄分はDNA合成に関わる酵素の補因子として働き、毛母細胞の活発な分裂を支えています。体内の鉄が不足すると、体は生命維持に直結する臓器への供給を優先するため、髪への配分が後回しになります。

フェリチン値が低下すると、貧血の自覚症状がなくても「隠れ鉄欠乏」の状態になり、休止期脱毛を引き起こすことがあります。妊婦健診の血液検査で貧血を指摘された場合は、主治医に相談しながら食事の見直しを進めてください。

ヘム鉄と非ヘム鉄を上手に組み合わせる食べ方

鉄分には、動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」の2種類があります。ヘム鉄は吸収率が15〜35%と高いのに対し、非ヘム鉄の吸収率は2〜20%程度にとどまります。

吸収率の低い非ヘム鉄を効率よく利用するコツは、ビタミンCと一緒に摂ることです。ほうれん草の和え物にレモンを絞ったり、小松菜の味噌汁に柑橘類を添えたりするだけで吸収率がぐんと高まります。

妊娠中の1日あたりの鉄分摂取量はどのくらい必要か

日本人の食事摂取基準では、妊娠中期・後期の付加量として1日あたり9.5mgの鉄分を追加で摂ることが推奨されています。非妊娠時の推奨量と合わせると、1日約16mg前後が目安となるでしょう。

レバー50gで約6.5mg、あさり50gで約3.8mgの鉄分を含みます。ただしレバーにはビタミンAが多いため、妊娠初期は過剰摂取に気をつける必要があります。主治医や管理栄養士と相談しながら、適量を守って食事に取り入れましょう。

食材(100gあたり)鉄分含有量鉄の種類
豚レバー約13.0mgヘム鉄
あさり(水煮)約7.6mgヘム鉄
牛赤身肉約2.7mgヘム鉄
小松菜約2.8mg非ヘム鉄
納豆約3.3mg非ヘム鉄

髪と赤ちゃんの発育を同時に守るタンパク質の摂り方

髪の約85%はケラチンというタンパク質でできており、食事から十分なタンパク質を摂れないと髪は細く弱くなります。タンパク質は赤ちゃんの筋肉や臓器の形成にも使われるため、妊娠中の需要は非妊娠時より大幅に増加します。

妊娠中のタンパク質不足が引き起こす髪のトラブル

タンパク質が慢性的に足りない状態が続くと、体は髪の生成を「後回し」にして、赤ちゃんや臓器の維持に振り分けます。その結果、髪が成長期の途中で抜けやすくなったり、新しく生えてくる髪が細くなったりする現象が起こります。

つわりで肉や魚を受けつけない時期が長かった方は、回復後に意識してタンパク質を補うことが大切です。一度に大量に摂るのではなく、3食に分けて少しずつ食べるほうが吸収効率もよくなります。

動物性と植物性のタンパク質はどちらがいいのか

結論から言えば、両方をバランスよく摂ることが髪にも赤ちゃんにも好ましいでしょう。動物性タンパク質は必須アミノ酸のバランスに優れ、吸収率も高い一方、植物性タンパク質には食物繊維やミネラルが含まれるメリットがあります。

タンパク質を含む主な食材と1食あたりの目安

食材タンパク質量(1食分)特徴
鶏むね肉100g約23g低脂肪で高タンパク
鮭1切れ(80g)約18gDHAも同時に摂れる
卵1個約6gビオチンも含む
木綿豆腐150g約10g鉄分・カルシウムも含む

つわり中でもタンパク質を摂るための工夫

吐き気がひどい時期は、においの少ない冷たい料理が食べやすいかもしれません。豆腐の冷や奴やヨーグルト、ゆで卵を冷蔵庫に常備しておくと、食べられるタイミングで手軽にタンパク質を補えます。

温かい食べ物が無理でも、きな粉を混ぜたスムージーや、すりおろした高野豆腐を味噌汁に加える方法なら抵抗なく摂りやすいでしょう。無理をせず、食べられるものの中からタンパク質を多く含む食品を選ぶことが継続のコツです。

亜鉛・葉酸・ビタミンDが妊娠中の抜け毛対策に頼れる理由

鉄分やタンパク質だけでなく、亜鉛・葉酸・ビタミンDも妊娠中の髪の健康と赤ちゃんの発育に大きく関わる栄養素です。これら3つが不足すると、毛包の細胞分裂が滞り、抜け毛のリスクが高まることが研究で示されています。

