ルードウィッグ分類の基礎知識と女性の薄毛の特徴

ルードウィッグ分類とは?女性の薄毛進行レベルをセルフチェック

ルードウィッグ分類とは、女性特有の脱毛症である「女性型脱毛症(FPHL)」の進行度を判定するものです。1977年にエリック・ルードウィッグ医師によって提唱された、世界共通の分類法として知られています。

この分類法を知ることは、ご自身の髪の状態を判断する上で非常に役立ちます。正常な範囲内なのか、それとも治療やケアが必要な段階にあるのかを見極められるからです。

男性の薄毛が額の生え際や頭頂部から局所的に進行するのとは対照的です。女性の薄毛は、頭頂部を中心に広範囲にわたって密度が低下していく特徴を持っています。

女性型脱毛症(FPHL)のパターン認識

女性の薄毛の多くは、生え際のライン(前頭部のヘアライン)は維持されたままです。その代わり、頭頂部の分け目を中心に徐々に地肌が透けて見えるようになります。

ルードウィッグ分類では、この頭頂部の密度の変化に着目して進行度を定義しています。男性のように完全に毛髪が消失してツルツルになることは稀だと言えます。

細く短い毛が増えることで、全体のボリュームがダウンして見えるのが大きな特徴です。このパターンを正しく認識することで、円形脱毛症など他の脱毛症との区別もつきやすくなります。

男性型脱毛症(AGA)との決定的な違い

男性の薄毛進行度を測る「ハミルトン・ノーウッド分類」と「ルードウィッグ分類」は、根本的に異なります。男性の場合は、生え際が後退するか頭頂部がO字に薄くなるかが基準です。

対して女性の場合は、「びまん性」と呼ばれる現象が基準となります。全体的に散らばって薄くなるという、女性特有の症状に基づいているのです。

男性と女性の薄毛パターンの比較

比較項目女性型脱毛症(FPHL)男性型脱毛症(AGA)
進行の仕方頭頂部を中心に全体的に密度が低下する生え際の後退や頭頂部の局所的な脱毛
生え際の状態維持されることが多いM字型などに後退することが多い
完全な脱毛稀(産毛状に残ることが多い)進行すると完全に毛髪がなくなることがある
主な分類法ルードウィッグ分類ハミルトン・ノーウッド分類

ホルモンバランスの影響や遺伝的要素が関与している点は共通しています。しかし現れる症状の形状が異なるため、女性には女性専用の指標が必要となるわけです。

この違いを理解しておくと、誤った情報に惑わされずに済みます。自分の症状に合った情報を、正しく選択できるようになるでしょう。

早期発見におけるルードウィッグ分類の重要性

薄毛治療や対策において最も大切なのは、早期に現状を把握し、進行を食い止めることです。ルードウィッグ分類を用いることで、漠然とした不安を明確な認識に変えることができます。

「髪が減った気がする」という状態から、「現在はグレードⅠの状態である」と理解できるのです。現状を客観的な指標で捉えることは、適切なケア方法を選択する際の指針となります。

特に女性の薄毛は進行が緩やかであるため、見過ごしてしまいがちです。明確な基準を持つことで、小さな変化にも敏感になれるはずです。

目次

3段階で見るルードウィッグ分類の進行レベル詳細

ルードウィッグ分類では、薄毛の進行度合いを大きく3つのグレード(段階)に分けています。それぞれのグレードには明確な特徴があり、ご自身の状態を確認する目安となります。

グレードⅠ:初期段階の兆候

グレードⅠは、薄毛の初期段階にあたります。この段階では、頭頂部の毛髪が全体的に細くなり始めますが、一見しただけでは薄毛に気づかれないことも多いです。

しかし、本人の感覚として「髪のセットが決まりにくくなった」と感じることがあるでしょう。また、「ポニーテールにした時の毛束が細くなった」といった変化に気づくこともあります。

具体的には、頭頂部の分け目が以前よりも少し広がったように見える状態を指します。頭皮がうっすらと透けて見えることもありますが、前髪の量は保たれており、正面からの印象は大きく変わりません。

