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コラム

2024.03.01

脂肪注入豊胸の生着率は?生着率を上げるための2つの注意点、食事内容について解説!

脂肪注入豊胸の定着率は何%?定着率を上げる注意点と食生活を解説!

「脂肪注入豊胸の定着率ってどのくらい・・・?」

「脂肪注入豊胸後の定着率を上げるために気を付けることは・・・?」

こんな悩みを持つ皆様に向けた記事です。

脂肪注入豊胸は、自分の脂肪を使って自然なボリュームをつくる人気の豊胸方法ですが、

「せっかく注入した脂肪がどのくらい残るのか」気になる方も多いでしょう。

本記事では、脂肪注入豊胸の定着率定着率を上げるための手術の工夫

術後に注意すべき5つのポイント、そして食生活で意識すべき2つのポイントを解説します。

脂肪注入豊胸の定着率は約50~80%

脂肪注入豊胸は、自身の太ももやお腹など自分の他部位から採取した脂肪をお胸に注入してボリュームを出す豊胸方法です。

お胸に注入した脂肪は全てがお胸のボリュームとして定着するわけではありません。

体内に注入された脂肪の一部は吸収・分解され残りません。一般的に定着率は約50〜80%といわれています。

脂肪注入豊胸では、出来るだけ脂肪が定着しやすいよう手術を工夫すること、そして術後にできるだけ定着率をあげるように注意して過ごすことが大切です。

脂肪が定着するには3~6ヶ月かかると言われており、特に術後3~6ヶ月の過ごし方が肝心になります。

出典:Kølle et al, Lancet, 2013

Shih et al, Semin Plast Surg, 2020

脂肪注入豊胸の定着率を上げるための2つの手術の工夫

脂肪注入豊胸では、手術時の工夫によっても脂肪の定着率を高めることができます。

MYCLIでは、脂肪の質・注入方法・器具の細部にまでこだわり、できる限り高い定着率を目指しています。

MYCLIが脂肪豊胸で定着率を上げるために行っている工夫は以下の2点です。

  • コンデンスリッチファット
  • Structural targeting

1つずつ以下で深掘りします。

① コンデンスリッチファット(注入する脂肪の工夫)

1つ目の工夫は、脂肪そのものの質を高めることです。

「コンデンスリッチファット」とは、採取した脂肪を専用機器で遠心分離し、

老化細胞や余分な液体を取り除いて濃縮した“質の良い脂肪”を注入する方法です。

この工程によって、脂肪細胞がより健全な状態で注入され、壊死のリスクを抑えつつ自然なボリュームを形成しやすくなります。

ただし、コンデンスリッチファットによる定着率の向上については明確なエビデンスはなく、あくまで脂肪を良好な状態に保つ工夫の一つです。

MYCLIの脂肪注入豊胸の詳細を見る

② Structural targeting(注入方法の工夫)

