【セルフチェック】あなたの胸はどのタイプ?「仮性下垂」と「真性下垂」の違い

【セルフチェック】あなたの胸はどのタイプ?「仮性下垂」と「真性下垂」の違い

「最近、胸の形が変わってきた気がする」「これって普通の老化なの?」そんな不安を感じている方は少なくありません。胸の下垂(たるみ)には、実は「仮性下垂」と「真性下垂」という2つのタイプがあります。

どちらに該当するかによって原因も対処法も大きく異なるため、まずは自分の胸がどのタイプに当てはまるのかを正しく把握することが大切です。この記事では、それぞれの違いをわかりやすく解説し、自宅でできるセルフチェック法もご紹介します。

20年以上にわたりバストの悩みと向き合ってきた経験をもとに、医学的根拠に基づいた情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

胸の下垂には種類がある|仮性下垂と真性下垂を正しく見分けよう

胸の下垂は1つのタイプだけではなく、医学的には「仮性下垂」と「真性下垂」の2種類に大別されます。見た目が似ていても乳頭の位置や乳腺組織の状態が異なるため、それぞれ別のアプローチが求められるでしょう。

下垂型の胸は大きく2つに分かれる

胸の下垂を医学用語では「乳房下垂(にゅうぼうかすい)」と呼びます。英語では「breast ptosis(ブレスト・トーシス)」と表記され、形成外科の分野で広く使われている用語です。

この乳房下垂には、乳頭がバストの下縁(アンダーバストライン)よりも上にあるのに胸が垂れて見える「仮性下垂(pseudoptosis)」と、乳頭自体がアンダーバストラインよりも下に落ちてしまう「真性下垂(true ptosis)」の2種類があります。

どちらも見た目には「胸が垂れている」と感じやすいものの、内部で起きている変化はまったく異なります。

仮性下垂と真性下垂の違いは「乳頭の位置」で決まる

両者を区別する最大の基準は、乳頭(乳首)がアンダーバストライン(医学用語では「乳房下溝=IMF」)に対してどこにあるかという点です。仮性下垂では乳頭はIMFと同じ高さか、それよりも上に位置しています。一方、真性下垂では乳頭がIMFよりも下に沈み込んでいます。

つまり鏡の前に立ったとき、乳頭がバストの折り目よりも上にあるのに下半分の肉が垂れ下がっているなら仮性下垂、乳頭ごと下がっているなら真性下垂の可能性が高いといえます。

仮性下垂と真性下垂の比較

項目仮性下垂真性下垂
乳頭の位置IMFと同じか上IMFより下
下垂する部位乳腺・脂肪組織乳頭を含む胸全体
主な原因授乳後の乳腺萎縮加齢・靭帯の伸び
進行度分類なし(単一分類)グレード1〜3

自分のタイプを把握することが改善への第一歩になる

仮性下垂であれば、胸のボリュームを補うことで見た目の改善が見込めるケースが多いです。一方、真性下垂は乳頭の位置を物理的に引き上げる治療が求められることもあります。

どちらのタイプかわからないまま自己流のケアを続けても、思うような効果が得られないかもしれません。まずは自分の胸の状態を客観的に把握し、正しい方向性を見定めることが改善への近道です。

仮性下垂とは?乳頭は正常位置なのに胸が垂れて見える理由

仮性下垂(pseudoptosis)は、乳頭がアンダーバストラインよりも上にあるにもかかわらず、胸の下半分が垂れ下がって見える状態です。

乳頭の高さは保たれているため「真性」の下垂とは区別されますが、見た目には十分気になる変化といえるでしょう。

仮性下垂の定義と見た目の特徴

仮性下垂では、乳頭そのものはIMF(乳房下溝)よりも上に位置しています。けれども乳腺や脂肪組織がIMFよりも下方へ移動しているため、胸全体がたるんだ印象を与えます。

横から見ると、乳頭は前方を向いているのに胸の下部だけが重力に引かれて垂れているような輪郭になります。正面から見ても上半分のボリュームが減り、下半分に脂肪が偏っている状態が確認できるでしょう。

