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コラム

2025.05.24

豊胸のシリコンバック抜去・入れ替えは大変?時期の目安とダウンタイムについて解説

「豊胸のシリコンバック抜去・入れ替えって必要…?」

「豊胸のシリコンバックの抜去ってダウンタイムが大変…?」

こんな悩みを持つ皆様に向けた記事です。

豊胸のシリコンバックの将来的な抜去、定期的な入れ替えは必須ではありません。

また、シリコンバック抜去のダウンタイムは豊胸自体と比較すると、場合によりますが基本的にはとても軽い傾向にあります。

本記事では、豊胸のシリコンバッグを抜去する目安、豊胸シリコンバック抜去のダウンタイムについて解説します。

シリコンバック抜去(入れ替え)の目安

豊胸のシリコンバッグは時期によって抜去や入れ替えを検討する必要があるのでしょうか。

豊胸のシリコンバッグの抜去・入れ替えの目安について以下で深掘りします。

10年毎の入れ替えが目安と言われているが・・・

アメリカのFDA(Food and Drug Administration)は乳房のシリコンバッグは10年毎という数字を1つの目安として入れ替えを推奨することを発表しました(2011年)。

一般的に、「豊胸のシリコンバッグは10年毎に抜去や入れ替えすることを目安にしましょう」と言われることは、このFDAの発表を基に言われていることがほとんどです。

しかし、実際に豊胸して10年後にシリコンバックの抜去、10年毎にシリコンバックの入れ替えをしている方は決して多くはありません

出典:Brown et al, J Womens Health Gend Based Med, 2002

10年で抜去・入れ替えは必須ではない

2011年のFDAの発表がありますが、結論、豊胸のシリコンバッグは10年毎の抜去・入れ替えは必須でありません。

FDAが10年毎の入れ替えを推奨した理由として、約5人に1人がシリコンバッグ挿入をした後、10年以内に再手術を要したことを示しています。

しかし、5人に4人は10年以内の再手術を必要としていないことになります。

後にFADは10年毎の再手術は必須ではないとアップデートを発表しています。10年毎の入れ替えはあくまで目安であり、必ず10年毎に抜去や入れ替えが必要というわけではありません。

シリコンバックの抜去や入れ替えはお胸の見た目の変化や満足感、そして医師の意見を合わせて検討する必要があります。

シリコンバックの抜去・入れ替えの必要性は施術元の医師や信頼できる医師に相談するようにしましょう。

出典:U.S. FOOD & DRUG ADMINISTRATION

シリコンバック抜去のダウンタイム

シリコンバック抜去のダウンタイムは基本的にシリコンバック豊胸のダウンタイムより軽い傾向にあります。

シリコンバック抜去のダウンタイムは挿入していたシリコンバックの種類によってダウンタイムの強さが大きく異なります。

シリコンバックの種類によってダウンタイムが異なる

シリコンバックの種類は大きく分けると以下の2種類があります。

  • テクスチャードタイプ:表面が少しだけざらざらした材質のタイプ
  • ナノテクスチャードタイプ:表面がざらざらしていない材質のタイプ

シリコンバック抜去のダウンタイムは挿入しているシリコンバックの種類によって強度が異なります。

ナノテクスチャードタイプは抜去のダウンタイムが少ない

ナノテクスチャードタイプ(表面が少しだけざらざらした材質のタイプ)の豊胸シリコンバックは抜去のダウンタイムが比較的弱い傾向にあります。

なぜなら、豊胸シリコンバックの種類によって被膜との癒着の強弱が異なるからです。

被膜とは挿入したシリコンバックの周囲に形成される膜のことです。

挿入されたシリコンバックは体内で異物として認識されます。私たちの体は異物として認識したシリコンバックの周囲を囲むように膜を形成します。

被膜は正常な範囲の生体反応であり、心配はいりません。

一般的に、ナノテクスチャードタイプ(表面が少しだけざらざらしていない材質のタイプ)のシリコンバックは、テクスチャードタイプ(表面がざらざらした材質のタイプ)と比較すると被膜とシリコンバックがくっつく、癒着という現象が発生しにくいです。

表面がざらざらしていないナノテクスチャードタイプのシリコンバックは被膜との癒着が比較的弱く、シリコンバック抜去・入れ替えのダウンタイムが弱い傾向にあります。

ナノテクスチャードタイプのシリコンバック抜去は被膜との癒着が比較的少ないため当院では局所麻酔でも施術が可能です。

表面がざらざらしたテクスチャードタイプのシリコンバック抜去は基本的に静脈麻酔での施術になります。なぜなら、被膜との癒着が強く施術に痛みを伴うためです。

出典:Wells et al, Plast Reconstr Surg Glob Open, 2024

【まとめ】シリコンバック抜去は種類によってダウンタイムの強さが異なります

本記事では、豊胸のシリコンバック抜去・入れ替えの時期の目安、そしてシリコンバック抜去・入れ替えのダウンタイムについて解説しました。

豊胸のシリコンバックは10年毎の入れ替えが目安と言われていますが、必須ではありません。シリコンバックの抜去・入れ替えの必要性は施術元の医師や信頼できる医師に相談するようにしましょう。

シリコンバック抜去のダウンタイムは挿入しているシリコンバックの種類によって異なります。

ナノテクスチャードタイプ(表面が少しだけざらざらしていない)のシリコンバックは被膜との癒着が比較的少なく、抜去のダウンタイムが弱い傾向にあります。

当院ではナノテクスチャードタイプ(少しだけ表面がざらざらしていない)のシリコンバック抜去は局所麻酔でも対応が可能です。

テクスチャードタイプ(表面がざらざらしている)のシリコンバックは被膜との癒着が比較的多く、抜去のダウンタイムが強い傾向にあります。

テクスチャードタイプ(表面がざらざらしている)のシリコンバック抜去は基本的に静脈麻酔での対応になります。

当院では、他院で行った豊胸のシリコンバック抜去や入れ替えもご対応させて頂いております。

豊胸後のシリコンバックについてお悩みがある方は安心してご相談ください。

監修者

  • 日本形成外科学会
  • 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会所属

本田マイケル武史(本田武史)

乳がん術後の乳房再建を年間100件以上執刀してきた形成外科医。 その傍ら美容外科医として幅広い技術を習得し専門医取得要件を満たしたことを機に美容1本に絞る。自然な仕上がりでより満足度の高い施術を極めるため理論・技術を徹底的に学び沢山のゲストの要望に応え、より一人一人に寄り添った施術を行いたいという気持ちからMYCLIを開院。 開院後1年で豊胸術件数において個人院国内トップクラスに。 技術だけではなく、カウンセリングからアフターケアまでゲストに寄り添う姿勢が評判をよび数カ月先まで予約殺到。信頼できる上、気さくで物腰柔らかい人柄によりリピーターのゲストも後を絶たない。

MYCLIマイクリ

脂肪吸引・豊胸・エイジングケア専門クリニック

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