2つ目の工夫は、注入方法の最適化です。

脂肪を細かく分けて複数層に注入する「マイクロインジェクション」や「マルチレイヤーインジェクション」と呼ばれる方法を用いることで、

脂肪が周囲の血流と馴染みやすくなり、定着しやすくなると考えられています。

また、MYCLIでは脂肪注入時に独自設計のカニューレ(注入器具)を使用しています。

このカニューレは脂肪を均一かつ繊細に注入できるよう設計されており、

脂肪細胞へのダメージを最小限に抑えつつ、しこり(石灰化)や血流障害を防ぎ、

より自然で柔らかな仕上がりへと導きます。

これらの工夫により、見た目の自然さと触感のなめらかさを両立した仕上がりを実現しています。

MYCLIの脂肪注入豊胸の詳細を見る

脂肪注入豊胸後の定着率を上げるための術後の過ごし方のポイント5選

脂肪注入豊胸の定着率を上げるための注意点は以下の5つです。

  • 下着を注意する
  • 体勢に注意する
  • マッサージを控える
  • 喫煙を控える
  • 食生活に注意する

それぞれについて以下で深掘りします。

下着を注意する

脂肪注入豊胸の定着率を上げるための1つ目の注意点は下着です。

締め付けの強いブラジャーやワイヤー入りの下着は、注入した脂肪を圧迫し血流を妨げる恐れがあります。

なぜなら、締め付けの強い下着などは脂肪の定着に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

締め付けの強い下着は豊胸で注入した脂肪を圧迫し、血流障害などを引き起こすことで脂肪の定着率を下げる可能性があります

ワイヤー入りの下着などは脂肪注入豊胸後6ヶ月は避けるようにしましょう。カップ入りのキャミソールなど優しくお胸を保護し、支える下着を着用することがおすすめです。

MYCLIでは、術後の胸を優しく守るために、圧迫を避けながらもしっかり支える独自開発の術後用下着もご用意しています。

豊胸後のブラジャーの選び方や時期別の着用方法についてはこちらの記事をご覧ください。

体勢に注意する

脂肪注入豊胸の定着率を上げるための2つ目の注意点は体勢です。

なぜなら、お胸に負荷がかかる体勢は脂肪の定着に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

お胸に負荷がかかる体勢によって注入した脂肪が圧迫されると血流障害や圧力により脂肪の定着が妨げられる可能性があります

うつ伏せなどの体勢は脂肪注入豊胸をしたお胸に負担がかかるため、可能な限り避けるようにしましょう。

マッサージを控える

脂肪注入豊胸の定着率を上げるための3つ目の注意点はマッサージです。

なぜなら、術後間もない時期にお胸をマッサージしたり強く触れると、定着しかけている脂肪がずれてしまう可能性があるからです。

注入した脂肪は、周囲の血管から酸素や栄養を取り込みながら定着していきます。

この時期に強い刺激を加えると脂肪細胞が壊れ、しこりや左右差の原因となる恐れがあります。

脂肪注入豊胸後のしこりや石灰化について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

脂肪が安定して定着するまでの1〜3ヶ月間はマッサージを控え、胸を圧迫しないように優しく過ごすことが大切です。

豊胸後は性生活にも注意が必要です。詳しい注意点はこちらの記事で確認できます。

必要なケアや再注入のタイミングなどは、必ず医師の指示に従いましょう。

喫煙を控える

脂肪注入豊胸の定着率を上げるための4つ目の注意点は喫煙です。

喫煙は、脂肪の定着を妨げる最大の要因の一つとされています。

なぜなら、タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素が血管を収縮させ、血流を悪化させることで、

脂肪細胞へ十分な酸素と栄養が届かなくなるためです。

その結果、脂肪の生着率が下がり、しこりや壊死、さらには感染のリスクが高まることが論文ベースで報告されています。

術後は最低でも6ヶ月間の禁煙を心がけ、できれば完全に禁煙するのが理想です。

豊胸と喫煙の関係、血流や定着率への影響についてはこちらの記事をご覧ください。

出典:

Nguyen et al, Aesthet Surg J, 2022

Özalp et al, J Craniofac Surg, 2017

食生活に注意する

脂肪注入豊胸の定着率を上げるための5つ目の注意点は食生活です。

なぜなら、脂肪注入後の食生活により、定着率の違いが生じる可能性があるからです。

脂肪注入後の食生活における2つの注意点について以下で詳しく解説します。

脂肪注入豊胸の定着率を上げるための食生活の2つのポイント

脂肪注入豊胸の定着率を上げるための食生活における注意点は以下の2つです。

  • 摂取量
  • 食事内容

それぞれについて以下で深掘りします。

注意点1:食事の摂取量

脂肪注入豊胸の定着率を上げるための食生活における1つ目の注意点は食事の摂取量です。

脂肪注入豊胸後は、カロリーをしっかり摂取することが大切です。

十分なエネルギーと栄養が供給されることで、注入した脂肪に血流が届きやすくなります。

術後の栄養摂取について食事で不足する分をプロテインでスマートに補給することも選択肢です。

具体的には「KENTAI(ケンタイ)」や「SAVAS(ザバス)」のウェイトゲインプロテインが王道でおすすめになります。

また、脂肪注入豊胸後はむくみなどによって体重が3〜5kg程度増加することが多いです。施術後に増加した体重を維持するように食事を摂取するようにしましょう。

脂肪注入豊胸後まもなくのダイエットは脂肪の定着に悪影響を及ぼす可能性が高く、決しておすすめできません。

どうしてもダイエットを行う場合は最低3ヶ月、可能であれば6ヶ月は施術から期間を空けるようにしましょう。

注意点2:食事内容

脂肪注入豊胸の定着率を上げるための食生活における2つ目の注意点は食事内容です。

なぜなら、より良い食事を摂取することが注入した脂肪の定着率向上に繋がる可能性があるからです。

タンパク質、炭水化物、一価不飽和脂肪酸、そして野菜をしっかりと摂取することが大切です。

具体的には、鶏肉、ヨーグルト、アボカド、ナッツ、そして野菜類を意識的に摂取することがおすすめです。

塩分の高い食事や揚げ物は可能であれば避けるようにしましょう。

タンパク質細胞の再生を助け、脂肪細胞や血管の修復を促す鶏むね肉、卵、豆腐、ヨーグルト、魚毎食メインに取り入れる。動物性・植物性をバランスよく。
炭水化物脂肪細胞のエネルギー源として働く。摂取不足は脂肪壊死の原因に。ご飯、全粒パン、さつまいも、オートミール無理な糖質制限は避け、主食を適量キープ。
一価不飽和脂肪酸良質な脂質で血流を改善し、脂肪細胞の生存をサポートアボカド、オリーブオイル、ナッツ、青魚揚げ物ではなく“生”または“蒸す”調理法で摂取。
ビタミンB群エネルギー代謝を高め、疲労回復と血流改善に役立つ豚肉、玄米、バナナ、納豆炭水化物と一緒に摂取することで吸収率UP。
ビタミンCコラーゲン生成を促し、血管を丈夫に保つブロッコリー、キウイ、いちご、パプリカ熱に弱いため、生で摂るか短時間調理を。
鉄分・亜鉛酸素供給と細胞修復を助け、貧血を防ぐ赤身肉、あさり、レバー、ほうれん草脂肪の酸素不足を防ぐことで定着をサポート。
食物繊維・水分代謝を促し、腸内環境を整えることで栄養吸収を助ける野菜、海藻、きのこ、水便秘を防ぎ、むくみを軽減。水分は1日1.5〜2Lを目安に。

出典:Vitagliano et al, Nutrients. 2023

【まとめ】脂肪注入豊胸の定着率を上げるには術後の過ごし方と食生活が重要

本記事では、脂肪注入豊胸の定着率と、その向上のためのポイントを解説しました。

  • 脂肪注入豊胸の定着率は約50〜80%
  • 定着率を高めるためには脂肪の質と注入方法の工夫が重要
  • 術後は下着・体勢・食生活に注意することで、定着をサポートできる
  • 食事はカロリーと栄養バランスを意識し、体重を維持することが大切

MYCLIでは、施術だけでなくアフターケアまで一貫してサポートしています。

脂肪注入豊胸を検討されている方、脂肪注入豊胸後に不安を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください

監修者

  • 日本形成外科学会
  • 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会所属

本田マイケル武史(本田武史)

乳がん術後の乳房再建を年間100件以上執刀してきた形成外科医。 その傍ら美容外科医として幅広い技術を習得し専門医取得要件を満たしたことを機に美容1本に絞る。自然な仕上がりでより満足度の高い施術を極めるため理論・技術を徹底的に学び沢山のゲストの要望に応え、より一人一人に寄り添った施術を行いたいという気持ちからMYCLIを開院。 開院後1年で豊胸術件数において個人院国内トップクラスに。 技術だけではなく、カウンセリングからアフターケアまでゲストに寄り添う姿勢が評判をよび数カ月先まで予約殺到。信頼できる上、気さくで物腰柔らかい人柄によりリピーターのゲストも後を絶たない。

MYCLIマイクリ

脂肪吸引・豊胸・エイジングケア専門クリニック

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