牽引性脱毛症の治し方|髪の引っ張りを止めてから再成長を促す3つのステップ

牽引性脱毛症の治し方|髪の引っ張りを止めてから再成長を促す3つのステップ

「最近、生え際が薄くなってきた気がする」「分け目が目立つようになった」――そんな不安を抱えている方は、もしかすると牽引性脱毛症かもしれません。牽引性脱毛症は、髪を引っ張るヘアスタイルを長く続けることで毛根がダメージを受け、少しずつ髪が抜けていく症状です。

ただ、早い段階で原因となる習慣を見直せば、髪が再び生えてくる可能性は十分にあります。この記事では、牽引性脱毛症を治すために必要な「引っ張りを止める」「炎症を鎮める」「再成長を促す」の3段階を、わかりやすく解説します。

進行してしまった場合に検討できる自毛植毛についてもお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

牽引性脱毛症とは?髪が少しずつ抜ける原因を正しく知ろう

牽引性脱毛症は、毛根に繰り返しかかる「引っ張る力」が原因で起こる脱毛症です。原因を正確に把握することが、回復への第一歩となります。

きつい髪型が毛根にダメージを与え続ける

ポニーテール、きつく編んだ三つ編み、コーンロウ、お団子ヘアなど、毛根に持続的な張力がかかるヘアスタイルは、牽引性脱毛症の代表的な原因です。

髪を引っ張る力が加わると、毛包(もうほう=髪を作り出す組織)やその周囲にある毛乳頭(もうにゅうとう=髪の成長を司る部分)が物理的なダメージを受けます。

毎日同じ方向に強い力がかかり続けると、毛根は徐々に弱まり、やがて髪が生えてこなくなる場合もあるのです。特に化学的なストレートパーマや縮毛矯正で毛幹が弱くなっている状態で髪を引っ張ると、脱毛リスクはさらに高まります。

ポニーテールやエクステだけでなく日常の習慣にも原因が潜む

牽引性脱毛症の原因は、派手なヘアスタイルだけに限りません。ヘアバンドやカチューシャの日常的な使用、ヘアクリップで同じ場所を長時間留めること、さらには就寝中にきつく結んだままにする習慣も毛根への負担になります。

エクステンションやウィッグの装着も、接着部分やクリップ部分に張力が集中するため注意が必要です。重いヘアアクセサリーも頭皮に負担をかける一因といえるでしょう。

牽引性脱毛症を引き起こしやすいヘアスタイルと習慣

原因となる習慣リスクの高さ影響を受けやすい部位
きついポニーテール高い前頭部・側頭部
コーンロウ・三つ編み非常に高い生え際全体
エクステンション高い装着部位周辺
ヘアバンド・カチューシャ中程度前頭部
就寝時のきつい結髪中程度後頭部・側頭部

放置すると「瘢痕性脱毛」に進行して二度と生えなくなる

牽引性脱毛症は、初期段階であれば「非瘢痕性脱毛(ひはんこんせいだつもう)」と呼ばれる回復可能な状態にとどまっています。

しかし、原因となる習慣を変えずに長期間放置すると、毛包の周囲に線維化(せんいか=組織が硬く変質すること)が起こり、毛根そのものが永久に失われてしまいます。

こうなると「瘢痕性脱毛(はんこんせいだつもう)」と呼ばれる状態に移行し、自然な発毛はもう期待できません。だからこそ、早めに気づいて対策をとることが、将来の髪を守るうえでとても大切なのです。

牽引性脱毛症の初期症状を見逃さないで

牽引性脱毛症は、ごく初期のサインを捉えて行動すれば回復できる可能性が高い脱毛症です。以下の症状に心当たりがあれば、早めに専門医へ相談しましょう。

生え際が後退しはじめたら要注意

牽引性脱毛症で最も多い初期症状は、生え際や分け目付近の毛量が減ってくることです。額の両サイドやもみあげ付近が薄くなっていると感じたら、牽引性脱毛症のサインかもしれません。

特徴的な所見として「フリンジサイン」と呼ばれるものがあります。生え際の最前列に短い細い毛が残っているのに、その奥の髪が大きく後退しているパターンで、牽引性脱毛症に特有の見え方です。鏡で正面と横から生え際を確認し、数か月前の写真と見比べてみるとよいでしょう。

頭皮に赤みや痛みを感じたときは体が出すSOS

きつい髪型にしたあと、頭皮がヒリヒリしたりかゆみを感じたりすることはありませんか。これは毛包周囲の炎症が起こっているサインです。毛包炎(もうほうえん)と呼ばれる状態では、毛穴の周りにニキビのような小さな膿疱(のうほう)ができることもあります。