グレードⅡ:中等度の進行状態

グレードⅡに進むと、頭頂部の薄さが他人の目から見ても分かるようになってきます。グレードⅠの状態からさらに毛髪の密度が低下し、分け目の地肌がはっきりと見えるようになります。

ルードウィッグ分類の各グレードの特徴まとめ

グレード見た目の特徴主な自覚症状
グレードⅠ(初期)分け目がわずかに広がる、頭頂部が少し透ける髪のハリ・コシ低下、セットの崩れやすさ
グレードⅡ(中等度)分け目の地肌が明瞭化、全体的なボリューム減地肌の露出が気になり隠すのが難しい
グレードⅢ(重度)頭頂部の地肌が広範囲に露出、前頭部も薄くなるヘアスタイルでのカバーが困難、強い心理的ストレス

頭頂部全体のボリュームが著しくダウンするため、髪型でカバーすることが難しくなってくる段階です。髪のコシやハリが失われることで、頭頂部がぺたんとなりやすく、老けた印象を与えることもあります。

多くの女性がこの段階で深刻な悩みとして捉えるようになります。ウィッグの使用や、専門的な治療を検討し始めるのもこの時期が多いです。

グレードⅢ:重度の進行状態

グレードⅢは、ルードウィッグ分類の中で最も進行した状態です。頭頂部の地肌が広範囲にわたって露出しており、毛髪は非常に細く、まばらな状態になります。

正面から見ても頭頂部の透け感が目立ち、前頭部の生え際ラインの後ろ側から頭頂部にかけての皮膚が見えてしまいます。この段階になると、ヘアスタイルでのカモフラージュは極めて困難です。

部分的なかつら(ヘアピース)や帽子を使用しないと、外出が億劫に感じる方も少なくありません。早急かつ専門的な介入が必要とされる、深刻なレベルと言えます。

鏡で簡単に行うセルフチェックの具体的なやり方

ご自身の薄毛レベルを知るために、自宅で簡単にできるセルフチェックの方法を紹介します。特別な器具は必要ありませんが、客観的に観察するためには正しい環境と手順で行うことが大切です。

観察に適した環境づくり

正確なセルフチェックを行うためには、明るい場所で鏡を見ることが重要です。洗面所の鏡だけでなく、手鏡を併用して頭頂部を真上や斜め上から確認できるように準備しましょう。

また、髪が濡れている状態だと毛束がまとまって地肌が見えやすくなってしまいます。必ず乾いた状態でチェックするのが基本です。

スタイリング剤などがついていない、自然な状態の髪で観察してください。そうすることで、ありのままの密度や質感を正しく把握することができます。

分け目の確認と写真記録

まず、頭頂部の真ん中で髪を左右に分け、その分け目の幅を確認します。以前の写真があればそれと比較するのが一番ですが、ない場合は現在の状態をスマートフォンのカメラで撮影しておきましょう。

真上からのアングルは自分では撮影しにくいため、家族に撮ってもらうか、セルフタイマーを活用します。分け目の線が細い直線であれば問題ありません。

しかし、クリスマスツリーのように枝分かれして広がっている場合は注意が必要です。定期的な記録を行うことで、進行のスピードや変化に気づきやすくなります。

セルフチェック時の確認事項

  • 自然光や明るい照明の下で、乾いた髪の状態で鏡を見るようにしていますか
  • 手鏡(合わせ鏡)を使って、頭頂部やつむじ周辺を真上から観察できていますか
  • 分け目の幅が以前と比べて広くなっていないか、地肌の透け具合を確認しましたか
  • 後頭部の髪と比べて、頭頂部の髪が細く頼りない手触りになっていませんか
  • 抜け毛を観察した際、産毛のような短く細い毛が混ざっていませんか
  • 定期的に頭部の写真を撮影し、数ヶ月単位での変化を記録していますか

毛質と生え際の変化を触診する

見た目だけでなく、手で触れた感覚も重要なチェックポイントです。後頭部の髪(一般的に薄毛になりにくい部分)と、頭頂部の髪をそれぞれ指でつまみ、太さや硬さを比べてみてください。

頭頂部の髪だけが明らかに細く、柔らかくなっている場合は進行のサインである可能性があります。また、抜け毛の中に細くて短い毛(ミニチュア化した毛)が多く含まれていないかも確認しましょう。

