2025.11.17
離れ乳は直せる?原因、自己診断、具体的な改善方法を徹底解説!
「私って離れ乳・・・?」
「離れ乳はどうすれば良くなる・・・?」
「どうすれば自然な谷間ができるの?」
こんな悩みを持つ皆様に向けた記事です。
バストの形や位置に関する悩みの中でも、「離れ乳」は多くの女性が気にしているテーマのひとつです。
本記事では、離れ乳の特徴・原因・セルフチェック方法・改善策を、医療的な視点を交えて詳しく解説します。
目次
離れ乳とは?定義と見た目の特徴
離れ乳は、バストの重心が外側に流れ、中央にボリュームが集まりにくい状態を指します。
典型的には以下のような所見がみられます。
- 谷間ができにくい・寄せても戻りやすい(中央の立体感が不足)
- 乳頭が外側を向きやすい
- バストのふくらみのラインが曖昧になりやすく、下着の土台でホールドしにくい
- 正面から見ると胸間(胸骨上)にやや広い間隔がある
通常のバストと離れ乳の違い(要点)
| 観点 | 通常のバスト | 離れ乳 |
| 寄せた時の見え方 | 中央に自然な谷間が生まれる | 寄せても中央のボリュームが保ちにくい |
| 乳頭の向き | 正面〜やや内向き | やや外向き |
| バストの下のライン | くっきり・土台安定 | 境界が曖昧で流れやすい |
| 下着との相性 | 中央〜下部で支えやすい | 脇・下部へ流れ、中央が空きやすい |
重要なのは離れ乳はサイズの問題だけではないことです。
「位置」「向き」「ボリュームの集まり方」が悩みのポイントになります。
離れ乳のセルフチェック方法
自分が離れ乳かもしれないと感じたら、まずは次のチェックリストで確認してみましょう。
鏡の前に立ち、リラックスした姿勢でチェックするのがおすすめです。
- ブラジャーのサイズと比べて、バストがやや小さく見える
- バストに張りや弾力が少ない
- バストの下のラインが曖昧になっている
- 乳頭の位置が外向きになっている
- 左右の乳の距離がやや広く、谷間ができにくい
- デコルテの脂肪が少なく、上部が平らに見える
- カップサイズはDカップ以上あるのに、自然な谷間ができにくい
当てはまる項目が多いほど、離れ乳傾向が強い可能性があります。
このような離れ乳による悩みは、単に「見た目の問題」ではなく、バストの構造・筋肉・皮膚・靭帯の複合的なバランスが関わっています。
離れ乳のよくある5つの悩み
離れ乳の方に多いお悩みは、見た目の印象だけでなく、下着や洋服のフィット感にも関係しています。
「なんとなく形が崩れて見える」「谷間ができない」といった小さな違和感が、実は離れ乳によるものかもしれません。
離れ乳の方の代表的な悩みは以下の5つです。
- 自然な谷間ができにくい
- バストのボリューム感が出ない
- 下着からたるみが出やすい
- 服を着た時の印象がさみしくなる
- 老けた印象になりやすい

1つずつ以下で深掘りします。
自然な谷間ができにくい
離れ乳の方のよくある1つ目の悩みは谷間ができにくいことです。
バストの位置が外向きに広がっているため、中央にボリュームが集まりづらく、寄せてもすぐ元に戻ってしまう傾向があります。
ブラジャーで寄せてもキープが難しく、「胸の真ん中が寂しい」「谷間が浅く見える」と感じる方が多いです。
バストのボリューム感がでない
離れ乳の方のよくある2つ目の悩みは全体のボリュームが出にくいことです。
胸が外方向へ広がることで、正面から見ると平面的に見え、実際のカップサイズよりも小さく感じられる場合があります。
特にデコルテ部分のボリュームや張りが不足していると、「サイズはあるのに立体感がない」と感じる原因になります。
下着からたるみが出やすい
離れ乳の方のよくある3つ目の悩みは下着からたるみがでやすいことです。
ホールド力のある下着を着けていても、脇や下部にお肉が逃げてしまい、カップ上部に隙間ができるケースが多いです。
「ブラが合っていないのでは?」と思われがちですが、
実は離れ乳の形によって下着のカップ形状が合っていないことが原因の場合もあります。
服を着た時の印象がさみしくなる
離れ乳の方のよくある4つ目の悩みは服を着た時の印象がさみしくなることです。