亜鉛は髪のケラチン合成と細胞分裂を支える

亜鉛は体内で300種類以上の酵素反応に関与しており、髪のケラチン合成にも深く関わっています。亜鉛が不足すると毛包の構造が弱くなり、髪が折れやすくなったり、成長途中で抜けやすくなったりします。

妊娠中は赤ちゃんの細胞分裂にも亜鉛が使われるため、母体の亜鉛不足が起こりやすい時期です。牡蠣、牛肉、卵黄、カシューナッツなどに多く含まれますので、意識的に食卓に取り入れてみてください。

葉酸は赤ちゃんの発育だけでなく毛母細胞にも届く

葉酸は妊娠初期の神経管閉鎖障害の予防で広く知られていますが、細胞分裂が盛んな毛母細胞にとっても重要な栄養素です。葉酸はDNAの合成と修復をサポートするため、不足すると髪の新生が遅れる可能性があります。

ブロッコリー、ほうれん草、枝豆、いちごなど緑黄色野菜や果物に多く含まれます。加熱すると壊れやすい性質があるので、サラダや軽めの蒸し調理で摂るとよいでしょう。

ビタミンDの不足は抜け毛と妊娠トラブルの両方に影響する

ビタミンDは毛包の成長サイクルを調整する働きがあり、不足すると休止期脱毛やびまん性の薄毛を招きやすくなることがわかっています。さらに妊娠中のビタミンD不足は、妊娠高血圧症候群や早産との関連も指摘されています。

ビタミンDは日光浴で体内合成されるほか、鮭やさんま、干し椎茸、卵黄などに含まれます。室内で過ごす時間が長い方や日焼け止めを常用している方は、意識して食事から摂取しましょう。

  • 亜鉛を多く含む食品:牡蠣、牛赤身肉、卵黄、カシューナッツ、大豆製品
  • 葉酸を多く含む食品:ブロッコリー、ほうれん草、枝豆、アスパラガス、いちご
  • ビタミンDを多く含む食品:鮭、さんま、まいたけ、干し椎茸、卵黄

ビオチンとビタミンCが妊娠中の髪を内側から強くする

ビオチン(ビタミンB7)はケラチンの生成を助け、ビタミンCはコラーゲンの合成と鉄の吸収を高める働きがあり、どちらも健やかな髪の維持に貢献します。妊娠中は赤ちゃんの成長にもこれらの栄養素が使われるため、食事で意識的に補うことが髪を守る近道です。

ビオチンが不足すると髪はどう変わるのか

ビオチンは脂肪酸やアミノ酸の代謝に関わるビタミンで、毛髪の構造タンパク質であるケラチンの合成をサポートします。ビオチンが極端に不足すると、髪が細くなったり脆くなったりする報告があります。

ただし、通常の食事を摂っていればビオチンが大幅に不足するケースは稀です。妊娠中は腸内細菌による合成量が変化する可能性があるため、卵黄、ナッツ類、レバー、大豆製品を日頃から取り入れておくと安心でしょう。

ビタミンCは鉄の吸収率を高め、コラーゲンで頭皮を強くする

ビタミンCは非ヘム鉄の吸収を促進する効果があり、植物性食品から鉄分を摂る際にとても頼りになる栄養素です。またコラーゲンの合成に必要なビタミンでもあるため、頭皮の血行を支え、毛包に栄養を届ける土台を作ります。

ビオチンとビタミンCの含有量が多い食品

食材ビオチン含有量ビタミンC含有量
卵黄1個分約10μgごく微量
アーモンド30g約18μgごく微量
赤パプリカ1個少量約170mg
キウイフルーツ1個少量約70mg
ブロッコリー100g約9μg約120mg

ビタミンCを効率よく摂るための調理の工夫

ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱い性質があるため、生で食べるか短時間の加熱調理がおすすめです。パプリカやキウイフルーツはそのまま食べられるので、毎日のおやつや朝食に加えると無理なく続けられます。

ほうれん草や小松菜のスープは鉄分とビタミンCを同時に摂れる組み合わせですが、長時間煮込むとビタミンCが壊れてしまいます。火を止める直前にさっと野菜を加えるだけで栄養の損失を最小限に抑えられるでしょう。