産後や授乳後に起きやすい仮性下垂

仮性下垂がもっとも起きやすいタイミングは、授乳を終えた直後です。授乳中は乳腺が発達して胸のボリュームが増しますが、卒乳すると乳腺組織が急速に萎縮します。皮膚はまだ伸びた状態のままなのに中身の体積が減ってしまうため、空気の抜けた風船のように下半分だけが垂れる形になりがちです。

急激な体重減少のあとにも同じ現象が起こります。脂肪が減って皮膚が余ることで、乳頭の位置は変わらないまま胸の下半分だけがたるむわけです。

仮性下垂を放置するとどうなるのか

仮性下垂の段階であれば、まだ乳頭は正常な位置を保っています。しかし皮膚のたるみや靭帯の伸びが進行すると、やがて乳頭も一緒に下がり始め、真性下垂へ移行する可能性があります。

年齢を重ねるほどコラーゲンやエラスチンの産生量は減少するため、時間が経つと皮膚の「戻る力」はますます弱まります。仮性下垂の段階で対策を講じることが、将来的な悪化を防ぐうえで大切です。

仮性下垂の主な発生要因

要因影響発症時期の目安
卒乳後の乳腺萎縮胸の体積が減少産後6〜12か月
急な体重減少脂肪減少で皮膚が余る減量直後〜数か月
加齢による皮膚の弛緩皮膚の弾力低下30代後半以降

真性下垂はグレード1から3まで進行度がある

真性下垂(true ptosis)は乳頭がアンダーバストラインよりも下に落ちた状態であり、その落ち幅によってグレード1から3までの3段階に分類されます。1976年に形成外科医のRegnaultが提唱した分類法が現在も世界中で広く用いられています。

真性下垂グレード1|乳頭がアンダーバストの高さにある段階

グレード1は「軽度の下垂」と位置づけられます。乳頭がちょうどIMFと同じ高さ、あるいはわずかに下方に位置する段階です。

日常的にブラジャーを着けていると気づきにくいですが、入浴時に鏡で横から確認すると、乳頭がバストの折り目のラインにほぼ一致していることがわかります。この段階では自覚症状が薄く、「少しハリがなくなったかな」程度の印象しか持たない方も多いでしょう。

真性下垂グレード2|乳頭がアンダーバストより下に落ちた段階

グレード2は「中等度の下垂」に該当します。乳頭がIMFよりも下に位置していますが、まだ胸の最下点には達していません。

正面から見ると、乳頭がやや下向きに傾いていることに気づく方もいるかもしれません。ブラジャーを外したときに胸が大きく下がる感覚があり、「以前とは明らかに違う」と実感しやすい段階です。

真性下垂の進行度と乳頭の位置関係

グレード乳頭の位置重症度
グレード1IMFとほぼ同じ高さ軽度
グレード2IMFより下だが最下点ではない中等度
グレード3胸の最下点に位置重度

真性下垂グレード3|乳頭が胸の最下点に達した段階

グレード3は「重度の下垂」です。乳頭が胸のもっとも低い部分に位置し、下を向いている状態を指します。

この段階になると、ブラジャーのフィッティングが難しくなるだけでなく、見た目の変化に対する精神的なストレスを強く感じる方も少なくありません。グレード3の場合、医師との相談のうえで外科的な治療を検討する方が多くなります。

自宅でできるセルフチェック法|鏡の前で今すぐ確認してみよう

自分の胸がどのタイプの下垂に該当するかは、自宅で簡易的に確認できます。専門的な計測ほどの精度はありませんが、目安を把握するには十分な方法です。

準備するものと正しい姿勢

必要なのは全身が映る鏡だけです。上半身の衣服をすべて外し、背筋をまっすぐ伸ばした状態で鏡の前に立ちましょう。猫背になると胸が実際よりも垂れて見えるため、肩を軽く後ろに引いた自然な姿勢を保ってください。

正面だけでなく横からの姿も確認すると、乳頭の高さとバスト下縁の位置関係がよりはっきりわかります。

ペンシルテストで簡易判定する方法

ペンシルテストは、鉛筆やペンをバストの下の折り目(アンダーバストライン)に挟んで行うセルフチェック法です。鉛筆がするりと落ちる場合は下垂の程度が軽く、鉛筆がしっかり挟まって落ちない場合は胸の下半分に余分な組織やたるみがあることを示唆しています。