びまん性脱毛症とルードウィッグ分類の深い関係

ルードウィッグ分類で示される薄毛の進行パターンは、医学的には「びまん性脱毛症」の症状そのものです。「びまん(瀰漫)」とは、一面に広がるという意味を持っています。

女性ホルモンの減少による影響

びまん性脱毛症の進行には、女性ホルモン(エストロゲン)の減少が深く関わっています。エストロゲンには髪の成長期を持続させ、健康な髪を育てる働きがあります。

しかし、加齢や出産、閉経などに伴いこのホルモンが減少すると、相対的に男性ホルモンの影響を受けやすくなります。

その結果、髪が太く長く育つ前に抜け落ちてしまい、全体的なボリュームダウンへと繋がっていくのです。

びまん性脱毛症の特徴と要因

区分内容具体的な影響
主な症状全体的な密度の低下特定の境界線がなく、頭部全体が均一に薄くなる
生物学的要因ヘアサイクルの乱れ成長期の短縮により、毛髪が太く育たず細毛化する
関連要因多因子による複合的発生加齢、ホルモンバランス、栄養不足、ストレス、全身疾患など

ヘアサイクルの短縮化

ルードウィッグ分類が進む背景には、ヘアサイクル(毛周期)の異常があります。通常、髪は数年かけて成長しますが、びまん性脱毛症の状態では「成長期」が極端に短くなります。

加えて、「休止期」の毛穴が増加することも問題です。これにより、生えてくる髪が十分に太くなる前に抜けてしまう「毛のミニチュア化」が起こります。

一つ一つの毛穴から生える髪が細くなることで、本数は変わらなくても全体の密度がスカスカに見えてしまいます。これが、ルードウィッグ分類で見られる「地肌の透け」の正体です。

多様な原因が絡み合う複雑性

男性の薄毛が主に遺伝と男性ホルモンに起因するのに対し、女性のびまん性脱毛症は原因が多岐にわたります。ホルモンバランスの変化だけでなく、過度なダイエットによる栄養不足も大きな要因です。

さらに、慢性的なストレス、甲状腺機能の低下、貧血、薬剤の副作用などが複合的に絡み合うこともあります。

ルードウィッグ分類のグレードが進んでいる場合、単なる加齢現象と片付けないようにしましょう。身体の内側からのサインである可能性も考慮に入れる必要があるのです。

進行レベルに応じた適切な対策とケア方法

自分の薄毛レベルがルードウィッグ分類のどのグレードに該当するかが分かったら、対策を講じることが大切です。進行度合いに応じて、推奨されるケアの方法は異なります。

グレードⅠへの対策アプローチ

グレードⅠの段階では、まずは生活習慣の見直しと頭皮環境の改善が優先されます。髪の成長に必要な栄養素を食事から摂取し、十分な睡眠をとることで、ホルモンバランスを整えるよう努めます。

また、育毛剤や発毛促進剤の使用を開始するのも良いタイミングです。頭皮の血行を促進し、毛根に栄養を届きやすくすることで、進行を遅らせることが期待できます。

ハリやコシを取り戻すことにもつながるでしょう。髪型を工夫してボリューム感を出すことで、精神的なストレスを軽減することも有効です。

グレードⅡへの対策アプローチ

グレードⅡに進んでいる場合、セルフケアだけでは改善が難しいことが多くなります。皮膚科や薄毛治療専門のクリニックを受診し、医学的な治療を検討することをおすすめします。

グレード別推奨ケアの概要

進行レベルケアの主目的推奨される対策例
グレードⅠ進行予防・現状維持生活習慣改善、頭皮ケア、育毛剤、髪型でのカバー
グレードⅡ発毛促進・見た目の改善医療機関受診、発毛剤(医薬品)、ウィッグの検討
グレードⅢ根本的解決・外科的治療高度な薬物療法、自毛植毛、フルウィッグ