胸の中央にボリュームが少ないため、Vネックや胸元の開いた洋服を着ても、立体感が出にくく、華やかさに欠ける印象になりがちです。
また、胸とウエストのラインに差がつきにくいため、体全体がフラットに見え、「スタイルにメリハリがない」と感じることもあるでしょう。
老けた印象になりやすい
離れ乳の方のよくある5つ目の悩みは年齢よりも老けて見られやすいことです。
離れ乳は、中央のボリューム不足によりバスト位置が下がって見えるため、デコルテが痩せたように見える傾向があります。
バストの位置が下がって見えると老けた印象を与えやすくなります。
これは、クーパー靭帯の伸びや皮膚のたるみが関係している可能性があり、年齢、授乳経験、そして姿勢の悪さなどが原因の恐れがあります。
離れ乳の7つの原因
離れ乳は「年齢や体型による変化」と思われがちですが、実際には生まれつきの骨格や筋力、生活習慣など複数の要因が重なって起こることが多いです。
ここでは、離れ乳の代表的な7つの原因を紹介します。
離れ乳の原因は以下の7つです。
- 遺伝(生まれつきの体型・骨格)
- 筋力の低下
- 骨格の問題
- 姿勢の悪さ
- 妊娠・授乳による影響
- クーパー靭帯の伸び
- 下着のサイズ・着用方法の誤り
1つずつ以下で深掘りします。
遺伝
離れ乳の原因の1つ目は遺伝的要因です。
遺伝には生まれ持った骨格や肩幅の広さも関与します。
正面から見て肩幅が広く、横から見るとスリムな「平胴体型」は離れ乳になりにくい傾向に。
一方、肩幅が狭く、横から見て厚みのある「丸胴体型」は胸郭の幅が狭く、バストが外向きになりやすいとされています。

日本人女性は丸胴体型が多いとされ、このタイプは中央の谷間ができにくく、左右の胸が離れやすい傾向があります。
筋力の低下
離れ乳の原因の2つ目は筋力の低下です。
胸を内側へ寄せる力を担う大胸筋・小胸筋などの筋力が衰えると、バストを中央へ支える力が弱まり、外側へ広がってしまいます。
デスクワークや猫背姿勢が続くと、胸の筋肉が使われにくく、自然とバストが外へ流れる原因となります。
軽いストレッチや合掌ポーズなど、胸の筋肉を意識的に動かす習慣が予防に効果的です。
骨格の問題
離れ乳の原因の3つ目は胸郭や肋骨の形といった骨格の問題です。
胸郭(肋骨の広がり方)によっても、バストの位置は左右されます。
胸郭が広いタイプは、バストの付け根の位置が外側にあるため、自然と離れて見える傾向があります。
また、猫背や巻き肩姿勢によって胸郭の角度が変わると、バストが外向きに押し出され、離れ乳が強調されることもあります。
胸郭(肋骨の広がり方)によっても、バストの位置は左右されるでしょう。
姿勢の悪さ
離れ乳の原因の4つ目は姿勢の悪さです。
猫背などの姿勢の悪さは見た目的にバストが離れた印象の見え方になることがあります。
一方、美しい姿勢を保つとバストの印象も整って見えることも。
姿勢の改善は、美しいバストラインの印象を与える上でとても重要です。
妊娠・授乳による影響
離れ乳の原因の5つ目は妊娠や授乳による影響です。
妊娠中はホルモンの影響で乳腺が発達し、バストが大きくなり、皮膚やクーパー靭帯が延ばされる状態になります。
授乳が終わると乳腺が元に戻る過程でボリュームが減少しますが、伸びた皮膚やクーパー靭帯は元に戻りきらないことも。
その結果、下垂や外向き変形が進み、離れ乳が目立ちやすくなってしまいます。
クーパー靭帯の伸び
離れ乳の原因の6つ目はクーパー靭帯が伸びてしまうことです。
バストを内部から支えるクーパー靭帯は、一度伸びると基本的には戻りません。
激しい運動やノーブラ生活を続けることで、少しずつ靭帯が伸びてしまうと、バストの位置が下がり、重力に引かれて外方向へ流れやすくなることも。
「ハリがなくなった」「中央が空く」と感じる場合は、この靭帯の伸びが関係している可能性があります。
下着のサイズ・着用方法の誤り
離れ乳の原因の7つ目は下着のサイズや着用方法が誤っていることです。
サイズが合っていないブラジャーの着用、そしてノーブラで過ごす時間が長いと、胸を支える力が弱まり、形が崩れやすくなります。
特にアンダーが緩い・カップが浅いブラを使用していると、脇や下方向にバストが流れ、離れ乳が進行してしまう可能性も。