ただしこのテストだけでは仮性下垂と真性下垂の区別は難しいため、次に紹介する乳頭の位置確認と組み合わせて判断しましょう。

乳頭とアンダーバストラインの位置関係を目視で判定する

鏡の前で横向きになり、乳頭の高さとアンダーバストライン(胸の折り目)の高さを比べてください。乳頭がアンダーバストラインよりも上にあれば仮性下垂の可能性が高く、乳頭が同じ高さか下にあれば真性下垂に該当する可能性があります。

指を1本、アンダーバストラインに沿って水平に当て、その指よりも乳頭が上か下かを確認するとわかりやすいでしょう。真性下垂の場合は、乳頭がどの程度下に位置しているかでグレード1〜3の目安もつけられます。

セルフチェックの結果をどう活かせばよいか

セルフチェックはあくまで目安であり、正確な診断は医師の診察が必要です。それでも自分の胸の現状をおおまかに把握できれば、受診時に具体的な相談がしやすくなります。

「仮性下垂のようだ」「グレード2くらいかもしれない」といった見当がついていると、医師とのやり取りもスムーズに進むでしょう。

セルフチェックで確認すべき項目

  • 乳頭がアンダーバストラインより上か下か
  • 胸の上半分と下半分のボリュームバランス
  • ペンシルテストでの挟まり具合
  • 左右の乳頭の高さに差があるか

胸の下垂を引き起こす原因は加齢だけではない

「年を取れば誰でも胸は垂れる」と思われがちですが、加齢はあくまで原因の1つにすぎません。複数の要因が複合的に絡み合って下垂は進行していきます。

クーパー靭帯の伸びと皮膚弾力の低下

クーパー靭帯とは、胸の内部で乳腺組織を胸壁につなぎ止めている結合組織の束です。この靭帯が重力や振動で徐々に伸びると、胸を内側から支える力が弱まり、下垂が進みます。

皮膚のコラーゲンやエラスチンの減少も同時に起こります。40代以降はとくにコラーゲン産生が低下しやすく、皮膚の「弾き返す力」が衰えることで胸を外側から支えきれなくなるのです。

妊娠・出産・授乳による乳腺の変化

妊娠中から授乳期にかけて乳腺は大きく発達し、胸のサイズが著しく増大します。授乳を終えると乳腺は萎縮しますが、一度伸びた皮膚やクーパー靭帯は完全には元に戻りません。

胸の下垂に関わる主なリスク要因

リスク要因影響のしくみ
加齢コラーゲン・エラスチンの減少で皮膚弾力が低下
妊娠・授乳乳腺の膨張と萎縮でクーパー靭帯が伸びる
急激な体重変動脂肪の増減で皮膚が伸縮を繰り返す
喫煙エラスチン分解を促進し皮膚の老化を加速
大きなバストサイズ重力の負荷が大きく靭帯への負担が増す

急激な体重変動と大きなバストサイズ

短期間で大幅に体重が増減すると、胸の脂肪も急激に増えたり減ったりします。その繰り返しが皮膚を引き伸ばし、元に戻りにくい状態を生み出します。

バストサイズが大きい方は、重力による負荷が常に大きいため、同じ年齢・体型でもサイズが小さい方と比べて下垂が進みやすい傾向があります。喫煙習慣も見逃せない要因で、タバコの成分がエラスチンを分解し、皮膚の老化を加速させるとの研究報告があります。

下垂タイプ別の対処法|仮性下垂と真性下垂で異なる改善策

仮性下垂と真性下垂では、胸の内部で起きている変化が異なるため、効果が期待できるアプローチにも違いがあります。タイプに合った方法を選ぶことで、より満足度の高い結果を得やすくなるでしょう。

仮性下垂にはバストのボリュームを補う方法が向いている

仮性下垂は乳頭の位置が保たれているため、胸に失われたボリュームを補うことで見た目の改善が見込めます。脂肪注入やインプラントによる豊胸術は、上半分のハリを取り戻す手段として広く行われています。