こうした痛みや違和感を「我慢すればいい」と放置してしまうと、炎症が慢性化して毛根へのダメージが深刻化します。髪型を変えたあとに頭皮が痛む場合は、体からの警告と受け止めてください。

ダーモスコピー検査で毛包の状態を確認できる

皮膚科では「ダーモスコピー」という拡大鏡を使った検査で、肉眼ではわからない毛包の変化を観察できます。牽引性脱毛症では、ヘアキャスト(毛幹にまとわりつく筒状の角質)や毛包開口部の減少、黒点(折れた毛の断面)といった特徴的な所見が見られます。

自己判断だけでは他の脱毛症との区別が難しいため、気になる症状がある場合は専門医の診察を受けることをおすすめします。正確な診断が、適切な治療への近道になるでしょう。

牽引性脱毛症の進行度と回復見込み

進行度主な症状回復の見込み
初期軽い薄毛・毛包炎原因除去で十分回復可能
中期明らかな生え際後退治療併用で改善が期待できる
後期(瘢痕化)毛包消失・瘢痕形成自毛植毛を検討する段階

髪の引っ張りを止める|牽引性脱毛症を治すための第一歩

牽引性脱毛症の治療で最も大切なのは、原因である「毛根への張力」を取り除くことです。これだけで初期の脱毛は回復に向かう場合があります。

まずはきつい髪型をやめて頭皮をリセット

治療の出発点は、毛根に負担をかけているヘアスタイルを今すぐやめることです。きつく結んでいたポニーテールをほどく、三つ編みをゆるめる、コーンロウやエクステンションを外す――そうした行動が、毛根を休ませる第一歩になります。

「仕事でまとめ髪が必要」という方は、ゆるいシニヨンにするか、髪をまとめる位置を毎日少しずつ変えてみてください。同じ場所に力が集中し続けないよう工夫するだけでも、頭皮への負担は大きく変わります。

ヘアアクセサリーの見直しだけで頭皮への負担は軽くなる

ゴム製のヘアバンドや金属のクリップは、思った以上に髪を強く引っ張ります。シュシュやスプリングゴム、布製のヘアクリップなど、やわらかい素材のアクセサリーに変えるだけでも改善効果が見込めるでしょう。

ヘアピンを大量に使って髪を固定する方法も、特定の毛根に負荷が集中しやすいため控えたほうが安心です。「引っ張られている」「つっぱる」と感じるヘアスタイルやアクセサリーは、すべて見直しの対象と考えましょう。

頭皮にやさしいヘアアクセサリーの選び方

アクセサリー頭皮への負担おすすめ度
シュシュ・スプリングゴム低いとてもおすすめ
布製バナナクリップ低いおすすめ
細いゴムバンド高い避けたほうがよい
金属製ヘアクリップ中〜高い注意して使用

毛髪を傷めるヘアケア習慣を今日から変えよう

ヘアスタイルだけでなく、日々のヘアケアも見直す価値があります。高温のヘアアイロンを頻繁に使う、濡れた髪を力まかせにブラッシングする、化学的な縮毛矯正を繰り返す――こうした習慣は毛幹を弱くし、牽引による脱毛をさらに起こりやすくします。

ドライヤーの温度は中温以下を目安にして、ブラッシングは毛先からゆっくりほぐすようにしましょう。シャンプー時も爪を立てず、指の腹で頭皮をやさしく洗うことを意識してみてください。地道なケアの積み重ねが、毛根を守る力になります。

頭皮の炎症を鎮めて毛根の回復環境を整える治療法

髪を引っ張る習慣をやめたら、次は傷ついた毛包周囲の炎症を抑え、髪が再び育ちやすい頭皮環境をつくることが治療の柱になります。

外用ステロイドで赤みとかゆみを抑える

牽引性脱毛症で頭皮に炎症がある場合、皮膚科で処方されるのが外用ステロイド(塗り薬)です。赤みやかゆみ、毛包炎などの炎症症状を抑え、毛根が回復できる環境を整えてくれます。

症状が強い場合には、ステロイドを直接患部に注射する「局所注射」が行われることもあります。いずれも医師の指示のもとで使用する薬剤ですので、自己判断で市販薬を塗り続けるのではなく、必ず専門医に相談してください。

内服薬やサプリメントによる頭皮環境の改善

炎症が広範囲に及ぶ場合は、内服の抗炎症薬が処方されるケースもあります。加えて、ビオチン(ビタミンB7)や亜鉛、鉄分など、毛髪の成長に関わる栄養素を意識的に摂取することで、体の内側からも回復を後押しできます。