自分の体型に合ったホールド力のある下着を選ぶことが大切です。
出典:Haworth et al, Appl Ergon, 2022
離れ乳を改善するために今日からできる取り組み
離れ乳は、姿勢や下着、筋力などの日常習慣を見直すことで悪化を防ぐことができます。
離れ乳を改善するためにできる取り組みは以下の4つです。
- 姿勢を改善する
- ホールド力のある下着を習慣にする
- 適度な筋トレをする
- 豊胸を検討する
1つずつ以下で深掘りします。
姿勢を改善する
離れ乳を改善するためにできる取り組み1つ目は姿勢改善です。
姿勢改善だけではバスト位置そのものは変わりませんが、猫背などの姿勢は、胸を外側へ引っ張られた印象を与える可能性があります。
改善のためには、以下のような意識づけが効果的です。
- 胸を開き、肩甲骨を軽く寄せる姿勢を意識する
- デスクワーク中も骨盤を立て、背筋を伸ばす
- 深呼吸で胸郭を広げる習慣をつける
姿勢の改善はあくまで見え方の補正にしかならない可能性が高い点に注意しましょう。
ホールド力のある下着を習慣にする
離れ乳を改善するためにできる取り組み2つ目はホールド力のある下着を習慣にすることです。
自分の体型に合った下着を選ぶことは、離れ乳ではない美しいバストの印象を保つために欠かせません。
下着での矯正は一時的な形のサポートに過ぎませんが、特に脇や下方向への流れを防ぐホールド力の高いブラを選びましょう。
適度な筋トレをする
離れ乳を改善するためにできる取り組み3つ目は適度な筋トレをすることです。
胸を中央に寄せる筋肉(大胸筋・小胸筋など)を鍛えることで、バストを内側から支える力を補うことができます。
筋トレでバストの形そのものを大きく変えることはできませんが、、ハリ感維持には役立つ可能性があります。
しかし、過度な筋トレをすると女性らしい体のラインではなくなってしまう恐れも。
筋トレによるバストラインの改善はあくまで補助的な役割であることに注意しましょう。
豊胸を検討する
離れ乳を改善するためにできる取り組み4つ目は豊胸を検討するです。
離れ乳を根本から整えるには、医学的に確立された豊胸が有効です。
バストの位置や形、ボリュームを内側へ補正できるため、「寄らない」「谷間ができない」といった悩みを根本から解消できます。
離れ乳を改善するための豊胸手術3選
離れ乳は、姿勢や下着の見直しなどである程度の印象改善は見込めますが、根本的に形を整えるためには、医学的に確立された豊胸施術が有効です。
離れ乳の改善におすすめの豊胸手術は以下の3つです。
- シリコンバッグ豊胸
- 脂肪注入豊胸
- ハイブリッド豊胸
以下で1つずつ深掘りします。
シリコンバッグ豊胸
離れ乳の改善におすすめの豊胸方法1つ目はシリコンバッグ豊胸です。
シリコンバッグ豊胸は、お胸にシリコンバッグを挿入し、理想的な位置やボリュームを目指す豊胸方法です。
シリコンバッグを挿入することで、バストを中央にボリュームを出し、左右のバランスを整えながら、はっきりとした谷間を形成できる点が特徴です。
サイズや形を細かく調整できるため、バストラインを明確に整えたい方や、しっかりとしたボリュームを求める方に適しています。
一方、デコルテが特に痩せている方はシリコンバッグの縁がデコルテで目立ってしまうことも。
シリコンバッグの縁が目立つ方は、デコルテ部分にピンポイントで脂肪注入を追加することでより自然な仕上がりを目指すことができます。
脂肪注入豊胸
離れ乳の改善におすすめの豊胸方法2つ目は脂肪注入豊胸です。
脂肪注入豊胸は、自身の大腿や腹部などから採取した脂肪をバストの内側や中央に注入して形を整える豊胸方法です。
離れ乳の改善では、外側に流れた見た目を中央ボリュームを出してに寄せるように調整できるのが大きな利点です。
自身の組織を使用するため、温かみのある、柔らかな自然な印象になります。
脂肪の定着には個人差がありますが、定着した脂肪は長期的に維持されやすい傾向があります。
一方、脂肪注入豊胸は一度で2カップ以上の比較的大きな豊胸効果を期待することは難しいです。
脂肪注入豊胸で2カップ以上の豊胸効果を得たい方は、複数回脂肪注入豊胸を行う、シリコンバッグ豊胸と組みあわせるといった方法を用いることも。