ボリュームが回復すると、余っていた下半分の皮膚が自然に持ち上がり、胸全体のシルエットが整いやすくなります。乳頭を動かす必要がないため、比較的シンプルな治療で済む場合も多いでしょう。

真性下垂には乳頭の位置を引き上げる治療が必要になる

真性下垂では乳頭自体が下がっているため、ボリュームを足すだけでは見た目のバランスが十分に改善しないことがあります。乳頭を本来の位置に戻す「乳房挙上術(マストペクシー)」が選択肢に入るケースが多くなります。

マストペクシーは余った皮膚を切除し、乳頭を適切な高さに再配置する手術です。グレードが高いほど皮膚の切除範囲が大きくなる傾向があり、手術の内容も複雑になります。

真性下垂グレード1であれば比較的小さな切開で対応できることもありますが、グレード3の場合はインプラントとの併用を検討するケースも珍しくありません。

自分に合った方法を医師と相談して選ぶ

ご自身のセルフチェック結果を踏まえたうえで、形成外科や美容外科の医師に相談することをおすすめします。下垂のタイプやグレードだけでなく、皮膚の質、体型、年齢、ライフプランなど多角的な視点から総合的に判断してもらえます。

治療にはそれぞれメリットとリスクがあるため、納得できるまで説明を受け、十分に比較検討してから決断することが大切です。

タイプ別に検討される代表的な対処法

  • 仮性下垂:脂肪注入やインプラントによるボリューム補充
  • 真性下垂グレード1〜2:乳房挙上術(マストペクシー)単独
  • 真性下垂グレード3:乳房挙上術とインプラントの併用

二度と戻らない?胸の下垂を防ぐために今日から変えたい生活習慣

一度進行した下垂を完全に元に戻すのは難しいですが、日々の生活習慣を見直すことで、進行のスピードを緩やかにすることは十分に期待できます。今日からすぐに始められる予防策をお伝えします。

正しいブラジャーの選び方で胸をしっかり支える

サイズの合わないブラジャーを着け続けると、胸を適切に支えられず、クーパー靭帯への負担が増してしまいます。定期的に専門店でフィッティングを受け、自分の体型に合ったブラジャーを選ぶようにしましょう。

とくに運動時は胸が上下左右に大きく揺れるため、スポーツブラの着用が欠かせません。ランニングなどの衝撃が大きい運動では、ホールド力の高いタイプを選ぶと胸への負担を軽減できます。

下垂を防ぐための日常習慣チェック

習慣ポイント
ブラジャーの選び方半年に1度はサイズを確認し、ホールド力のあるものを選ぶ
運動時の対策スポーツブラで胸の揺れを抑える
栄養管理タンパク質・ビタミンCで皮膚のコラーゲン産生を助ける
体重管理急激な増減を避け安定した体重を維持する
禁煙エラスチンの分解を防ぎ皮膚の老化を遅らせる

適度な運動と栄養管理で皮膚と筋肉の質を保つ

胸そのものに筋肉はありませんが、胸の土台となる大胸筋を鍛えることで、バスト全体の位置を高く保つ効果が期待できます。腕立て伏せやダンベルフライなど、大胸筋に負荷をかけるエクササイズを週に2〜3回取り入れてみてください。

栄養面では、皮膚のコラーゲン生成に関わるタンパク質やビタミンCを意識的に摂ることがポイントです。バランスの良い食事が皮膚の弾力維持を後押しします。

喫煙・紫外線・急激なダイエットを避ける

喫煙は皮膚のエラスチンを破壊し、老化を加速させる大きなリスク要因です。禁煙は胸だけでなく全身の健康にもプラスに働くため、ぜひ取り組んでいただきたい習慣のひとつといえます。

紫外線もコラーゲンを傷つける原因になるため、デコルテ周辺への日焼け止め塗布を忘れないようにしましょう。急激なダイエットによる体重の乱高下は皮膚の伸縮を繰り返し、たるみの原因になります。減量する場合は月に1〜2kg程度のゆるやかなペースを心がけてください。

よくある質問

胸の仮性下垂と真性下垂はどのように見分ければよいですか?