ミノキシジルなどの外用薬や内服薬が処方されることが一般的です。また、見た目のコンプレックスを解消するために、ウィッグやヘアピースの活用も視野に入れます。

これらは根本的な治療ではありませんが、大切です。外出時のストレスを減らし、QOL(生活の質)を維持するために役立ちます。

グレードⅢへの対策アプローチ

グレードⅢまで進行すると、薬物療法だけでは満足のいく効果が得られない場合があります。この段階では、自毛植毛などの外科的な治療が選択肢の一つとして挙がります。

特に、ご自身の後頭部の元気な毛根を薄くなった部分に移植する自毛植毛は有効です。拒絶反応のリスクが少なく、自然な仕上がりが期待できる方法だからです。

費用やダウンタイムなどの負担はありますが、検討する価値は十分にあります。かつらを使わずに自分の髪を取り戻したいと強く願う方にとっては、希望となる選択肢です。

医療機関での診断基準と専門医の見解

セルフチェックはあくまで目安であり、正確な診断を下せるのは医師のみです。専門の医療機関では、様々な検査機器を用いて多角的に診断を行います。

ダーモスコピーによる頭皮観察

専門医は「ダーモスコピー」という拡大鏡を使用して、詳細な観察を行います。頭皮の状態や毛穴の詰まり具合、毛髪の太さのバラつきなどをチェックするのです。

女性型脱毛症では太い毛と細い毛が混在しており、一つの毛穴から生えている毛の本数が減少しているのが特徴です。この微細な変化を確認することで、正確な診断が可能になります。

ルードウィッグ分類のどの段階にあるかだけでなく、他の皮膚疾患が隠れていないかも判断します。炎症やフケの有無など、肉眼では見えないトラブルも発見できるメリットがあります。

血液検査による原因の特定

薄毛の原因が、単なる加齢や遺伝ではない場合もあります。甲状腺機能障害や貧血、亜鉛欠乏症、膠原病などの全身疾患が隠れているケースです。

これらを除外診断するために、血液検査を行うことが一般的です。もし基礎疾患が見つかった場合は、薄毛治療よりも先にその病気の治療を行う必要があります。

自己判断でのサプリメント摂取などは、時に過剰摂取となるリスクもあります。血液データに基づいた栄養指導を受けることが、安全かつ効果的です。

医療機関受診を検討すべきサイン

  • 分け目やつむじの広がりが、半年以内に急速に進んだと感じる場合
  • 洗髪時やブラッシング時の抜け毛が、明らかに以前より増えている場合
  • 頭皮に痒み、赤み、フケなどの炎症症状を伴っている場合
  • 市販の育毛剤やシャンプーを数ヶ月試しても効果が感じられない場合
  • 家族や親族に薄毛の人がおり、遺伝的な要因が心配な場合
  • 薄毛の悩みが深く、外出を控えるなど日常生活に支障が出ている場合

専門医への相談タイミング

「どのタイミングで病院に行けばいいのか分からない」と迷う方も多いでしょう。抜け毛の量が急激に増えた場合は、早めの受診が推奨されます。

また、分け目が気になり始めて市販の育毛剤を使っても変化がない時も、相談のタイミングです。女性の薄毛は進行性のものが多いため、放置すればするほど回復に時間を要することになります。

早期に専門家の意見を聞くことで、精神的な安心感を得られるはずです。無駄な出費や誤ったケアを避けることにもつながります。

薄毛進行を加速させる生活習慣と改善ポイント

ルードウィッグ分類の進行を食い止めるには、内側からのケアも重要です。日常の何気ない習慣が、知らず知らずのうちに髪の成長を妨げている可能性があります。

栄養バランスの偏りと過度なダイエット

髪の毛の主成分は「ケラチン」というタンパク質です。極端な食事制限や偏食を行うと、髪や爪への栄養供給は後回しにされてしまいます。

生命維持に直接関わらない組織だからです。特に、タンパク質、亜鉛、ビタミン群の不足は髪の成長に直結します。

髪に悪影響を与える習慣と改善策

要因髪への悪影響改善のポイント
偏った食生活材料不足により髪が細く弱くなるタンパク質、亜鉛、鉄分、ビタミン類を意識的に摂取する
睡眠不足成長ホルモン分泌低下、血行不良就寝前のスマホを控え、6時間以上の質の良い睡眠を確保する
慢性的なストレス自律神経の乱れ、血管収縮適度な運動や入浴でリラックスする時間を設ける