ただし、サプリメントだけで牽引性脱毛症が治るわけではありません。あくまで「原因の除去」と「医療的な治療」を主軸に据えたうえで、栄養面のサポートを補助的に取り入れるイメージで考えてください。

頭皮マッサージで血行を促進するコツ

頭皮の血流を良くすることは、毛根への栄養供給を助けるうえで有益です。指の腹を使い、頭皮全体をゆっくり円を描くようにマッサージしてみましょう。1回あたり3〜5分程度で十分です。

入浴後やシャンプー時は頭皮が温まって血管が広がっているため、マッサージの効果をより感じやすいタイミングといえます。力を入れすぎると逆に毛根を傷めてしまうので、「気持ちいい」と感じる程度の強さを心がけてください。

  • 指の腹で頭皮全体をゆっくり円を描くようにほぐす
  • 1回3〜5分、入浴後やシャンプー時に行う
  • 爪を立てず、痛みを感じない強さで続ける
  • 側頭部から頭頂部へ向かって血液を流すイメージ

ミノキシジルで牽引性脱毛症の再発毛を促す方法

原因を取り除き、炎症を鎮めたうえで、さらに積極的に発毛を促す治療として「ミノキシジル」が用いられます。外用・内服のいずれも、牽引性脱毛症に対する効果が報告されています。

外用ミノキシジルの塗布で発毛を促す

ミノキシジルはもともと血圧を下げる薬として開発されましたが、副作用として多毛が認められたことから、発毛治療に転用されるようになりました。牽引性脱毛症においても、2%濃度の外用ミノキシジルで改善が見られたという報告があります。

頭皮に直接塗布することで毛包への血流が増加し、休止期にとどまっている毛根を再び成長期へと導く作用が期待できます。使い方は1日1〜2回、薄毛が気になる部位にまんべんなく塗り広げるのが基本です。

内服ミノキシジルが牽引性脱毛症に有効とされる理由

近年、低用量の内服ミノキシジル(1日あたり0.625〜2.5mg程度)が牽引性脱毛症の毛密度を改善するという研究結果が報告されています。外用では効果が十分に出なかったケースでも、内服に切り替えることで発毛が確認された事例もあるのです。

外用ミノキシジルと内服ミノキシジルの比較

項目外用ミノキシジル内服ミノキシジル
使い方1日1〜2回頭皮に塗布1日1回内服
効果の範囲塗布した部位中心全身的に作用
副作用頭皮のかぶれなど多毛・立ちくらみなど
処方市販品もあり必ず医師の処方が必要

治療期間と効果が出るまでの目安

ミノキシジルの効果を実感するまでには、一般的に6か月以上の継続が必要です。毛髪のサイクル(ヘアサイクル)は数か月単位で回っているため、短期間で劇的な変化を期待するのではなく、根気よく続けることが大切になります。

なお、内服ミノキシジルには多毛(体毛が濃くなる)やめまいなどの副作用が起こりうるため、必ず医師の管理のもとで服用してください。自分に合った治療法を見つけるためにも、専門のクリニックで相談することをおすすめします。

牽引性脱毛症が進行した場合に検討したい自毛植毛

毛包が瘢痕化(はんこんか=組織が硬く変質して毛根が失われた状態)してしまうと、ミノキシジルなどの薬物治療だけでは発毛を取り戻すことが難しくなります。そうした段階では、自毛植毛が有効な治療選択肢になります。

瘢痕化した頭皮に毛根を移植する手術法

自毛植毛とは、脱毛の影響を受けていない後頭部などから健康な毛包を採取し、薄くなった部位に移植する手術です。移植された毛包はもとの性質を保ったまま新しい場所で生着し、自然な毛髪として成長を続けます。

牽引性脱毛症の場合、生え際の後退や側頭部の薄毛に対して植毛を行うケースが多く、うまく定着すれば自然な見た目の回復が期待できるでしょう。ただし、手術を受ける前に原因となるヘアスタイルを完全にやめておくことが前提条件です。

FUE法とFUT法それぞれの特徴

自毛植毛の術式には大きく2つあります。FUE法(Follicular Unit Extraction=毛包単位で1つずつくり抜いて採取する方法)と、FUT法(Follicular Unit Transplantation=頭皮の帯状組織を切り取って毛包を分離する方法)です。

FUE法は傷跡が目立ちにくく回復も早い一方、広範囲の移植にはやや時間がかかります。FUT法は一度に多くのグラフト(移植片)を採取できますが、後頭部に線状の傷跡が残ることがあります。