仮性下垂と真性下垂を見分けるもっとも簡単な方法は、乳頭の位置を確認することです。鏡の前で横向きに立ち、乳頭がアンダーバストライン(胸の下の折り目)よりも上にあるか下にあるかをチェックしてください。

乳頭がアンダーバストラインと同じか上にあり、胸の下半分だけが垂れている場合は仮性下垂の可能性が高いです。乳頭がアンダーバストラインよりも下に位置している場合は真性下垂に該当する可能性があります。

ただし、正確な診断には医師による診察が必要ですので、気になる方は形成外科や美容外科で相談されることをおすすめします。

胸の仮性下垂は放置しても真性下垂に進行しますか?

仮性下垂を放置すると、時間の経過とともに真性下垂へ移行する可能性はあります。皮膚の弾力やクーパー靭帯の支持力は加齢とともに低下するため、乳頭を支えきれなくなると下方へ移動し始めるからです。

とくに喫煙習慣がある方や急激な体重変動を繰り返す方は、皮膚組織の劣化が早まりやすいと報告されています。仮性下垂の段階で生活習慣の見直しや医師への相談を行うことが、進行を遅らせるうえで有効でしょう。

胸の下垂のグレード分類(Regnault分類)はどのような基準で決まりますか?

Regnault分類は、1976年に形成外科医のRegnaultが提唱した胸の下垂を評価する国際的な基準です。乳頭と乳房下溝(IMF)の位置関係をもとに、仮性下垂・グレード1・グレード2・グレード3の4段階に分けられます。

仮性下垂は乳頭がIMFと同じ高さか上にあるもの、グレード1は乳頭がIMFとほぼ同じ高さにあるもの、グレード2は乳頭がIMFより下で胸の最下点ではないもの、グレード3は乳頭が胸の最下点に位置するものです。

この分類は治療方針を決めるうえでも参考になりますが、分類だけで治療法が決まるわけではなく、皮膚の状態やバストのボリュームなども総合的に考慮されます。

胸の下垂を予防するためにブラジャーの着用は効果がありますか?

ブラジャーの着用が胸の下垂を完全に防げるという科学的根拠は、現時点では十分に確立されていません。しかし、適切にフィットするブラジャーを着用することで、胸への重力負荷を分散させ、クーパー靭帯にかかるストレスを軽減できると考えられています。

運動時のスポーツブラについては、胸の揺れを物理的に制限する効果が確認されており、とくにランニングなど上下の振動が大きい活動では着用が推奨されています。

ブラジャーだけで下垂を完全に予防できるわけではありませんが、日頃のケアの一環として取り入れる価値はあるでしょう。

胸の下垂は授乳が原因で起こるのですか?

授乳そのものが胸の下垂の直接的な原因であるとは、医学的研究では証明されていません。2010年に発表された研究によると、授乳歴は下垂の有意なリスク要因には該当しなかったと報告されています。

下垂のリスクを高めるのは、授乳行為よりも「妊娠による胸のサイズ変化」「妊娠回数の多さ」「加齢」「喫煙」「大幅な体重減少」「高いBMI」「大きなバストサイズ」などの要因であることがわかっています。授乳をためらう必要はありませんので、ご安心ください。

References

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この記事を書いた人

Dr.本田マイケル 武史のアバター Dr.本田マイケル 武史 MYCLI 統括院長 / 医療法人史真会 理事長

【プロフィール】 1984年アメリカ・メリーランド州生まれ、島根県育ち。 大阪医科大学医学部卒業後、がん研有明病院形成外科にて、日本一の手術件数を誇る乳房再建など数多くの高難度手術に従事。その後、聖路加国際病院形成外科を経て、より自然で美しい仕上がりを追求するため美容外科領域へ。 大手クリニックにて脂肪吸引・注入技術の指導的役割を担った後、「一人ひとりのゲストにもっと寄り添った施術」を理念に掲げ、2022年にMYCLIを開院。 形成外科専門医としての解剖学的知識と繊細な技術をベースに、特に「自然な仕上がり」にこだわった脂肪豊胸やボディデザインを得意とする。現在は聖路加国際病院形成外科の非常勤も兼務し、臨床・学術の両面で活動を続けている。

【所属・資格】 日本形成外科学会 / 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会 Vaser Lipo 脂肪吸引認定医 / MIA認定医

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