脂肪を採取する部位の部分痩せ効果もあり、自然な質感と、体全体のバランスを重視したい方に向いています。
出典:Serra-Mestre et al, Plast Reconstr Surg, 2017
ハイブリッド豊胸
離れ乳の改善におすすめの豊胸方法3つ目はハイブリッド豊胸です。
ハイブリッド豊胸は、シリコンバッグ豊胸と脂肪注入豊胸を組み合わせた豊胸方法です。
シリコンバッグでボリュームを出し、脂肪でその輪郭を滑らかに整えることで、形と質感の両立を目指す方法です。
離れ乳の改善では、シリコンバッグによって中央にボリュームを出し、脂肪によって外側との境界を自然に仕上げることで、寄せても不自然に見えないバストラインをつくることができます。
長期的に安定した形を保ちたい方や、より繊細なデザイン性を求める方に選ばれる方法です。
離れ乳の改善では、単にバストを大きくするだけでなく、骨格・皮膚の厚み・胸郭の形に合わせてボリュームを調整することが重要です。
MYCLI(マイクリ)では、お客様一人一人の体の構造や理想の姿を徹底的に考え、どの位置に、どの程度のボリュームを加えると自然に整うかを精密に設計しています。
出典:Mendonça Munhoz et al, Plast Reconstr Surg, 2022
【まとめ】離れ乳について正しく理解して対策しましょう
本記事では、離れ乳とは何か、離れ乳に多い5つの悩み、離れ乳の7つの原因、離れ乳を改善するために今日からできる取り組み、そして離れ乳の改善に有効な3つの豊胸施術について解説しました。
離れ乳に悩む方に多い主な悩みは以下の5つです。
- 自然な谷間ができにくい
- バストのボリューム感が出にくい
- 下着からたるみが出やすい
- 服を着たときの印象がさみしく見える
- 老けた印象に見られやすい
離れ乳の主な原因は以下の7つです。
- 遺伝(骨格や体型)
- 筋力の低下
- 胸郭や肋骨などの骨格的要因
- クーパー靭帯の伸びや損傷
- 妊娠・授乳による変化
- 姿勢の悪化
- 下着のサイズや着用方法の誤り
離れ乳の進行を防ぎ、印象を整えるために今日からできる取り組みは以下の4つです。
- 姿勢を改善する
- ホールド力のある下着を習慣にする
- 適度な筋トレを行う
- 豊胸を検討する
離れ乳の改善に適した豊胸方法は以下の3つです。
- シリコンバッグ豊胸
- 脂肪注入豊胸
- ハイブリッド豊胸
豊胸は、医学的に確立された離れ乳の形を整える最も確実な方法の1つです。
離れ乳は、骨格や筋肉、靭帯の状態など、複数の要因が重なって生じるものです。
日常の姿勢や下着の選び方、筋肉の使い方を見直すことで、進行を防ぐことは可能です。
しかし、バストそのものの形や位置を根本から整えるためには、医学的に確立されたアプローチが必要になります。
離れ乳でお悩みの方は、自己判断での対策に限界を感じる前に、まずは医師に相談し、体の構造や原因、そして対策を正確に知ることが大切です。
MYCLI(マイクリ)では一人一人の体の特徴を診断、そして理想の姿をヒアリングした上で、自然で調和のとれた美しいバストを目指す施術をご提案しています。
バストラインや谷間などでお悩みの方は気軽にご相談ください。
監修者
- 日本形成外科学会
- 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会所属
本田マイケル武史(本田武史)
乳がん術後の乳房再建を年間100件以上執刀してきた形成外科医。 その傍ら美容外科医として幅広い技術を習得し専門医取得要件を満たしたことを機に美容1本に絞る。自然な仕上がりでより満足度の高い施術を極めるため理論・技術を徹底的に学び沢山のゲストの要望に応え、より一人一人に寄り添った施術を行いたいという気持ちからMYCLIを開院。 開院後1年で豊胸術件数において個人院国内トップクラスに。 技術だけではなく、カウンセリングからアフターケアまでゲストに寄り添う姿勢が評判をよび数カ月先まで予約殺到。信頼できる上、気さくで物腰柔らかい人柄によりリピーターのゲストも後を絶たない。