どちらが適しているかは、脱毛の範囲や頭皮の状態によって異なるため、担当医とじっくり相談しましょう。

術後のケアと定着率を高めるために気をつけること

植毛手術を受けた後は、移植した毛包がしっかり定着するまで頭皮に刺激を与えないことが大切です。術後2〜3週間は、強くこすったり引っ張ったりしないよう細心の注意を払ってください。

定着率は一般的に90〜95%程度とされていますが、術後に再びきつい髪型に戻してしまうと、せっかく移植した毛根にもダメージが及ぶ可能性があります。植毛はあくまで「回復の手段」であり、原因となる生活習慣の改善があってこそ長期的な効果を発揮するのです。

  • 術後2〜3週間は頭皮への物理的刺激を避ける
  • 洗髪は医師の指示に従い、やさしく行う
  • きつい髪型への復帰は絶対に避ける
  • 定期的に通院して定着状況を確認する

牽引性脱毛症を繰り返さないために今日から続ける予防習慣

一度治った牽引性脱毛症も、原因となる習慣を再開すれば再発するリスクがあります。髪を守り続けるために、毎日の生活のなかで予防を意識しましょう。

低テンションのヘアアレンジを取り入れる

髪をまとめるときは、ゆるく結ぶことを基本にしてください。ハーフアップやローポニーテール(低い位置でゆるく結ぶスタイル)なら、毛根にかかるテンションを大幅に減らせます。

結ぶ位置や分け目を毎日少しずつ変える工夫も効果的です。同じ場所に力が集中し続けない「ローテーション」を意識するだけで、牽引性脱毛症の再発リスクを下げることができるでしょう。

予防に役立つ日常ケアの工夫

場面おすすめの対策避けたい行動
日中の髪型ゆるいお団子・ハーフアップきついポニーテール
就寝時髪をおろす・ナイトキャップゴムで結んだまま寝る
運動時シュシュでゆるくまとめる細いゴムで固く結ぶ
ヘアケア時毛先からやさしくブラシ根元から力任せにとかす

定期的な頭皮チェックで早期発見をめざす

月に1回は鏡の前で生え際と分け目を撮影し、数か月前の写真と比較する習慣をつけましょう。変化に早く気づけば、軽症のうちに対応できます。

気になる変化が見つかった場合は、皮膚科でダーモスコピー検査を受けるのが確実です。とりわけ過去に牽引性脱毛症を経験した方は、半年に1回程度の定期受診を検討してみてください。

食事と睡眠から髪を育てる体づくり

健康な髪の成長には、たんぱく質・鉄分・亜鉛・ビオチンといった栄養素が必要です。肉・魚・卵・大豆製品をバランスよくとるよう意識しましょう。過度なダイエットは髪の栄養不足を招く原因になりかねません。

睡眠もまた、髪の成長に深く関わっています。成長ホルモンが分泌されるのは深い睡眠のときであり、睡眠不足が続くとヘアサイクルが乱れやすくなります。1日6〜8時間の質の良い睡眠を確保し、体の内側から髪を育てていきましょう。

よくある質問

牽引性脱毛症は自然に治ることがありますか?

牽引性脱毛症が自然に治るかどうかは、進行度によって大きく異なります。初期段階であれば、原因となるきつい髪型をやめるだけで数か月から1年ほどのあいだに毛髪が回復するケースがあります。

しかし、長期間にわたって毛根に負担がかかり続け、毛包が瘢痕化してしまった場合は、自然回復は難しくなります。「まだ大丈夫」と放置せず、薄毛に気づいた時点で対策を始めることが、回復の鍵を握っています。

牽引性脱毛症の治療にミノキシジルはどのくらいの期間使えばよいですか?

ミノキシジルの効果を判断するには、少なくとも6か月以上の継続使用が目安とされています。毛髪のサイクルは1本ごとに休止期・成長期を繰り返しており、薬によって成長期に移行するまでには一定の時間が必要です。

治療開始から3か月ほどで産毛が見えはじめ、6〜12か月かけて目に見える改善を実感する方が多いとされています。途中で自己判断をして中断すると、効果が得られにくくなるため、医師の指導のもとで根気よく継続してください。

牽引性脱毛症で自毛植毛を受けるタイミングはいつが適切ですか?

自毛植毛は、原因となるヘアスタイルをやめて十分な期間(少なくとも6か月〜1年)経過しても毛髪の回復が見られない場合に検討されます。毛包が瘢痕化して自然な再生が期待できないと判断されたとき、初めて植毛が選択肢に入ります。

手術前に頭皮の炎症が治まっていることも条件のひとつです。きつい髪型をやめていない段階で植毛をしても、移植した毛根が再びダメージを受ける恐れがあるため、担当医の評価を受けてから判断しましょう。

牽引性脱毛症は男性にも起こりますか?