二度と抜け毛に悩みたくない!妊娠中の薄毛を遠ざける1週間の食事プラン

栄養素の知識があっても、毎日の献立に落とし込むのは意外と難しいものです。妊娠中の薄毛対策に必要な鉄分・タンパク質・亜鉛・ビタミン類をまんべんなく摂れる、1週間の食事の考え方をご紹介します。

朝食で手軽にタンパク質とビオチンを摂る習慣づくり

朝は卵料理を中心に据えると、タンパク質とビオチンを手軽に確保できます。ゆで卵にチーズとミニトマトを添えるだけでも栄養バランスが整うので、忙しい朝にぴったりです。

ヨーグルトにきな粉とバナナを混ぜたボウルもおすすめの一品です。きな粉にはタンパク質と鉄分が含まれ、バナナにはビタミンB6があるため、髪の材料となるアミノ酸代謝をサポートしてくれます。

昼食と夕食で鉄分・亜鉛・ビタミンDを分散して摂る

昼食には鮭やさばなどの魚料理を取り入れると、タンパク質とビタミンD、DHAを一度に摂れます。副菜にほうれん草や小松菜のおひたしを添えれば、鉄分と葉酸もカバーできるでしょう。

夕食は牛赤身肉やレバー料理で鉄分と亜鉛を補給しましょう。付け合わせのサラダにパプリカやブロッコリーを加えれば、ビタミンCが鉄の吸収を助けてくれます。毎日同じメニューにならないよう、肉→魚→豆腐のローテーションを心がけると飽きずに続けられます。

間食を「髪の栄養補給タイム」に変えるアイデア

小腹が空いた時には、ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ)や干し芋、チーズなどを選ぶと、亜鉛やビオチン、タンパク質の補給につながります。甘いものが欲しい時はいちごやキウイを選べばビタミンCも同時に摂取できるでしょう。

  • 朝食の定番:ゆで卵+チーズ+ミニトマト、またはヨーグルト+きな粉+バナナ
  • 昼食の定番:鮭のソテー+ほうれん草のおひたし+玄米ごはん
  • 夕食の定番:牛赤身ステーキ+ブロッコリーサラダ+豆腐の味噌汁
  • 間食の定番:アーモンド10粒、キウイ1個、チーズ1切れ

妊娠中の食事で気をつけたい栄養素の過剰摂取と赤ちゃんへのリスク

「髪にいいから」と特定の栄養素を大量に摂ると、かえって赤ちゃんに悪影響を与える場合があります。とくにビタミンA、鉄分、脂溶性ビタミンの過剰摂取には注意が必要です。

ビタミンAの過剰摂取は胎児の奇形リスクと関連がある

栄養素上限量の目安過剰摂取のリスク
ビタミンA(レチノール)2,700μgRAE/日胎児の奇形リスク上昇
鉄分40mg/日胃腸障害・便秘の悪化
ビタミンD100μg/日高カルシウム血症
亜鉛35mg/日銅の吸収阻害・免疫低下

レバーにはビタミンA(レチノール型)が非常に多く含まれています。妊娠初期に連日大量のレバーを食べると、胎児の先天異常のリスクが上がることが報告されているため、週に1〜2回程度を目安に控えめにしましょう。

サプリメントに頼りすぎず食事を基本にする大切さ

栄養素は食事から摂るのが基本であり、サプリメントはあくまで補助的な位置づけです。サプリメントは手軽な反面、特定の成分だけを高濃度で摂取してしまうため、過剰症のリスクが食品よりも高くなります。

妊娠中にサプリメントを使用する場合は、必ず主治医や薬剤師に相談してください。とくに複数のサプリメントを併用すると成分が重複し、知らないうちに上限量を超えてしまう危険があります。

「食べてはいけない」より「バランスよく食べる」が正解

妊娠中の食事制限に過度に神経質になると、かえってストレスがたまり、ストレスホルモンが抜け毛を助長する悪循環に陥ることもあります。完璧な食事を目指すよりも、多種類の食材を少しずつ取り入れる「ゆるやかなバランス食」を心がけるほうが持続しやすいでしょう。

食事だけで全ての栄養素を完璧に満たすのは難しいと割り切り、「今日はお魚を食べたから明日はお肉を」といった柔軟なローテーションで続けていくことが、髪と赤ちゃんの両方を守る一番の近道です。

よくある質問

妊娠中の薄毛は食事だけで改善できますか?

