official account

コラム

2023.04.28

シリコンバッグ豊胸後の感染症の症状は?3つの具体的な予防策も解説

「シリコンバッグ豊胸で感染症になるとどんな症状がある?」

「以前に別の方法で豊胸をしていると、シリコンバッグ豊胸で感染症になりやすいと聞いて心配・・・」

「シリコンバッグ豊胸後の感染症を予防する方法ってあるの?」

こんな悩みを持った方々に向けた記事です。

シリコンバッグ豊胸後の感染症は代表的な合併症の1つです。感染症になった場合の身体的、時間的、そして金銭的な負担を考えるとシリコンバッグ豊胸に尻込みしてしまうかもしれません。

シリコンバッグ豊胸後の感染症の頻度は約0.4%と報告されています。施術前から感染症を心配しすぎる必要はありません。

さらに、シリコンバッグ豊胸後の感染症は正しく理解し、予防、早期発見、早期治療に努めることで、長期化・重症化する可能性を下げることが出来ます

本記事ではシリコンバッグ豊胸後、感染症を合併した時の3つの症状、感染症を合併する2つの原因、感染症を合併した場合の2つの代表的な対応方法、そして感染症を予防するための具体的な3つの方法について解説します。

出典:Mesa et al, Plast Reconstr Surg Glob Open, 2021

シリコンバッグ豊胸後の感染症における3つの症状

シリコンバッグ豊胸は手術である以上、施術後には一定の割合で感染症を合併します。シリコンバック豊胸において感染症を合併する率は約0.4%と報告されています。

シリコンバッグ豊胸後に感染症を合併するとどのような症状が出るのか。シリコンバッグ豊胸後の感染症によって生じる3つの症状について深掘りします。

出典:Mesa et al, Plast Reconstr Surg Glob Open, 2021

症状1:胸が腫れる、赤くなる

シリコンバッグ豊胸後の感染症における症状1つ目は、施術した胸の周囲が腫れる、赤くなる、です。

腫れる、赤くなるといった症状は感染症の初期から生じる症状です。初期の段階で治療介入することが出来れば、多くの場合、感染症が重症化することはありません。

症状2:胸が熱感を持つ、痛くなる

シリコンバッグ豊胸後の感染症における症状2つ目は、施術した胸の周囲が熱感を持つ、痛くなる、です。

施術した胸の周囲が熱感を持つ、痛くなるといった症状は、腫れる、赤くなると同様に感染症の初期から発生する症状です。同様に早期発見、早期治療が出来れば重症化することはほとんどありません。

症状3:熱が出る

シリコンバッグ豊胸後の感染症における症状3つ目は、熱が出ることです。感染症が施術した胸だけでなく、全身に及んでいる場合には発熱などの症状が出る場合があります。

感染症が重症化・長期化した場合には、シリコンバックの抜去が必要になる可能性があります。

出典:National Library for Medicine

シリコンバッグ豊胸後に感染症を合併しやすくなる2つの原因

シリコンバッグ豊胸後の感染症は「これさえ気を付ければ防げる」と言った直接的な原因はありません。施術をする以上、どなたも一定の確率で感染症を合併します。

しかし、感染症をより合併しやすくなる原因は存在します。

シリコンバッグ豊胸後の感染症を合併しやすくなる2つの原因について深掘りします。

原因1:アクアフィリング、ヒアルロン酸などによる豊胸歴

シリコンバッグ豊胸後に感染症を合併しやすくなる1つ目の原因は、アクアフィリングやヒアルロン酸などによる豊胸歴です。

アクアフィリングやヒアルロン酸による豊胸歴がある方がシリコンバッグ豊胸を受ける場合、アクアフィリングやヒアルロン酸の除去も同時に行うことになります。しかし、アクアアフィリングやヒアルロン酸は完全に除去することは難しく、残存したアクアフィリングやヒアルロン酸は感染源となる場合があります。

原因2:出血

シリコンバッグ豊胸後に感染症を合併しやすくなる2つ目の原因は、出血です。

血液は栄養が豊富です。施術後に出血をし、創部付近で血だまりが形成されると、感染症を合併する可能性が高くなります。

施術後の激しい運動などは出血の原因になる可能性があります。施術後はクリニックからの注意をしっかりと守りましょう。

シリコンバッグ豊胸後に感染症を合併した際の2つの対応方法

どれだけ気をつけていても一定の確率で感染症は合併します。感染症を合併した場合にどのような対応が必要になるのか、具体的な2つの対応方法について深掘りします。

対応方法1:抗菌薬

シリコンバッグ豊胸後に感染症を合併した際の1つ目の対応方法は、抗菌薬加療です。抗菌薬加療は感染症に対して最も一般的な治療の1つです。抗菌薬は主に飲み薬と点滴の2種類があり、状況に応じて使い分けをします。