無理なダイエットはホルモンバランスを崩す原因ともなります。若年層の薄毛(FAGA)を誘発する大きな要因と言えるでしょう。

バランスの取れた食事を心がけることが大切です。食事だけで補いきれない場合は、サプリメントを賢く利用することも一つの手段です。

睡眠不足と質の低下

髪の成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されます。睡眠不足が続くと、この成長ホルモンの分泌が低下してしまいます。

さらに、自律神経が乱れて血管が収縮し、頭皮への血流が悪くなることも問題です。睡眠不足はストレス耐性を低下させ、さらなるホルモンバランスの乱れを招くという悪循環に陥ります。

質の高い睡眠を確保することは、非常に重要です。高価な育毛剤を使うことと同じくらい、あるいはそれ以上に髪にとって大切なケアと言えます。

喫煙と過度な飲酒

喫煙は血管を収縮させ、頭皮への血流を滞らせる最大のリスク要因の一つです。また、タバコに含まれる有害物質が体内のビタミンCを大量に消費してしまうデメリットもあります。

髪の生成に必要な栄養が不足してしまうのです。過度な飲酒もアルコールの分解にアミノ酸やビタミンが使われてしまい、髪への栄養が行き渡らなくなる原因となります。

髪の健康を考えるのであれば、禁煙を目指しましょう。飲酒についても、適量を守ることが大切です。

よくある質問

女性の薄毛は自然に治ることはありますか?

産後の脱毛症など、一時的なホルモンバランスの変化が原因の場合は、自然に回復することがあります。ストレスが原因の場合も同様です。

しかし、女性型脱毛症(FPHL)でルードウィッグ分類のグレードが進んでいる場合は、注意が必要です。自然治癒は難しく、放置すると徐々に進行する傾向があるため、早めの対策が求められます。

母親が薄毛だと自分も必ず遺伝しますか?

薄毛には遺伝的要因が関与していますが、必ずしも遺伝するとは限りません。遺伝するのはあくまで「薄毛になりやすい体質」です。

これに生活習慣や環境要因が加わって発症します。母親が薄毛であっても、適切な予防やケアを行うことで発症を遅らせることは十分に可能です。

市販のシャンプーを変えるだけで改善しますか?

シャンプーの変更だけで進行した薄毛が劇的に改善することは稀です。シャンプーの主な目的は頭皮を清潔に保つことであり、発毛させる効果は期待できません。

ただし、頭皮に合わないシャンプーを使い続けている場合は別です。低刺激なものに変えることで頭皮環境が整い、抜け毛が減る可能性はあります。

ルードウィッグ分類のグレードは戻せますか?

適切な治療やケアを行うことで、グレードを改善できる可能性はあります。特に初期の段階であれば、薬物療法などで毛量が増え、グレードⅠの状態まで回復するケースも少なくありません。

一方で、毛根が完全に死滅している部分を蘇らせることは難しいのが現状です。やはり早期発見と早期治療開始が鍵となります。

植毛手術は女性でも受けられますか?

はい、女性でも自毛植毛手術を受けることは可能です。特に全体的なボリュームアップを目指す場合や、生え際のラインを整えたい場合に有効な手段となります。

女性の場合は、髪の間を縫うように移植する技術が必要です。そのため、女性の植毛実績が豊富なクリニックを選ぶことが大切です。

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この記事を書いた人

Dr.本田マイケル 武史のアバター Dr.本田マイケル 武史 MYCLI 統括院長 / 医療法人史真会 理事長

がん研有明病院や聖路加国際病院の形成外科にて、長年にわたり顕微鏡を用いた微細な手術(マイクロサージャリー)や組織移植に携わってきました。 自毛植毛において最も重要なのは、採取したドナー(毛根)をいかにダメージなく扱い、高い「生着率」を実現するか、そして自然な流れを再現するかです。私が再建外科の最前線で培ってきた、0.1ミリ単位の緻密な組織操作技術は、まさに自毛植毛のクオリティに直結します。「ただ増やす」だけでなく、形成外科医としての解剖学的知識に基づいた、安全で確実な毛髪再生医療をご提供します。

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