妊娠中の薄毛はホルモンバランスの急激な変化が主な原因であるため、食事だけで完全に防ぐことは難しいかもしれません。しかし鉄分やタンパク質、亜鉛といった髪の成長に必要な栄養素をしっかり摂ることで、抜け毛の悪化を抑え、産後の回復を早めることが期待できます。

栄養不足が薄毛を加速させるケースは多く報告されていますので、食事の見直しは取り組む価値のある対策です。ただし急激な抜け毛や頭皮の異常がある場合は、早めに皮膚科を受診されることをおすすめします。

妊娠中の抜け毛対策として鉄分のサプリメントを飲んでも大丈夫ですか?

鉄分のサプリメントは、血液検査で鉄欠乏を指摘された場合には有効な手段となることがあります。ただし自己判断での服用は過剰摂取につながるおそれがあるため、必ず主治医に相談してから始めてください。

鉄分の過剰摂取は便秘や胃腸障害を引き起こすことがありますし、他のミネラルの吸収を妨げる可能性もあります。まずは赤身肉やレバー、小松菜など食品からの摂取を基本とし、サプリメントはあくまで補助として位置づけるのが安全です。

妊娠中の薄毛に効果的な栄養素を多く含む食材にはどのようなものがありますか?

妊娠中の薄毛対策としてとくに意識したい食材は、鉄分が豊富な赤身肉・レバー・あさり、タンパク質をしっかり摂れる鶏むね肉・鮭・卵、亜鉛を含む牡蠣・牛肉・大豆製品、ビタミンDを補える干し椎茸・まいたけ・さんまなどです。

さらに、非ヘム鉄の吸収を高めるビタミンCを含むパプリカやキウイフルーツも積極的に取り入れたい食品といえます。1つの食材に偏らず、さまざまな種類を組み合わせて食べることが、髪にも赤ちゃんにも良い結果をもたらすでしょう。

妊娠中の食事で摂る栄養が不足すると、産後の抜け毛はさらにひどくなりますか?

妊娠中に十分な栄養を摂れていないと、産後の休止期脱毛(テロゲン・エフルビウム)がより顕著になる可能性があります。とくに鉄分やフェリチンの数値が低い状態で出産を迎えると、髪の回復に必要な栄養基盤が弱くなり、産後の薄毛が長引くケースも報告されています。

産後の抜け毛は多くの場合、6か月〜1年で自然に回復しますが、栄養状態がよい方ほど回復が早い傾向にあります。妊娠中のうちから食事で栄養を蓄えておくことは、産後の髪の回復を助ける有効な準備になるでしょう。

妊娠中の薄毛が産後も続く場合、食事以外にどのような対処法がありますか?

産後1年以上経過しても薄毛が改善しない場合は、ホルモンバランスの異常や甲状腺の問題など、他の原因が隠れている可能性があります。皮膚科や婦人科を受診して、血液検査で鉄分・フェリチン・甲状腺ホルモンの値を確認してもらうことをおすすめします。

食事の見直しに加えて、頭皮マッサージや十分な睡眠、ストレスの軽減も髪の回復を助ける要素です。それでも改善が見られない場合には、女性の薄毛に詳しい専門の医療機関への相談を検討してみてください。

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この記事を書いた人

Dr.本田マイケル 武史のアバター Dr.本田マイケル 武史 MYCLI 統括院長 / 医療法人史真会 理事長

がん研有明病院や聖路加国際病院の形成外科にて、長年にわたり顕微鏡を用いた微細な手術(マイクロサージャリー)や組織移植に携わってきました。 自毛植毛において最も重要なのは、採取したドナー(毛根)をいかにダメージなく扱い、高い「生着率」を実現するか、そして自然な流れを再現するかです。私が再建外科の最前線で培ってきた、0.1ミリ単位の緻密な組織操作技術は、まさに自毛植毛のクオリティに直結します。「ただ増やす」だけでなく、形成外科医としての解剖学的知識に基づいた、安全で確実な毛髪再生医療をご提供します。

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