シリコンバッグ豊胸後の感染症は、ほとんどの場合が抗菌薬加療のみで完治します。感染症が長引く場合など、必要に応じてシリコンバックの抜去が必要になることがあります。

対応方法2:シリコンバッグ抜去

シリコンバッグ豊胸後に感染症を合併した際の2つ目の対応方法は、シリコンバッグ抜去です。

シリコンバッグは体にとっては異物です。シリコンバッグ周囲の被膜に細菌が巣くってしまうと感染源となります。

感染症が重症化、長期化する場合にはシリコンバッグを抜去し感染源を取り除く治療が必要になる場合があります。

シリコンバッグ豊胸後の感染症に対する3つの予防策

シリコンバッグ豊胸後に感染症を合併した際の症状、感染症を合併する原因、そして感染症を合併した場合の対応について解説しました。

感染症について知れば知る程、心配になり施術に尻込みしてしまうかもしれません。

しかし、感染症の頻度は約0.4%と頻度が多くない上、自身でしっかりと予防策を取ることで感染症を合併する、重症化する確率を下げることが出来ます

シリコンバッグ豊胸後の感染症に対する3つの具体的な予防策について深掘りします。

予防策1:経験豊富な施設で施術する

シリコンバッグ豊胸後の感染症に対する1つ目の予防策は、経験豊富な施設で施術することです。

感染症の合併は施術者の技量に左右される面が少なからずあります。1つの施設において、シリコンバック豊胸後に感染症を合併した患者様の約4割が同一の施術者によって施術されていた、という報告もあります。

また、感染症を合併した場合には早期に発見し、素早く正しい治療を行うことがとても大切です。

施術技術、そしてアフターフォローがしっかりしている経験豊富な施設で施術を受けるようにしましょう

当院は2022年度、390件の豊胸手術、シリコンバッグを用いた豊胸手術を236件行っています。

当院でシリコンバック豊胸の施術のみを受けた患者様で感染症を合併したことは一度もありません。

さらに当院は施術後心配な際、24時間対応の公式LINEでの相談、来院可能な患者様は直接の診察、遠方などで来院が難しい場合にはオンラインでの診察を行っています。

出典:Mesa et al, Plast Reconstr Surg Glob Open, 2021

予防策2:施術後の注意をしっかり守る

シリコンバッグ豊胸後の感染症に対する2つ目の予防策は、施術後の注意をしっかり守ることです。

施術後1ヶ月程度は特に感染症を合併しやすいです。処方された抗菌薬をしっかり飲む、シャワーや入浴をいつから開始して良いか、温泉・プール・海などは施術後に創部が安定するまでは避ける、といったクリニックからの注意をしっかりと守るようにしましょう

予防策3:心配な時はすぐにクリニックに相談する

シリコンバッグ豊胸後の感染症に対する3つ目の予防策は、心配な時はすぐにクリニックに相談することです。

施術後、傷の状態などが心配な際には放置せずにすぐクリニックに相談しましょう。感染症は早期発見、早期治療がとても大切です。早期発見、早期治療が実現できれば重症化することはほとんどありません。

当院では公式LINEで24時間、施術後の患者様からのご相談を受け付けています。

施術後の患者様が来院可能な場合は、対面で診察をさせて頂き、必要に応じて点滴の抗菌薬投与を行います。遠方にお住まいで来院が難しい方は創部付近の状況を写真でお送り頂き、必要に応じて内服抗菌薬の郵送などを行っています。

もちろん、シリコンバッグ抜去が必要と判断した場合には当院で抜去を行うことができます。

【まとめ】シリコンバッグ豊胸後の感染症について正しく理解しましょう

本記事ではシリコンバッグ豊胸後、感染症になった時の3つの症状、感染症を合併する2つの原因、感染症を合併した場合の2つの対応方法、そして感染症を予防するための具体的な3つの方法について解説しました。

シリコンバッグ豊胸後の感染症は、症状や原因を理解し、正しく予防すること、そして早期発見、早期治療が大切です。

当院は施術前のカウンセリング、そして施術後のアフターフォローも充実しており、安心して施術に臨むことが出来ます。豊胸を検討している方は安心してご相談下さい。

監修者

  • 日本形成外科学会
  • 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会所属

本田マイケル武史(本田武史)

乳がん術後の乳房再建を年間100件以上執刀してきた形成外科医。 その傍ら美容外科医として幅広い技術を習得し専門医取得要件を満たしたことを機に美容1本に絞る。自然な仕上がりでより満足度の高い施術を極めるため理論・技術を徹底的に学び沢山のゲストの要望に応え、より一人一人に寄り添った施術を行いたいという気持ちからMYCLIを開院。 開院後1年で豊胸術件数において個人院国内トップクラスに。 技術だけではなく、カウンセリングからアフターケアまでゲストに寄り添う姿勢が評判をよび数カ月先まで予約殺到。信頼できる上、気さくで物腰柔らかい人柄によりリピーターのゲストも後を絶たない。

MYCLIマイクリ

脂肪吸引・豊胸・エイジングケア専門クリニック

〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-10-7 T.I.B 恵比寿2階

03-6450-2056(10:00-19:00)

各線恵比寿駅 徒歩1分