牽引性脱毛症は女性に多い印象がありますが、男性にも起こります。たとえば宗教上の理由で髪やひげをきつく束ねる習慣がある方、スポーツで常に髪をきつく結ぶ方にも発症が報告されています。

男性の場合、男性型脱毛症(AGA)との合併も起こりうるため、自己判断が難しいことがあります。薄毛の原因を正しく見極めるためにも、早めに皮膚科やヘアクリニックで診察を受けると安心です。

牽引性脱毛症を予防するために子どものうちから気をつけることはありますか?

お子さまの髪をまとめるとき、きつく引っ張りすぎないことが大切です。成長期の毛包はまだ発達途中にあるため、大人以上にダメージを受けやすいと考えられています。ゴムでギュッと結んだあとに頭皮が赤くなったり、お子さまが「痛い」と訴えたりするようなら、すぐにゆるめてあげてください。

毎日同じ場所で結ぶのを避け、結ぶ力加減をゆるく保つだけでも、将来の牽引性脱毛症リスクを減らすことにつながります。幼少期からの正しいヘアケア習慣が、一生の髪の健康を支える土台になるのです。

References

Akingbola, C. O., & Vyas, J. (2017). Traction alopecia: A neglected entity in 2017. Indian Journal of Dermatology, Venereology and Leprology, 83(6), 644–649. https://doi.org/10.4103/ijdvl.IJDVL_553_16

Billero, V., & Miteva, M. (2018). Traction alopecia: The root of the problem. Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology, 11, 149–159. https://doi.org/10.2147/CCID.S137296

Kim, S. R., & Craiglow, B. G. (2022). Treatment of traction alopecia with oral minoxidil. JAAD Case Reports, 23, 112–113. https://doi.org/10.1016/j.jdcr.2022.03.023

Balazic, E., Hawkins, K., Choi, J., Konisky, H., Chen, A., & Kobets, K. (2023). Traction alopecia: Assessing the presentation, management and outcomes in a diverse urban population. Clinical and Experimental Dermatology, 48(9), 1030–1031. https://doi.org/10.1093/ced/llad154

Haskin, A., & Aguh, C. (2016). All hairstyles are not created equal: What the dermatologist needs to know about black hairstyling practices and the risk of traction alopecia (TA). Journal of the American Academy of Dermatology, 75(3), 606–611. https://doi.org/10.1016/j.jaad.2016.02.1162

Khumalo, N. P., & Ngwanya, R. M. (2007). Traction alopecia: 2% topical minoxidil shows promise. Report of two cases. Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology, 21(3), 433–434. https://doi.org/10.1111/j.1468-3083.2006.01933.x

Özçelik, D. (2005). Extensive traction alopecia attributable to ponytail hairstyle and its treatment with hair transplantation. Aesthetic Plastic Surgery, 29(4), 325–327. https://doi.org/10.1007/s00266-005-0004-5

Khumalo, N. P., Jessop, S., Gumedze, F., & Ehrlich, R. (2008). Determinants of marginal traction alopecia in African girls and women. Journal of the American Academy of Dermatology, 59(3), 432–438. https://doi.org/10.1016/j.jaad.2008.05.036

Sharquie, K. E., Schwartz, R. A., Aljanabi, W. K., & Janniger, C. K. (2021). Traction alopecia: Clinical and cultural patterns. Indian Journal of Dermatology, 66(4), 445. https://doi.org/10.4103/ijd.IJD_648_20

Afifi, L., Oparaugo, N. C., & Hogeling, M. (2021). Review of traction alopecia in the pediatric patient: Diagnosis, prevention, and management. Pediatric Dermatology, 38(Suppl 2), 42–48. https://doi.org/10.1111/pde.14773

女性の牽引性脱毛症の原因と対策に戻る

女性の薄毛・FAGAの原因と種類TOP

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Dr.本田マイケル 武史のアバター Dr.本田マイケル 武史 MYCLI 統括院長 / 医療法人史真会 理事長

がん研有明病院や聖路加国際病院の形成外科にて、長年にわたり顕微鏡を用いた微細な手術(マイクロサージャリー)や組織移植に携わってきました。 自毛植毛において最も重要なのは、採取したドナー(毛根)をいかにダメージなく扱い、高い「生着率」を実現するか、そして自然な流れを再現するかです。私が再建外科の最前線で培ってきた、0.1ミリ単位の緻密な組織操作技術は、まさに自毛植毛のクオリティに直結します。「ただ増やす」だけでなく、形成外科医としての解剖学的知識に基づいた、安全で確実な毛髪再生医療をご提供します。

目次